前衛映画の巨人「メカス」への追悼詩を、盟友で日本現代詩を代表する詩人・吉増剛造が綴るドキュメンタリー『眩暈VERTIGO』は昨年末、東京都写真美術館で公開されました。
続いて、新春た1月20日(金)から下北沢のK2でも上映されます。
年末で見逃した皆さん、ぜひお運びください。
https://k2-cinema.com/event/title/177
エグゼクティブプロデューサー・監督・編集: 井上春生
出演 : 吉増剛造、セバスチャン・メカス
INTRODUCTION&STORY
日本現代詩を代表する詩人・吉増剛造(1939.2.22生)が、メカスの一周忌に、その面影をマンハッタンとブルックリンに追いかける。この映画『眩暈 VERTIGO』は、前衛映画の巨人への追悼詩を、盟友でもあった日本の詩人が綴るドキュメンタリーである。
ニューヨークロケは、コロナウイルスが襲いかかる直前の2020年1月に行われた。吉増は、第2次世界大戦後に祖国リトアニアを離れ、ニューヨークに移民したメカスが見た新天地アメリカの姿を辿っていく。マンハッタンの地下鉄、新ワールドトレードセンター、避暑地のコニーアイランド、ブルックリン。時には8ミリカメラを回し、メカスを偲ぶ詩のモチーフを丹念に拾っていく。吉増は詩の創作歴が70年近くに及ぶ。言葉の可能性を突き詰めたアヴァンギャルドな詩と、過激な朗読パフォーマンスは海外でもよく知られている。そんな吉増の創作の原点は日常にある。和紙、ノート、レシートや付箋紙の裏に米粒大の文字で詩を毎日連ねていく。
吉増がブルックリンにあるメカスの事務所を訪ねると引っ越しの真っ最中だった。戦時中の詩の手習い帖、1945年のパスポート、写真。息子のセバスチャンが数々の遺品を吉増の前に並べる。メカスが寝ていたという部屋の片隅に佇んでいたとき、吉増は眩暈を起こし卒倒した。一周忌にあたる1月23日。早朝に目覚めた吉増は瞬く間に追悼詩を完成させる。「詩とはあらたまったときに書くのではなくて、日常の細かな出来事に反応して誕生するのね。日記性の秘密というのはそういうもの。」メカスが若い時に仕事を探しに往復したマンハッタンとブルックリンにかかる吊り橋がある。吉増はその橋を渡り事務所に向かう。待っていたセバスチャンにその詩を朗読し、二人の間に長い沈黙が訪れた。
「眩暈 Vertigo」TRAILER VER1
「眩暈 Vertigo」TRAILER VER2
「眩暈 Vertigo」TRAILER VER3
「眩暈 Vertigo」TRAILER VER4
“Vertigo” fragment
●本日のお勧め作品はジョナス・メカスです。
ジョナス・メカス
《ひなぎくを持ったケイト・マンハイム 1972》
1983年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
63.0×43.0cm
Ed.75
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
*画廊亭主敬白
皆さんにご心配をおかけしましたが、ようやく体調がもとに戻りつつあり、画廊の仕事に復帰しています。20日から始まる「関根伸夫展―旅する人」では、皆さんにお目にかかれるのを楽しみにしています。自分でも驚いているのですが、あれほど縁が深く日本中で展覧会を企画した関根先生ですが、ときの忘れものでの個展は今回が初めてです。どうぞご期待ください。
昨秋から不義理続きで行きたい展覧会、行かねばならない展覧会、軒並み欠席でしたが年があけて先ず箱根のポーラ美術館へ、続いて桐生の大川美術館「生誕110年記念 松本竣介デッサン50」に行ってまいりました。竣介展は予想以上に大展覧会で驚きました。のちほどブログでレポートしますが、竣介ファンは必見です。埼玉県立近代美術館の「桃源郷通行許可証」(1月29日まで)は不思議なタイトルですが<絵画、写真、ドローイング、インスタレーションなど、それぞれの手法を用いて、日常や現実のはざまに潜在する事象を繊細に掬い取る6名の作家の作品と、当館のコレクションとが出会>うという企画の視点が面白く、瑛九と駒井哲郎も出品されているので何とか行きたいのですが・・・
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
続いて、新春た1月20日(金)から下北沢のK2でも上映されます。
年末で見逃した皆さん、ぜひお運びください。
https://k2-cinema.com/event/title/177
エグゼクティブプロデューサー・監督・編集: 井上春生
出演 : 吉増剛造、セバスチャン・メカス
INTRODUCTION&STORY
日本現代詩を代表する詩人・吉増剛造(1939.2.22生)が、メカスの一周忌に、その面影をマンハッタンとブルックリンに追いかける。この映画『眩暈 VERTIGO』は、前衛映画の巨人への追悼詩を、盟友でもあった日本の詩人が綴るドキュメンタリーである。
ニューヨークロケは、コロナウイルスが襲いかかる直前の2020年1月に行われた。吉増は、第2次世界大戦後に祖国リトアニアを離れ、ニューヨークに移民したメカスが見た新天地アメリカの姿を辿っていく。マンハッタンの地下鉄、新ワールドトレードセンター、避暑地のコニーアイランド、ブルックリン。時には8ミリカメラを回し、メカスを偲ぶ詩のモチーフを丹念に拾っていく。吉増は詩の創作歴が70年近くに及ぶ。言葉の可能性を突き詰めたアヴァンギャルドな詩と、過激な朗読パフォーマンスは海外でもよく知られている。そんな吉増の創作の原点は日常にある。和紙、ノート、レシートや付箋紙の裏に米粒大の文字で詩を毎日連ねていく。
吉増がブルックリンにあるメカスの事務所を訪ねると引っ越しの真っ最中だった。戦時中の詩の手習い帖、1945年のパスポート、写真。息子のセバスチャンが数々の遺品を吉増の前に並べる。メカスが寝ていたという部屋の片隅に佇んでいたとき、吉増は眩暈を起こし卒倒した。一周忌にあたる1月23日。早朝に目覚めた吉増は瞬く間に追悼詩を完成させる。「詩とはあらたまったときに書くのではなくて、日常の細かな出来事に反応して誕生するのね。日記性の秘密というのはそういうもの。」メカスが若い時に仕事を探しに往復したマンハッタンとブルックリンにかかる吊り橋がある。吉増はその橋を渡り事務所に向かう。待っていたセバスチャンにその詩を朗読し、二人の間に長い沈黙が訪れた。
「眩暈 Vertigo」TRAILER VER1
「眩暈 Vertigo」TRAILER VER2
「眩暈 Vertigo」TRAILER VER3
「眩暈 Vertigo」TRAILER VER4
“Vertigo” fragment
●本日のお勧め作品はジョナス・メカスです。
ジョナス・メカス《ひなぎくを持ったケイト・マンハイム 1972》
1983年
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
63.0×43.0cm
Ed.75
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
*画廊亭主敬白
皆さんにご心配をおかけしましたが、ようやく体調がもとに戻りつつあり、画廊の仕事に復帰しています。20日から始まる「関根伸夫展―旅する人」では、皆さんにお目にかかれるのを楽しみにしています。自分でも驚いているのですが、あれほど縁が深く日本中で展覧会を企画した関根先生ですが、ときの忘れものでの個展は今回が初めてです。どうぞご期待ください。
昨秋から不義理続きで行きたい展覧会、行かねばならない展覧会、軒並み欠席でしたが年があけて先ず箱根のポーラ美術館へ、続いて桐生の大川美術館「生誕110年記念 松本竣介デッサン50」に行ってまいりました。竣介展は予想以上に大展覧会で驚きました。のちほどブログでレポートしますが、竣介ファンは必見です。埼玉県立近代美術館の「桃源郷通行許可証」(1月29日まで)は不思議なタイトルですが<絵画、写真、ドローイング、インスタレーションなど、それぞれの手法を用いて、日常や現実のはざまに潜在する事象を繊細に掬い取る6名の作家の作品と、当館のコレクションとが出会>うという企画の視点が面白く、瑛九と駒井哲郎も出品されているので何とか行きたいのですが・・・
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
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