柳正彦さんよりパリ<包まれた凱旋門>第一信

クリスト! ジャンヌ=クロード!「包まれた凱旋門、パリ、1961-2021」・・・観に来たよ!(その1) 

コロナ蔓延のなか、海外に出るのはと・・・悩み続けましたが・・・師であり、友であり、両親、兄姉のような存在だったクリストとジャンヌ=クロードの「遺作」をみることは、私にとって義務・・・そう思って航空券とホテルを手配したのは8月初旬、2回目のワクチン接種が終わった直後でした。

「これは絶対に赤字フライトだな、航空会社に悪いな」と思えるくらいにガラガラの飛行機が、ドゴール空港についたのは21日午後3時過ぎ。4時半ころにはホテルにチェックインも済み、荷物整理もそこそこに外にでました。ホテル前の道を3分ほどあるき、右に曲がると数百メール先に「包まれた凱旋門」が。地図では判っていたのですが感激の近さ。凱旋門そばのホテルを選んでよかったです。

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今日は下見だけのつもりでしたが、8時になっても明るい、サマータイムの御利益を賜り、プロジェクトのオフィスを目指して再度外出。看板等は一切ない建物の前につくとちょうど写真家のフォルツが・・・99年夏のロンドン以来の再会でした。フォルツに教えてもらい、近所のレストランの外でビールを飲んでるクリストの甥のブラド他に合流。1年半以上ぶりの、クリスト・ファミリーへの合流に感激でした。

今日は、道すがらに撮影した写真を何枚かアップして貰います。

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本格的なレポートは、数日お待ちください。
やなぎ まさひこ

柳正彦 Masahiko YANAGI
東京都出身。大学卒業後、1981年よりニューヨーク在住。ニュー・スクール・フォー・ソシアル・リサーチ大学院修士課程終了。在学中より、美術・デザイン関係誌への執筆、展覧会企画、コーディネートを行う。1980年代中頃から、クリストとジャンヌ=クロードのスタッフとして「アンブレラ」「包まれたライヒスターク」「ゲート」「オーバー・ザ・リバー」「マスタバ」の準備、実現に深くかかわっている。また二人の日本での展覧会、講演会のコーディネート、メディア対応の窓口も勤めている。
2016年秋、水戸芸術館で開催された「クリストとジャンヌ=クロード アンブレラ 日本=アメリカ合衆国 1984-91」も柳さんがスタッフとして尽力されました。

●柳正彦のエッセイ「アートと本、アートの本、アートな本、の話し」は毎月20日の更新です。今回は特別にパリ<包まれた凱旋門>についてレポートをお願いしました。