ただいま開催中の「紙の上の建築展」では、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー、ル・コルビュジエ、マイケル・グレイヴス、磯崎新、安藤忠雄、六角鬼丈の6人の建築家のドローイングや版画を展示しています。

今日ご紹介するのは、ル・コルビュジエです。
フランク.L.ライト、ミース・ファン・デル・ローエと並ぶ20世紀建築界の巨匠であり、近代建築の五原則]を提唱、近代建築国際会議(CIAM Congres International d'Architecture Moderne シアム)メンバーとして近代建築理論の最大の指導者でした。
最初は画家を志して美術運動に参加、建築家として名をなしてからも絵筆を離さず、数多くの絵画、彫刻、版画作品を制作しています。
多くの版画作品を残していますが、もっともよく知られているのが1956年のリトグラフ《モデュロール》です。
ル・コルビュジエモヂュロールル・コルビュジエ《モデュロール
1956年  リトグラフ
70.3×52.8cm  版上サインあり
モデュロール(Modulor)とはフランス語のmodule(モジュール・寸法)とSection d'or(黄金分割)から作ったル・コルビュジエによる造語で、人体の寸法と黄金比から作った建造物の基準寸法の数列です。

corbusier_10_yunite-11_colorル・コルビュジエ Le Corbusier
〈ユニテ〉より#11b
1965年  カラー銅版画
57.5×45.0cm
Ed.130  Signed

最晩年に取り組んだ銅版画集「ユニテ」は水浴中の突然の死(1965年)により一部未サインに終わった連作ですが、ご紹介するのは色彩も鮮やかな自筆サインのある代表作です。
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ル・コルビュジエの建築
ル・コルビュジエ_ロンシャンの礼拝堂[ロンシャンの礼拝堂(ノートルダム・デュ・オー礼拝堂)]
1955年竣工
フランス 
撮影:尾立麗子
フランスのオート=ソーヌ県ロンシャンに建つ後期の代表作。
元々ロンシャンは巡礼の地であり、中世に建てられて礼拝堂があったのですが、第二次世界大戦の際、ナチス・ドイツの空爆により破壊されました。戦後、ロンシャンのの人々は再建を願い、アラン・クチュリエ神父の推薦によりル・コルビュジエに設計が依頼され、1950年に設計が始まり、1955年に竣工しました。


国立西洋美術館3[国立西洋美術館]
1959年竣工
上野(東京都台東区)
撮影:尾立麗子
第二次世界大戦後、東京上野に松方コレクションはじめ西洋美術を収蔵するための美術館が設計されることになり、その設計がル・コルビュジエに依頼されました。日本におけるル・コルビュジエ唯一の実作で、弟子である前川國男、坂倉準三、吉阪隆正が実施設計・監理に協力し完成しました。
本館は、2007年に国の重要文化財に指定され、2016年に世界遺産に登録されました。


◆ときの忘れものは紙の上の建築展を開催しています。
会期:2019年7月26日(金)~8月10日(土) *日・月・祝日休廊
201907紙の上の建築展DMハガキフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサール・コルビュジエマイケル・グレイヴス磯崎新安藤忠雄六角鬼丈ら建築家のドローイングや版画を展示します。

●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。