いつもお世話になっております。
私は、教科書を編集・発行しております、東京書籍国語編集部のHと申します。
当社発行の『新編現代文B』(平成30年発行)にて、
貴社で扱っている作品(元永定正先生の作品「せのひくいおれんじはまんなかあたり」)の
データを借用し、掲載させていただきました。
その節は誠にありがとうございました。

(以下略)>
元永定正せのひくいおれんじはまんなかあたり元永定正「せのひくいおれんじはまんなかあたり
1984年、シルクスクリーン(刷り:石田了一)
46.0×66.0cm、Ed.150、Signed  *現代版画センターエディション

私たちが37年前にエディションした元永定正先生の版画が高校生が使う教科書に載り、次の別の教科書にも掲載される予定だとHさんからの嬉しいご連絡でした。
ときの忘れものは美術品を売買する画商であるとともに、現代版画センター(1974-1985)以来、「版画の版元」としても活動しています。
版画作品はタブローや彫刻作品と違って単価は安い、しかしエディションをつくるには初期投資(制作費)は膨大です。一点数万円の版画でも、制作費の総額が数百万円になることは珍しくありません。
制作費は一挙に出て行きますが、完成した版画を売りつくすには長い長い年月がかかります。
ボナール、ピカソ、ルオー、シャガール、ブラック、ルドンなどを手掛けたアンブロワーズ・ヴォラール(Ambroise Vollard, 1866-1939)の生涯をみれば、優れた版画を生み出すのはいかに長い年月がかかり、さらにそれを売りつくすには気が遠くなるような時間がかかったことがよくわかります。
零細な資本力しかない私たちですが、それでも世に先駆けて優れた版画作品を送り出す歓びには抗しがたく、元永定正、菅井汲、関根伸夫、磯崎新などの版画エディションを数多く出版してました。
種類でいうと、磯崎新先生が最多で現在にいたるまで約250種類
部数(種類×限定部数)なら、元永定正先生が圧倒的で、56種類、限定部数総計15,755枚
市場での評価はもちろん画商の期するところですが、このような未来を背負う若者たちの教科書に選ばれたことは版元冥利に尽きるというべきでしょう。
亡き元永先生に、そして多くのコレクターの皆さんに感謝する次第です。
6月1日から「没後10年 元永定正もこもこワールドPartⅡ」を開催します。
現代版画センターエディションを中心に版画26点をご覧いただきます。元永のユーモラスなかたち、多彩なぼかしやグラデーションをどうぞお楽しみください。

出品作品のご紹介
motonaga-58《だえんのまわりのかたちたち》
1993年
シルクスクリーン
イメージサイズ:103.0×73.2cm
シートサイズ:112.0×80.2cm
Ed.100
サインあり

motonaga-56《あかいかたちとあかながれ》
1993年
シルクスクリーン
イメージサイズ:73.0×103.0cm
シートサイズ:80.2×112.0cm
Ed.100
サインあり

motonaga150520_09《いいろろ》
1977年
シルクスクリーン
イメージサイズ:47.0×61.0cm
シートサイズ:50.0×64.5cm
Ed.100
サインあり

motonaga150520_05《ノーベル賞オマージュ ともなが》
1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ:66.0×46.0cm
シートサイズ:75.5×55.5cm
Ed.100
サインあり

motonaga150520_04《ノーベル賞オマージュ さとう》
1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ:66.0×46.0cm
シートサイズ:75.8×55.7cm
Ed.100
サインあり

motonaga150520_06《ノーベル賞オマージュ かわばた》
1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ:46.0×66.0cm
シートサイズ:56.0×76.0cm
Ed.100
サインあり

motonaga150520_15《ひだりうえにぐりーんのぎざぎざ》
1984年
シルクスクリーン
イメージサイズ:45.0×65.0cm
シートサイズ:55.0×75.2cm
Ed.150
サインあり

motonaga150520_14《せのひくいおれんじはまんなかあたり》
1984年
シルクスクリーン
イメージサイズ:46.0×66.0cm
シートサイズ:55.0×75.0cm
Ed.150
サインあり

motonaga150520_10《ふにゃらくにゃら》
1979年
シルクスクリーン
イメージサイズ:43.0×95.0cm
シートサイズ:50.0×104.0cm
Ed.85
サインあり

motonaga150520_23《のびるしろ》
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:36.0×57.0cm
シートサイズ:45.0×65.3cm
Ed.150
サインあり

motonaga150520_24《しろいせんのあみめから》
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:55.0×38.0cm
シートサイズ:65.5×45.0cm
Ed.150
サインあり

motonaga150520_30《さいしょはぐりん》
1979年
シルクスクリーン
イメージサイズ:31.0×45.0cm
シートサイズ:45.5×59.0cm
Ed.170
サインあり

motonaga150520_27《さんかくしかくながいまる》
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:36.0×57.0cm
シートサイズ:45.0×65.0cm
Ed.150
サインあり

motonaga150520_22《うえうえ》
1984年
シルクスクリーン
イメージサイズ:27.5×40.0cm
シートサイズ:44.5×59.5cm
Ed.150
サインあり

motonaga150520_31《さんかくしかく》
1984年
シルクスクリーン
イメージサイズ:33.0×23.0cm
シートサイズ:42.0×31.0cm
Ed.250
サインあり

motonaga150520_35《おれぐりん》
1979年
シルクスクリーン
イメージサイズ:27.5×22.0cm
シートサイズ:38.0×32.0cm
Ed.350
サインあり

motonaga150520_37《いいせんいってる》
1988年
シルクスクリーン
イメージサイズ:18.0×25.0cm
シートサイズ:26.8×34.0cm
Ed.200
サインあり

motonaga150520_40《ぐるぐるぐる》
1984年
シルクスクリーン
イメージサイズ:10.0×15.0cm
シートサイズ:18.5×24.8cm
Ed.500
サインあり

motonaga-66《だえんのぐりん》
1984年
シルクスクリーン
イメージサイズ:14.0×10.0cm
シートサイズ:24.9×18.4cm
Ed.500
サインあり

motonaga150520_47《むらさきのさんかくから》
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:10.0×10.0cm
シートサイズ:15.0×15.0cm
Ed.500
サインあり

motonaga-62《ふたつのぐりん》
1979年
シルクスクリーン
イメージサイズ:10.0×10.0cm
シートサイズ:15.0x15.0cm
Ed.2500
版上サインあり

motonaga-65《うえはうえむき》
1983年
シルクスクリーン
イメージサイズ:13.9×10.0cm
シートサイズ:27.×20.0cm
Ed.115
サインあり

motonaga-61《しろいはんまる》
1982年
シルクスクリーン
イメージサイズ:14.9×10.0cm
シートサイズ:25.9×20.0cm
Ed.500
サインあり

motonaga-67《ぐりんがひとつ》
1984年
シルクスクリーン
イメージサイズ:10.0×10.0cm
シートサイズ:25.0×18.4cm
Ed.500
サインあり

motonaga-61《きみどりとこげちゃのしかく》
1984年
シルクスクリーン
イメージサイズ:10.0×10.0cm
シートサイズ:15.0×15.0cm
Ed.500
サインあり

motonaga-67《ぐりーんのの》
1981年
シルクスクリーン
イメージサイズ:10.0×10.0cm
シートサイズ:15.0×15.0cm
Ed.500
サインあり

motonaga150520_49《赤いかたち》
1979年
シルクスクリーン
イメージサイズ:10.0×10.0cm
シートサイズ:15.0×15.0cm
Ed.250
サインあり

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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください


「没後10年 元永定正もこもこワールドPartⅡ」(予約制)
会期=2021年6月1日[火]―6月12日[土]*日・月・祝日は休廊
330_a元永定正(1922-2011)の没後10年を記念して、現代版画センターエディションを中心に版画26点をご覧いただきます。
谷川俊太郎との絵本「もこもこもこ」で知られる元永のユーモラスなかたちや、多彩なぼかし、グラデーションをお楽しみください。
ブログでは元永定正の1977年のインタビューや、谷川俊太郎高橋亨のエッセイを再録掲載しています。

●ときの忘れものが青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転して3年が経ちました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会(Web展)を開催しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。