ジョナス・メカスピクニックジョナス・メカス Jonas MEKAS
ピクニック
2009年  CIBA print
35.4×27.5cm Signed

12月24日
駒込のギャラリー《ときの忘れもの》でジョナス・メカス 生誕100年記念上映会に参加。私が観た回はA.ウォーホール、ジョージ・マチューナス(リトアニア出身でフルクサスの提唱者)に関する映像で、16mmフィルム独特の手ブレや荒い質感を堪能しました。
ジョナス・メカスと縁の深い《ときの忘れもの》には、オーナー綿貫氏宛てのメッセージも飾られていました。
(20221224/雑貨屋 Mitte / Gallery Mitteplatzさんのtwitterより)>

*画廊亭主敬白
ときの忘れものは本日で年内の営業を終了し、明日28日(水)~新年1月4日(水)は冬季休廊いたします。
今週のWATANUKI'S CHOICE>と題してHPのトップに注目作品をご紹介してきましたが、今年の最初は1月4日、磯崎新先生の「MOCA#1」でした。2022年最後にご紹介するのは、ジョナス・メカスさんの「ピクニック」という作品です。
今から39年前、磯崎新先生をはじめ、かわなかのぶひろ先生、谷川俊太郎先生、松本俊夫先生、山口勝弘先生に呼び掛け人になっていただきジョナス・メカス展実行委員会を組織し、メカスさんを初めて日本にお招きしました。<困ったときの磯崎先生頼み>で、海外に通じる人脈が豊富な磯崎先生にしょっちゅうお手数をかけていました。
1983年11月29日に来日したメカスさんを友人の山下伸さんの家に泊めていただきました(ホテル代を工面できなかった)。12月1日に北品川の原美術館でレセプションに出席した(昨年閉館してしまいましたね、とても残念)メカスさんは奈良や福岡など東日本を転々とし、12月12日に成田空港を出発、帰米されました。二週間の日本滞在でした。
版画センタージョナス・メカス展@原美術館02PICT0020左から金子勝則さん(川越画廊)、山下伸さん(後ろ姿)、ジョナス・メカスさん、原俊夫さん(原美術館館長)
1983年12月1日原美術館にて

「アメリカ現代版画と写真展ージョナス・メカスと26人の仲間たちー」
会期:1983年12月2日~12月25日
会場:東京都品川区 原美術館
主催:アルカンシェール美術財団、ジョナス・メカス展実行委員会
協力:RYU、現代版画センター、イメージ・フォーラム
オープニング:12月1日
シンポジウム:12月10日、ジョナス・メカス、飯田善國、正津勉

私たちは木下哲夫さんを中心に、展覧会の準備とカタログ編集に突貫工事で取り組みました。
後から知ったのですが、このときのカタログが、メカスさんにとって初めてのカタログであり、原美術館での展示(版画7点)もメカスさんにとって初めての美術館での作品展示でした。

1983年メカス展カタログ表紙1983年メカス展カタログ奥付
今年はメカスさんの生誕100年であり、世界各地で記念のイベントが開催されます。これから一年、毎月このブログでささやかですがメカスさんのイベント情報をお届けしたいと思います。

12月28日(水)~2023年1月4日(水)まで冬季休廊いたします。
新年の営業は2023年1月5日(木)からです。