今春4月過ぎにときの忘れものの小さいガーデンで、北川太郎さんの彫刻を展示予定です。
国立新美術館で開催された「DOMANI・明日展」に北川太郎さんの作品が展示されていたので、観に行ってきました。

DOMANI・明日展 2022–23
会期：2022年11月19日(土)～2023年1月29日(日)　＊本日が最終日
会場：国立新美術館 企画展示室2E

2023

DOMANI 明日展は、文化庁の新進芸術家海外研修に行っていた方のアフター・プログラムとして、日本のアートシーンにプレゼンする成果発表の展覧会で、今回はキャリアのある方と近年に比較的近年に在研を終えた清新な作家を交えた10名の展示でした。

北川太郎さんは2007年から2010年の３年間ペルーに研修に行き、現在は岡山県備前市の大自然の中で彫刻を制作しています。石をのみと石頭でこつこつと掘って制作された純粋な石彫群は、どれも温かみがあり、まるで古代からあるような存在感を放っていました。
美術館に展示されている作品を触るなんてご法度ですが、今回、北川さんの彫刻は自由に触れられるようになっていました。フォルムをなぞったり、手触りを楽しんだり、作品に直に触れられる喜びを感じました。
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その他、石塚元太郎さんの大作の氷河の写真や写真そのものを編み込んだ作品、丸山直文さんの壁一面に飾られたドローイング、近藤聡乃さんのちょっとくすっとなる漫画など、どの作家も魅力的な作品でした。
そして、ステートメントの文章が上手な方が多いなと感じました。一見、これは何だろう？と思ってステートメントを読めば、なんだか面白そうな予感。特に、石塚元太郎さんのステートメントは、ズキューンときました。作品はもちろんですが、ことばの重要さに改めて気づかされました。

IMG_40151280石塚元太郎さんのステートメント

IMG_4014石塚元太郎さんの氷河の写真

IMG_4016写真を編んだ石塚元太郎さんの作品

IMG_4021丸山直文さんは、作品を作る前に多くのドローイングを制作するそうです。

（おだち れいこ）

●関根伸夫展カタログのご案内
関根伸夫_カタログ表紙1500『関根伸夫展―旅する人』カタログ
発行日：2023年1月20日
発行：ときの忘れもの
図版：22点
執筆：関根伸夫「＜発想＞について」（1976年執筆）
編集：尾立麗子
デザイン：岡本一宣デザイン事務所
体裁：25.6×17.1cm、32頁、
日本語・英語併記
価格：880円（税込）＋送料250円
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