関根伸夫 Nobuo SEKINE 「位相－大地 1」
1986年
シルクスクリーン（刷り：岡部徳三）
イメージサイズ：87.2×186.5cm
シートサイズ：100.6×199.4cm
Ed.25 Signed
本日9月12日は関根伸夫先生の誕生日です（1942年9月12日生まれ - 2019年5月13日没）。
ご健在ならば80歳。
1968年に制作された「位相－大地」は日本の現代美術史、いや20世紀の美術史の画期をなす大事件（記念碑的作品）でした。公園の一角に穴を掘り、掘った土をとなりに積み上げる。作品は会期中のみ存在し、現存しません。
村井修撮影写真による「位相－大地」ポスター
1970年 オフセット
シートサイズ：73.0×51.0cm
村井修の撮ったたった一枚の写真が、美術史を震撼させる記録（記憶）となりました。
「もの派」を象徴する作品といっていいでしょう。
余計な話ですが、このとき汗だくになって穴を掘った主力戦闘員は関根伸夫、吉田克朗、小清水漸、上原貴子、櫛下町順子の５人。そのあたりのことは関根伸夫オーラル・ヒストリーをお読みください。
現存しない1968年の作品のイメージを1986年に版画にしたのが名人刷り師にして優れたエディターでもあった岡部徳三先生でした。
いまちょうど「位相－大地 1」が府中市美術館でも展示されており、武居利史さんによるレクチャー（ろう通訳付）がとてもわかりやすく、お勧めです。
2018年6月20日ときの忘れものにて、
これが最後の帰国となり、翌2019年5月ロスで亡くなられました。
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