スタッフSの海外ネットサーフィン
No.100「Bisou Gallery」
Bisou Gallery, Amsterdam


 読者の皆様こんにちは。桜の開花が告知されたものの、最高気温20℃に届きそうな日もあれば、同じ週に最低気温が5℃以下の日もありと、あまりにも気温の上下が激しい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。寒暖差に加えて花粉症のせいで体調維持に四苦八苦しております、スタッフSこと新澤です。

 この連載記事も何やかんやでついに第100回を迎えることとなりました。思えば遠くに来たものですが、だからと言って特別に何かするわけでもなく、今日も今日とてネットにたゆたう海外のアート関連情報を取り上げさせていただきます。

 今回ご紹介するのはオランダ・アムステルダムで営業するBisou Galleryです。元々はインスタグラム専用ギャラリーとして2016年にスタートしたこの画廊は、2020年にアムステルダムの東に位置する人工島KNSM島にギャラリースペースを開設して、オーナーであるジュリアン・レイドメーカー氏がインテリアの一部として古今東西新旧に関係なく、様々な作家の作品を組み合わせて展示しています。
 展示する作品はレイドメーカー氏が自分の好みで決定しており、ときの忘れもののメイン作家である菅井汲の作品も掲載写真のように見事に展示されています。

 このギャラリーで今月12日と13日に開催されたイラストレーターLeonie Bosの個展がファッション雑誌で有名なELLEのオランダ語ページで取り上げられましたが、その際に掲載された画廊の展示風景には、多数の菅井汲作品が他の作家と共に展示されていました。

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(C) ELLE / Bisou Gallery

 Bisou Galleryはときの忘れものの顧客でもあり、上の画像で展示されている菅井作品の何点かは私共から納めたものです。

 レイドメーカー氏はBisou Galleryの設立前からイベント設営などでアートとインテリアを組み合わせることを行っており、異なる作家同士の作品、或いはアート作品とデザイナー家具の組み合わせがアート作品の購入を検討するクライアントにとって非常に効果的だと語っています。開けた空間にただ作品を展示するだけではなく、家具と一緒にレイアウトし、作品を購入したい人に購入後にそれをどう飾るかという点をイメージしやすくすることで、購入の垣根を低くする効果があるそうです。

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(C) Bisou Gallery

 現在BISOU GALLERYはインスタグラムだけではなく通常のウェブサイトも公開していますが、取り扱い作品のリストを見ると、作品単品の画像に混じってインテリアとして配置された作品の画像も掲載されており、それぞれにレイドメーカー氏のコメントも掲載されていて、大量の作品リストにちょっとしたアクセントを加えています。

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レイドメーカー氏の寝室に飾られた、氏が最もお気に入りの菅井作品2点
(C) Bisou Gallery

 インスタグラムを基にした画像が多用された綺麗なウェブサイトですので、お時間があれば是非ご覧になってみてください。
 そしてわが菅井汲のコレクション(大半は画廊亭主がエディションしたものです)もぜひご覧になってご注文いただければ幸いです。

(しんざわ ゆう)

ELLE Bisou Gallery特集ページ(オランダ語)
Bisou Gallery(英語)

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●本日のお勧め作品は菅井汲佐藤研吾です。

sugai_33菅井汲 Kumi SUGAI
"DIRECTION 1"
1978年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
イメージサイズ:12.0×20.0cm
シートサイズ:25.1×29.2cm
Ed.250  Signed


02菅井汲
「シグナル C」
1976年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
イメージサイズ:33.0×19.0cm
シートサイズ:40.5×28.5cm
Ed.150   Signed


佐藤研吾の作品価格は3月21日ブログをご参照ください。
No.2_囲い込むための空洞2佐藤研吾
《囲い込むための空洞2》
2022
クリ、鉄媒染、鉄
40 × 35 × 115cm
Signed


No.9_向かい合う空洞佐藤研吾
《向かい合う空洞》
2022
画用紙に鉛筆、顔彩
48.0×41.0cm/74.0×74.0cm
Signed


No.27_空洞のための囲い1佐藤研吾
《空洞のための囲い1》
2022
写真
8.3×8.1cm/13.1×12.7cm
Signed

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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日