今日から連休。
ときの忘れものも明日4月30日(土)は開廊しますが、5月1日(日)~5日(木)まで5連休です。
こんなときこそ、普段行けない遠くの美術館に行きたいものです(コロナ禍ではちょっと躊躇しますが)。
ときの忘れものの原点は昨年生誕110年だった瑛九(1911年生まれ)と今年生誕110年のオノサト・トシノブ(1912年生まれ)。
このブログでも繰り返し二人を取り上げ、「瑛九の世界」が262回、「オノサト・トシノブの世界」は49回紹介しています。
ほぼ同い歳の二人は生涯の盟友であり、日本の現代美術史に大きな足跡を残しています。
しかし、美術市場の評価は、瑛九が圧倒的に高く、オノサトへの評価は涙が出るほど低い。
二人を敬愛する亭主は憤懣やるかたない。
2015年7月24日ブログ|不運なオノサト、強運の瑛九
2020年1月20日ブログ|30年ぶりの快挙! 東京都現代美術館でオノサト・トシノブ特集展示~福原義春コレクション
スタッフたちには、繰り返しこの二人の名品を見るよう勧めています。
連休中にオノサト・トシノブと瑛九を見られる美術館を探してみました。概ね連休中も開館しているようです(各館のHPでご確認ください)。
●大川美術館
「生誕110年 みんなのオノサト・トシノブ展」
会期:2022年4月23日~6月19日 *休館日:月曜
よくぞ企画してくれました。群馬県桐生市にある大川美術館で珠玉のオノサト作品を集めて生誕110年記念展が開催されます。ブログでものちほど同館学芸員の小此木美代子先生によるレビューを掲載します。


●練馬区立美術館
「時代を映す絵画たち -コレクションにみる戦後美術の歩み-」
2022年4月10日(日)~ 6月12日(日)*休館日:月曜
オノサト没後、最初に遺作回顧展(1989年)を開催したのが練馬区立美術館でした。さすがにいい作品をお持ちです(同館HPより転載)。

出品作家:浅見貴子/荒川修作/池田龍雄/石原友明/上田薫/大小島真木/大沢昌助/岡本唐貴/小野木学/オノサト・トシノブ/北川民次/北代省三/工藤哲巳/久野和洋/小山穂太郎/近藤竜男/佐藤敬/嶋田しづ/白髪一雄/諏訪直樹/高橋秀/高松次郎/高山良策/辰野登恵子/谷川晃一/鶴岡政男/中西夏之/中林忠良/中村宏/難波田龍起/野見山暁治/藤松博/村井正誠/山口薫/山口長男/山田正亮
続いて瑛九を展示している美術館4館をご紹介します。
●埼玉県立近代美術館
「開館40周年記念展 扉は開いているか―美術館とコレクション 1982-2022」
会期:2022年2月5 日[土] - 5月15 日[日] *休館日:月曜(祝日または県民の日の場合は開館)
出品リストにある通り、瑛九関連で一部屋を設け、30点以上を展示しています。ちょっとした個展ですね。
王聖美さんによるレビュー「開館40周年記念展 扉は開いているか―美術館とコレクション 1982-2022」を訪れてをお読みください。
●うらわ美術館
「芸術家たちの住むところ 展」
会期:2022年4月23日~6月19日 *休館日:月曜
宮崎に生まれ、都夫人とともに浦和にアトリエを構えた瑛九、終焉の地に建つアトリエは現存しています。
出品作家:跡見泰、瑛九、奥瀬英三、小沢剛、加藤勝重、金子徳衛、鹿子木孟郎、倉田白羊、小林真二、小松崎邦雄、斎藤三郎、櫻井英嘉、里見明正、重村三雄、杉全直、須田剋太、相馬其一、高田誠、武内鶴之助、田中保、津久井利彰、寺内萬治郎、富本憲吉、内藤四郎、永田二郎、野島康三、林倭衛、林武史、福田尚代、福原霞外、増田三男、安井曽太郎、四方田草炎、渡邉武夫
●東京都写真美術館
「TOPコレクション 光のメディア」
会期:2022年3月2日(水)~6月5日(日)*休館日:月曜(ただし5/2は開館)


久々に瑛九のフォトデッサン4点が出品展示されています(フライヤー掲載画像は瑛九作品ではありません)。
出品:29作家、 写真97点、資料7点、出品リスト
●宮崎県立美術館
「コレクション展第1期 瑛九の線と面」
会期:2022年 4月 9日 ~ 7月18日 瑛九展示室 *休館日:月曜(ただし、祝休日を除く)
瑛九の常設コーナーを持つ唯一の美術館。今回は油彩、水彩、フォトデッサン、版画など35点が展示されています。
瑛九《青の動き》
1956年 油彩
53.0×41.2cm
*宮崎県立美術館所蔵
■展示作品リスト
瑛九は、油彩やフォト・デッサン、版画などにおいて、独自の表現を求めて実験的な制作を繰り返しました。晩年の点描表現に至るまで、瑛九の作品は多彩に変化をしていきます。
油彩では、1940年代以降、キュビスム風の作品や、線や色面で構成した抽象的な作品を多く描いています。銅版画では、多彩な線を効果的に組み合わせて、不思議な世界を表現しました。フォト・デッサンでは、型紙や既製の物による面と、透過性のある素材に描いた線を用いて、奥行きのある画面を作りだしました。ここでは、瑛九が様々な技法を使って描いた線や、造形性にこだわった線と面に着目した作品を紹介します。(同館HPより転載)
同館の機関誌には瑛九に関する情報が掲載されています。


ときの忘れものも明日4月30日(土)は開廊しますが、5月1日(日)~5日(木)まで5連休です。
こんなときこそ、普段行けない遠くの美術館に行きたいものです(コロナ禍ではちょっと躊躇しますが)。
ときの忘れものの原点は昨年生誕110年だった瑛九(1911年生まれ)と今年生誕110年のオノサト・トシノブ(1912年生まれ)。
このブログでも繰り返し二人を取り上げ、「瑛九の世界」が262回、「オノサト・トシノブの世界」は49回紹介しています。
ほぼ同い歳の二人は生涯の盟友であり、日本の現代美術史に大きな足跡を残しています。
しかし、美術市場の評価は、瑛九が圧倒的に高く、オノサトへの評価は涙が出るほど低い。
二人を敬愛する亭主は憤懣やるかたない。
2015年7月24日ブログ|不運なオノサト、強運の瑛九
2020年1月20日ブログ|30年ぶりの快挙! 東京都現代美術館でオノサト・トシノブ特集展示~福原義春コレクション
スタッフたちには、繰り返しこの二人の名品を見るよう勧めています。
連休中にオノサト・トシノブと瑛九を見られる美術館を探してみました。概ね連休中も開館しているようです(各館のHPでご確認ください)。
●大川美術館
「生誕110年 みんなのオノサト・トシノブ展」
会期:2022年4月23日~6月19日 *休館日:月曜
よくぞ企画してくれました。群馬県桐生市にある大川美術館で珠玉のオノサト作品を集めて生誕110年記念展が開催されます。ブログでものちほど同館学芸員の小此木美代子先生によるレビューを掲載します。


●練馬区立美術館
「時代を映す絵画たち -コレクションにみる戦後美術の歩み-」
2022年4月10日(日)~ 6月12日(日)*休館日:月曜
オノサト没後、最初に遺作回顧展(1989年)を開催したのが練馬区立美術館でした。さすがにいい作品をお持ちです(同館HPより転載)。

出品作家:浅見貴子/荒川修作/池田龍雄/石原友明/上田薫/大小島真木/大沢昌助/岡本唐貴/小野木学/オノサト・トシノブ/北川民次/北代省三/工藤哲巳/久野和洋/小山穂太郎/近藤竜男/佐藤敬/嶋田しづ/白髪一雄/諏訪直樹/高橋秀/高松次郎/高山良策/辰野登恵子/谷川晃一/鶴岡政男/中西夏之/中林忠良/中村宏/難波田龍起/野見山暁治/藤松博/村井正誠/山口薫/山口長男/山田正亮
続いて瑛九を展示している美術館4館をご紹介します。
●埼玉県立近代美術館
「開館40周年記念展 扉は開いているか―美術館とコレクション 1982-2022」
会期:2022年2月5 日[土] - 5月15 日[日] *休館日:月曜(祝日または県民の日の場合は開館)
出品リストにある通り、瑛九関連で一部屋を設け、30点以上を展示しています。ちょっとした個展ですね。王聖美さんによるレビュー「開館40周年記念展 扉は開いているか―美術館とコレクション 1982-2022」を訪れてをお読みください。
●うらわ美術館
「芸術家たちの住むところ 展」
会期:2022年4月23日~6月19日 *休館日:月曜
宮崎に生まれ、都夫人とともに浦和にアトリエを構えた瑛九、終焉の地に建つアトリエは現存しています。出品作家:跡見泰、瑛九、奥瀬英三、小沢剛、加藤勝重、金子徳衛、鹿子木孟郎、倉田白羊、小林真二、小松崎邦雄、斎藤三郎、櫻井英嘉、里見明正、重村三雄、杉全直、須田剋太、相馬其一、高田誠、武内鶴之助、田中保、津久井利彰、寺内萬治郎、富本憲吉、内藤四郎、永田二郎、野島康三、林倭衛、林武史、福田尚代、福原霞外、増田三男、安井曽太郎、四方田草炎、渡邉武夫
●東京都写真美術館
「TOPコレクション 光のメディア」
会期:2022年3月2日(水)~6月5日(日)*休館日:月曜(ただし5/2は開館)


久々に瑛九のフォトデッサン4点が出品展示されています(フライヤー掲載画像は瑛九作品ではありません)。
出品:29作家、 写真97点、資料7点、出品リスト
●宮崎県立美術館
「コレクション展第1期 瑛九の線と面」
会期:2022年 4月 9日 ~ 7月18日 瑛九展示室 *休館日:月曜(ただし、祝休日を除く)
瑛九の常設コーナーを持つ唯一の美術館。今回は油彩、水彩、フォトデッサン、版画など35点が展示されています。
瑛九《青の動き》1956年 油彩
53.0×41.2cm
*宮崎県立美術館所蔵
■展示作品リスト
瑛九は、油彩やフォト・デッサン、版画などにおいて、独自の表現を求めて実験的な制作を繰り返しました。晩年の点描表現に至るまで、瑛九の作品は多彩に変化をしていきます。
油彩では、1940年代以降、キュビスム風の作品や、線や色面で構成した抽象的な作品を多く描いています。銅版画では、多彩な線を効果的に組み合わせて、不思議な世界を表現しました。フォト・デッサンでは、型紙や既製の物による面と、透過性のある素材に描いた線を用いて、奥行きのある画面を作りだしました。ここでは、瑛九が様々な技法を使って描いた線や、造形性にこだわった線と面に着目した作品を紹介します。(同館HPより転載)
同館の機関誌には瑛九に関する情報が掲載されています。


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