スタッフSの海外ネットサーフィン No.76
「THE FIGURATIVE MONDRIAN」
Musee Marmottan Monet
読者の皆様こんにちは。9月も半ばを過ぎ、まだまだ日中は暑いものの、ようやく夜はエアコンなしでも眠れる日々がやってきたと油断しております、スタッフSこと新澤です。今までの経験的に、どうせこの後また暑さがぶり返してくるでしょうから、今の内に精々涼んでおくことにします。
今回はご紹介させていただきますのは、フランス・パリにございますMusee Marmottan Monet(マルモッタン・モネ美術館)。美術館の名前はその基礎を築いた美術史家・収集家のポール・マルモッタンと、印象派の代表的作家、クロード・モネが由来。美術館として開館したのは1934年。開館当時の収蔵品はマルモッタンの収集していた新古典主義の絵画とアンピール様式の調度品のみで、美術館の名前に「モネ」はありませんでしたが、1957年にモネの医者であったジョルジュ・ド・ベリオの収集品が娘のド・モンシー夫人から寄贈され、その中に「印象派」という流派名の由来となったモネの代表作"Impression, soleil levant"(印象・日の出)が含まれていました。この作品が旗印となってその後も印象派作品の寄贈が続き、モネの次男、ミシェル・モネの遺贈を受けて、館名の最後に「モネ」が追加されたそうです。現在の美術館は印象派絵画の殿堂として知られ、世界最大級のモネコレクションを誇ります。

そんなマルモッタン・モネ美術館で今月12日から来年の1月26日まで開催されているのが「THE FIGURATIVE MONDRIAN」。内容は抽象画の先駆者にして巨匠、ピエト・モンドリアンの60点にも昇るドローイングと油彩画を揃えた個展です。

印象派の殿堂で抽象画の個展? と思われるかもしれませんが、特に世に知られた赤・青・黄の《コンポジション》シリーズ以外にもモンドリアンの作風は幅広く、この展覧会では名前の通りの人物画、風景画に静物画を主に展示しています。これらの作品は1920年頃に、モンドリアンの作品の一番のコレクターだったサロモン・B・シュライバーのために作家本人が選んだもので、その画風は印象派、ルミニズム、フォーヴィスム、シンボリズム、キュビスムに加えてモンドリアン自身が提唱したネオプラスティシズム(新造形主義)等多岐に渡ります。以下はその一部です:
Piet MONDRIAN
"Mill in sunlight"
1908年
キャンバスに油彩
114×84cm
© Gemeentemuseum Den Haag
Piet MONDRIAN
"Aaronskel (Arum Lily)"
1908-1909年
キャンバスに油彩
46×32cm
© Gemeentemuseum Den Haag
Piet MONDRIAN
"Portrait of a Girl in Red"
1908年
キャンバスパネルに油彩
49×41.5cm
© Gemeentemuseum Den Haag
Piet MONDRIAN
"Dune I"
1909年
厚紙に油彩
30×40cm
© Gemeentemuseum Den Haag
Piet MONDRIAN
"Farm at Duivendrecht, vers"
1916年
キャンバスに油彩
85.5×108.5cm
© Gemeentemuseum Den Haag
Piet MONDRIAN
"Self-Portrait"
1918年
キャンバスに油彩
88×71cm
© Gemeentemuseum Den Haag
Piet MONDRIAN
"Composition with Large Red Plane, yellow, black, grey and blue"
1921年
キャンバスに油彩
59.5×59.5cm
© Gemeentemuseum Den Haag
抽象画の巨匠が世に知られる原色と平面の作品に至るまでの作品を垣間見れるまたとない機会です。今年中にパリに旅行される方は是非ともお出かけください。
(しんざわ ゆう)
美術館公式サイト(英語)
展覧会紹介ページ(英語)
展覧会紹介動画
●今日のお勧めはフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーです。
フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー
Friedensreich HUNDERTWASSER
《屋根の上の川》
1987年
耳付和紙に木版
シートサイズ:57.0x42.0cm
イメージサイズ:53.0x40.0cm
Ed. 200
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
「THE FIGURATIVE MONDRIAN」
Musee Marmottan Monet
読者の皆様こんにちは。9月も半ばを過ぎ、まだまだ日中は暑いものの、ようやく夜はエアコンなしでも眠れる日々がやってきたと油断しております、スタッフSこと新澤です。今までの経験的に、どうせこの後また暑さがぶり返してくるでしょうから、今の内に精々涼んでおくことにします。
今回はご紹介させていただきますのは、フランス・パリにございますMusee Marmottan Monet(マルモッタン・モネ美術館)。美術館の名前はその基礎を築いた美術史家・収集家のポール・マルモッタンと、印象派の代表的作家、クロード・モネが由来。美術館として開館したのは1934年。開館当時の収蔵品はマルモッタンの収集していた新古典主義の絵画とアンピール様式の調度品のみで、美術館の名前に「モネ」はありませんでしたが、1957年にモネの医者であったジョルジュ・ド・ベリオの収集品が娘のド・モンシー夫人から寄贈され、その中に「印象派」という流派名の由来となったモネの代表作"Impression, soleil levant"(印象・日の出)が含まれていました。この作品が旗印となってその後も印象派作品の寄贈が続き、モネの次男、ミシェル・モネの遺贈を受けて、館名の最後に「モネ」が追加されたそうです。現在の美術館は印象派絵画の殿堂として知られ、世界最大級のモネコレクションを誇ります。

そんなマルモッタン・モネ美術館で今月12日から来年の1月26日まで開催されているのが「THE FIGURATIVE MONDRIAN」。内容は抽象画の先駆者にして巨匠、ピエト・モンドリアンの60点にも昇るドローイングと油彩画を揃えた個展です。

印象派の殿堂で抽象画の個展? と思われるかもしれませんが、特に世に知られた赤・青・黄の《コンポジション》シリーズ以外にもモンドリアンの作風は幅広く、この展覧会では名前の通りの人物画、風景画に静物画を主に展示しています。これらの作品は1920年頃に、モンドリアンの作品の一番のコレクターだったサロモン・B・シュライバーのために作家本人が選んだもので、その画風は印象派、ルミニズム、フォーヴィスム、シンボリズム、キュビスムに加えてモンドリアン自身が提唱したネオプラスティシズム(新造形主義)等多岐に渡ります。以下はその一部です:
Piet MONDRIAN"Mill in sunlight"
1908年
キャンバスに油彩
114×84cm
© Gemeentemuseum Den Haag
Piet MONDRIAN"Aaronskel (Arum Lily)"
1908-1909年
キャンバスに油彩
46×32cm
© Gemeentemuseum Den Haag
Piet MONDRIAN"Portrait of a Girl in Red"
1908年
キャンバスパネルに油彩
49×41.5cm
© Gemeentemuseum Den Haag
Piet MONDRIAN"Dune I"
1909年
厚紙に油彩
30×40cm
© Gemeentemuseum Den Haag
Piet MONDRIAN"Farm at Duivendrecht, vers"
1916年
キャンバスに油彩
85.5×108.5cm
© Gemeentemuseum Den Haag
Piet MONDRIAN"Self-Portrait"
1918年
キャンバスに油彩
88×71cm
© Gemeentemuseum Den Haag
Piet MONDRIAN"Composition with Large Red Plane, yellow, black, grey and blue"
1921年
キャンバスに油彩
59.5×59.5cm
© Gemeentemuseum Den Haag
抽象画の巨匠が世に知られる原色と平面の作品に至るまでの作品を垣間見れるまたとない機会です。今年中にパリに旅行される方は是非ともお出かけください。
(しんざわ ゆう)
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展覧会紹介動画
●今日のお勧めはフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーです。
フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーFriedensreich HUNDERTWASSER
《屋根の上の川》
1987年
耳付和紙に木版
シートサイズ:57.0x42.0cm
イメージサイズ:53.0x40.0cm
Ed. 200
サインあり
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ときの忘れものは青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
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