ときの忘れものでは、『難波田龍起作品史 1928-1996 アトリエに遺された作品による』刊行記念展を開催しています。
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『難波田龍起作品史 1928-1996 アトリエに遺された作品による』刊行記念展
会期=2019年11月29日[金]―12月28日[土] 
11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊
*12月18日(水)は17時半で画廊を閉めますので、ご注意ください。
案内状画像

難波田龍起は戦前戦後の前衛美術運動の中で誠実に己の道を歩み、形象の詩人に相応しい澄んだ色彩、連続したモティーフと曲線による生命感あふれる独自の画風を築かれました。日本近現代美術史において多大な業績を遺した画家・難波田龍起は、1997年92歳でその生涯を終えましたが、アトリエには画家の意志によって遺された初期から晩年に至る作品群がありました。その139点は、油彩を中心とし、小品ながらもほぼ全てにサインと年記が入っており、1点1点丁寧に梱包された、画家の歩みを辿れる貴重なものでした。
ときの忘れものは、遺された作品を収録した美術本『難波田龍起作品史 1928-1996 アトリエに遺された作品による』を作りました。難波田龍起研究の第一人者・小林俊介氏による詳細な解題と、139点の作品画像が収録されています。
刊行記念としまして、出品作品をお買い上げの方に本書を差し上げる機会を設けました。
なお、本展出品作品は同書収録のものではございません。
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難波田龍起
1905年北海道旭川生まれ。23年高村光太郎を知り生涯私淑する。27年早稲田大学中退。太平洋画会研究所、本郷絵画研究所に学ぶ。川島理一郎主宰の金曜会に入り、仲間と[フォルム]を結成。37年自由美術家協会の創立に参加。78年現代版画センターより銅版画集『街と人』『海辺の詩』を刊行。87年東京国立近代美術館で回顧展を開催。88年毎日芸術賞を受賞。96年文化功労者。97年永逝(享年92)。

・出品番号1『立ち話』
A_立ち話『立ち話』
1977年 銅版
8.7×6.2cm
Ed.95  Signed
*現代版画センター・エディション

・出品番号2『海辺』
B_海辺『海辺』
1977年  銅版
7.7×5.7cm
Ed.95  Signed
*現代版画センター・エディション

・出品番号3『古風な街』
C_古風な街古風な街
1978年  カラー銅版
20.0×15.0cm
Ed.75  Signed
*現代版画センター・エディション

・出品番号4『聖堂』
D_聖堂聖堂
1978年  カラー銅版
28.0×18.0cm
Ed.35  Signed
*現代版画センター・エディション

・出品番号5『春の風』
152春の風
1963年
油彩、キャンバス
32.0x41.0cm(F 6号)
Signed

・出品番号6『青の風景』
難波田龍起「青の風景」油彩 F8 1973年青の風景
1973年頃
油彩
45.5×38.0cm(F 8号)
Signed

・出品番号7『円と直線の構成』
円と直線の構成『円と直線の構成』
1956年
クレヨン、紙
41.5x29.0cm
Signed

・出品番号8『作品』
115作品
1965年
油彩、厚紙
11.2x21.0cm
Signed

・出品番号9『作品』
118作品
1953年
油彩、厚紙
11.3x15.0cm
Signed

・出品番号10『作品1995.8.25』
098トリミング作品 1995.8.25
1995年
油彩、紙、ペン
16.7x12.2cm
Signed

・出品番号11『朝の街』
朝の街朝の街
1978.8.24
水彩
イメージサイズ:22.0×28.5cm
Signed

・出品番号12『コラージュ』
CIMG8689難波田龍起コラージュ1974コラージュ
1974年
紙にグワッシュ、コラージュ
16.9×14.9cm
Signed 裏にサインと年記あり

・出品番号13『作品』
triming5192作品
1994年
コラージュ
29.0×20.0cm
Signed

・出品番号14『黒の象形』
難波田龍起リトグラフ1963年頃『黒の象形』
※『難波田龍起全版画集』(1998年、阿部出版) No.4
1963年
リトグラフ
30.3×45.8cm
Ed.12 Signed

・出品番号15『夏の朝』
175夏の朝「リトグラフィー集1987」より『夏の朝』
1987年
リトグラフ
50.0x72.0cm
Ed.87 Signed

・出品番号16『野の瞑想』
野の瞑想「リトグラフィー集1987」より『野の瞑想』
1987年
リトグラフ
72.0x53.0cm
Ed.87  Signed

・出品番号17『黄色い家』
177「リトグラフィー集1987」より『黄色い家』
1987年
リトグラフ
2.0x53.0cm
Ed.87 Signed

・出品番号18『作品』
nambata_49作品
1975年  色紙に水彩
イメージサイズ:22.0×20.0cm
シートサイズ:27.0×24.0cm
Signed  裏に年記あり

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●訃報/中村哲先生
中村哲先生12月4日アフガニスタンで長年、農業用水路の建設など復興に携わってきた中村哲先生が銃撃され、亡くなられました。
ときの忘れものはペシャワール会への支援活動を今後も継続します。次回支援頒布会12月11日です。

アフガン人も日本人も、親として、人としての悲しみに、国境はありません。命の尊さに国境はありません。「困ったときの友こそ、真の友だ」といいます。今アフガニスタンは史上最悪のときを経ようとしつつあります。500万人以上の人々が飢餓に直面し、無用な戦争で多くの罪のない人々が命を落としています。
 かつて60年前、日本もまた、戦争で、国土が廃墟となりました。200万の兵士と、100万人の市民が死に、アジアの近隣諸国にはそれ以上の惨禍をもたらしました。私も、生まれた直後の様子を良く覚えております。外国人はいつでも逃げることができます。しかし、この廃墟と化した土地にしがみついて生きなければならぬアフガン人は、どこにも逃げ場所がありません。であればこそ、私たちPMSは、変わらずに事業を継続して、皆さんと苦楽を共に致したいと思います。それがまた、伊藤くんへの追悼であり、過去の戦争で死んだ人々の鎮魂であります。皆さんの協力と要望がある限り、PMSの活動を止むことなく継続することを誓い、弔辞と致します。
中村哲
/2008年9月9日・伊藤和也さんへの弔辞より>