<本日はセルバンテス文化センターで行われた『世界の書店を旅する』ホルヘ・カリオンさんと旦敬介さんのトークイベントへ。
本という文化の未来に悲観的と仰りながらも、自分の本屋を持ちたいと語る旦さんと、世界中の本屋への情熱を語りながらも、自分の本屋には興味がないというホルヘさん。
この両者の違いと同じくらい際立ったのは、本への思いの深さという共通点でした。
終了後、ホルヘさんにサインをもらい、その時に「町の中にある小さな書店にこれから大切なことは何か」と聞いてもらったら、答えは「コミュニティを作ること」。
そして「コミュニティに参加したいとみんなに思わせること」さらに「愛されること。特に店主であるあなたが。」という難しい課題が。
店主は読書は「一人で出来る」ことが最も美しい点だと思っているので、これは難しい。でも、もちろん店としてお客様に愛される、そういう場所でもありたい。
コミュニティに入れない人にも開かれていて、コミュニティに参加する人にも満足してもらえる。その両立を目指すのが「商売」ではないか、と。
いろいろと考えがいのある宿題をもらった気がします。
愛されるのは年々難しくなっていくので、そこが最大の課題。
(20190606/BOOKS 青いカバさんのtwitterより)>

ブログ「かけだし本屋・駒込日記」執筆者の小国貴司さんは、一昨年6月亭主が「こんな本屋さんがある街なら」と駒込移転を決意させたBOOKS 青いカバの店主ですが、会った瞬間、ピッときてその場でブログへの執筆をお願いしました。
毎日、開店するやtwitterで予定やお勧め本を知らせ、参加したイベントなどの感想を綴る。上掲のtwitter投稿、至言ですね。

世界がおかしくなっている、身近な私たちの周辺でも生まれ育ったコミュニティは崩壊し、新たなコミュニティの創出もままならない。
それでも希望を失わずに歩み続ける人たちがいる。

写真雑誌『IMA』28号が今年1月23日に亡くなられたジョナス・メカスさんの追悼特集を組んでいます。
国を超え、人種を超え、世代を超えて人々に共感をもたらしたメカスさんの不在が日に日に辛くなる。残された私たちにできることは、メカスさんの作った作品を若い世代に伝え引渡すことだと思っています。
20190531145615_00001『IMA』表紙
2019 Summer Issue /Vol.28
発行:株式会社アマナ
29.8×22.5cm 201ページ
定価:2,500円+税=2,700円
送料:360円
*ときの忘れもので扱っています。お申し込みはメールでどうぞ。

20190531145615_00002目次(画面をクリックしてください)
171~186ページがジョナス・メカス追悼特集
執筆:佐々木敦、スティーブン・ショア、大森克己、綿貫不二夫、高橋恭司、
メカスを取り巻く仲間たちの輪:八巻由利子=文と構成、中山庸子=イラスト

20190531145615_00003亭主も拙い追悼文を寄せています。
画面をクリックすると拡大されて読みやすくなります。

東京白金では6月13日までジョナス・メカス展が開催されています。
●『DEAR JONAS MEKAS 僕たちのすきなジョナス・メカス
会期:2019年5月11日(土)~6月13日(木)
会場:東京白金・OUR FAVOURITE SHOP 内 OFS gallery
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私たちが1983年にメカスさんに会い版画制作を提案したとき、その源泉となったのがご自身が撮影した16mmフィルム から数コマ程度の部分を抜き出し、写真として焼きつけるシリーズです。
ずっと「動くフィルム」である映画を撮ってきたメカスさんの静止した写真作品「フローズン・フィルム・フレームズ」をもとに以下の7点の版画が現代版画センターとジョナス・メカス展実行委員会の共同エディションとして誕生しました。
DSCF1215メカス自画像600ジョナス・メカス Jonas MEKAS
セルフ・ポートレイト
ラコステ(サド侯爵の城)の日蔭にて

1983年 
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
37.0×51.0cm
Ed.75  サインあり

DSCF1219メカス雨だれ600ジョナス・メカス Jonas MEKAS
枝と葉の影を映し、雨滴に濡れた壁
1983年  シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
37.5×51.0cm
Ed.75  サインあり

DSCF1231メカス自動車600ジョナス・メカス Jonas MEKAS
夜の街を走る車 マンハッタン
1983年  
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
53.0×37.5cm
Ed.75 サインあり

DSCF1228mekasuひなぎく600ジョナス・メカス Jonas MEKAS
ひなぎくを持ったケイト・マンハイム 1972
1983年  
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
63.0×43.0cm
Ed.75 サインあり

メカス「ピーター・ビアード」600ジョナス・メカス Jonas MEKAS
モントークのピーター・ビアード 1974
1983年  
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
37.5×51.0cm
Ed.75 サインあり

ウーナ・メカス5歳(シルク)ジョナス・メカス Jonas MEKAS
ウーナ・メカス5才
猫とホリス(母)の前でヴァイオリンの稽古 1979

1983年  
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
53.0×37.5cm
Ed.75 サインあり

メカス「京子」シルクジョナス・メカス Jonas MEKAS
京子の7才の誕生日(オノ・ヨーコの愛娘) 1970
1983年  
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
36.5×24.0cm
Ed.75 サインあり

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●『一日だけの須賀敦子展 in MORIOKA第一画廊
会期:2019年6月29日[土]
会場:岩手県盛岡市・MORIOKA第一画廊・舷

●『倉俣史朗 小展示
会期:2019年5月25日(土)~6月9日(日)
会場:大阪・Nii Fine Arts

「葉栗剛展 」は本日が最終日です。
葉栗さん、彩色を担当された長崎美希さんも在廊していますので、ぜひお出かけください。

会期:2019年5月24日[金]―6月8日[土]11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊
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出品No. 3 《<男気>KABUKI(小)》 H 49.0cm


葉栗展
ときの忘れものは毎年アジアやアメリカのアートフェアに出展し、木彫作家・葉栗剛の作品をメインに出品しています。今回は、2014年以来二回目となる個展を開催し、国内未公開作品11点をご覧いただきます。

●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。