スタッフSの海外ネットサーフィン No.109
「AUGUST SANDER」
Louisiana Museum of Modern Art, Denmark
読者の皆様こんにちは。今年も残すところ後339日、皆様いかがお過ごしでしょうか。これだけ寒ければ猫でなくとも炬燵で丸くなりたくもなると痛感しております、スタッフSこと新澤です。年末に愛用していたサーキュレーターが寿命を迎えた際、奮発して温風機能付きの機種を購入したのですが、最早冬の自宅はこれなしに過ごせない有様です。

今回ご紹介するイベントは、以前の記事で紹介した、関根伸夫の《空相》を常設するデンマーク・ルイジアナ近代美術館で昨年10月から来月まで開催中の「AUGUST SANDER」。その名の通り、20世紀を代表するドイツの肖像写真家・アウグスト・ザンダーの展覧会です。

今回の展覧会では、彼を代表するシリーズである“Menschen des 20. Jahrhunderts”(20世紀の人々)より250点の作品が出品されています。生涯を通じて4万枚もの写真を撮影したザンダーですが、ネガの大半は1946年の火災で焼失しており、いずれもヨーロッパ写真史、美術史の両面において貴重な作品群です。

「20世紀の人々」において、ザンダーは被写体を7つのカテゴリ、「農民」「熟練工」「女性」「階級と職業」「芸術家」「町」「Last People(ホームレス、退役軍人、など)」に分類しており、全ての被写体を同様の威厳と強さで撮影することにより、逆に近代化が進むドイツの社会構造とヒエラルキーを明確に写し出しました。各々の被写体によって自然な背景で撮影を行う事で被写体自身に自己表現させる手法は、後のウォーカー・エヴァンス(1903-1975)やダイアン・アーバス(1923-1971)等、多くの写真家にインスピレーションを与えました。1930年代には「理想的なアーリア人を被写体としていない」という理由からザンダーはナチスに肖像写真を禁じられましたが、作品の比重を自然や建築に傾けながらも、制作は続けました。
(しんざわ ゆう)
Louisiana Museum of Modern Art (英語)
AUGUST SANDER 展覧会ページ (英語)
●本日のお勧めは関根伸夫です。
No.17 関根伸夫
《関根伸夫展(1978年、ルイジアナ美術館)》ポスター
1978
オフセット
48.1×39.4cm
サインあり
No.5 関根伸夫
《空相01(1969年)》ポスター
1970
オフセット
73.0×51.0cm
サインあり
No.6 関根伸夫
《位相ー大地(1968年)》ポスター
1970
オフセット
73.0×51.0cm
サインあり
No.7 関根伸夫
《位相-大地(1968年)》
1986
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
シートサイズ:59.5×79.0cm
Ed.75
サインあり
No.8 関根伸夫
《位相-大地 1(1968年)》
1986
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
87.2×186.5cm/100.6×199.4cm
Ed.25
サインあり
No.9 関根伸夫
《Project》(レゾネNo.251)
1971
シルクスクリーン
60.0×48.0cm/70.0×50.0cm
Ed.100
サインあり
No.10 関根伸夫
《Project》(Raissone No.252)
1971
シルクスクリーン+コラージュ
60.0×48.0cm/70.0×50.0cm
Ed.100
サインあり
No.14 関根伸夫
《空相ー二つの山》
1974
黒御影石
W70.0×D33.0×H35.0cm
底面にサインと年記あり
No.16 関根伸夫
《空相―円》(レゾネ No.147)
1977
ブロンズ
W55.5×D20.0×H56.0cm
台座W35.0×D15.0×H10.2cm
刻サインあり
●関根伸夫展カタログ刊行しました
『関根伸夫展―旅する人』カタログ
発行日:2023年1月20日
発行:ときの忘れもの
図版:22点
執筆:関根伸夫「<発想>について」(1976年執筆)
編集:尾立麗子
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
体裁:25.6×17.1cm、32頁、
日本語・英語併記
価格:880円(税込)+送料250円
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

「AUGUST SANDER」
Louisiana Museum of Modern Art, Denmark
読者の皆様こんにちは。今年も残すところ後339日、皆様いかがお過ごしでしょうか。これだけ寒ければ猫でなくとも炬燵で丸くなりたくもなると痛感しております、スタッフSこと新澤です。年末に愛用していたサーキュレーターが寿命を迎えた際、奮発して温風機能付きの機種を購入したのですが、最早冬の自宅はこれなしに過ごせない有様です。

今回ご紹介するイベントは、以前の記事で紹介した、関根伸夫の《空相》を常設するデンマーク・ルイジアナ近代美術館で昨年10月から来月まで開催中の「AUGUST SANDER」。その名の通り、20世紀を代表するドイツの肖像写真家・アウグスト・ザンダーの展覧会です。

今回の展覧会では、彼を代表するシリーズである“Menschen des 20. Jahrhunderts”(20世紀の人々)より250点の作品が出品されています。生涯を通じて4万枚もの写真を撮影したザンダーですが、ネガの大半は1946年の火災で焼失しており、いずれもヨーロッパ写真史、美術史の両面において貴重な作品群です。

「20世紀の人々」において、ザンダーは被写体を7つのカテゴリ、「農民」「熟練工」「女性」「階級と職業」「芸術家」「町」「Last People(ホームレス、退役軍人、など)」に分類しており、全ての被写体を同様の威厳と強さで撮影することにより、逆に近代化が進むドイツの社会構造とヒエラルキーを明確に写し出しました。各々の被写体によって自然な背景で撮影を行う事で被写体自身に自己表現させる手法は、後のウォーカー・エヴァンス(1903-1975)やダイアン・アーバス(1923-1971)等、多くの写真家にインスピレーションを与えました。1930年代には「理想的なアーリア人を被写体としていない」という理由からザンダーはナチスに肖像写真を禁じられましたが、作品の比重を自然や建築に傾けながらも、制作は続けました。
(しんざわ ゆう)
Louisiana Museum of Modern Art (英語)
AUGUST SANDER 展覧会ページ (英語)
●本日のお勧めは関根伸夫です。
No.17 関根伸夫《関根伸夫展(1978年、ルイジアナ美術館)》ポスター
1978
オフセット
48.1×39.4cm
サインあり
No.5 関根伸夫《空相01(1969年)》ポスター
1970
オフセット
73.0×51.0cm
サインあり
No.6 関根伸夫《位相ー大地(1968年)》ポスター
1970
オフセット
73.0×51.0cm
サインあり
No.7 関根伸夫《位相-大地(1968年)》
1986
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
シートサイズ:59.5×79.0cm
Ed.75
サインあり
No.8 関根伸夫《位相-大地 1(1968年)》
1986
シルクスクリーン(刷り:岡部徳三)
87.2×186.5cm/100.6×199.4cm
Ed.25
サインあり
No.9 関根伸夫《Project》(レゾネNo.251)
1971
シルクスクリーン
60.0×48.0cm/70.0×50.0cm
Ed.100
サインあり
No.10 関根伸夫《Project》(Raissone No.252)
1971
シルクスクリーン+コラージュ
60.0×48.0cm/70.0×50.0cm
Ed.100
サインあり
No.14 関根伸夫《空相ー二つの山》
1974
黒御影石
W70.0×D33.0×H35.0cm
底面にサインと年記あり
No.16 関根伸夫《空相―円》(レゾネ No.147)
1977
ブロンズ
W55.5×D20.0×H56.0cm
台座W35.0×D15.0×H10.2cm
刻サインあり
●関根伸夫展カタログ刊行しました
『関根伸夫展―旅する人』カタログ発行日:2023年1月20日
発行:ときの忘れもの
図版:22点
執筆:関根伸夫「<発想>について」(1976年執筆)
編集:尾立麗子
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
体裁:25.6×17.1cm、32頁、
日本語・英語併記
価格:880円(税込)+送料250円
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

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