「生誕110年記念 松本竣介デッサン50」
会期：2023年1月14日（土）～3月12日（日）
会場：大川美術館
展覧会初日に桐生市の大川美術館へ行ってきました。
「デッサン50」とタイトルにあるので、デッサンのみの展示と思って訪ねたら、油彩が16点もあり、2018年から展示している「松本竣介のアトリエ再見」も再び拝見でき、とても満足感のある展示でした。
松本竣介は、デッサンは油彩を描く前の「腕ならしの習作」ではなく、「計画であり、決意決心を意味している」と文章に残している通り、作品として成立しているかなり描き込まれたモンタージュ手法のデッサンを多数見られました。
また、松本竣介が影響を受けたという20世紀最大の風刺画家・ジョージ・グロスの人物模写もあり、描写の技術を学んだり、外国人の顔の特徴を習得していたのだなと感じました。
松本竣介
《街 》
1938(昭和13)年8月
油彩・合板
131.0×163.0cm
大川美術館所蔵
松本竣介
《都会》
1938(昭和13)年9月
油彩・板
31.7×41.0cm
個人蔵
松本竣介
《街の人々》
1940(昭和15)年6月
インク、墨、水彩・紙
32.0×37.6cm
個人蔵
松本竣介
《グロス模写》
1938(昭和13)年
インク・紙
27.2×36.5cm
大川美術館所蔵
松本竣介
《都会》
1939(昭和14)年頃
コンテ、鉛筆・紙
24.0×31.5cm
大川美術館所蔵
松本竣介
《都会》
1938-39(昭和13-14)年
コンテ、鉛筆・紙
39.2×27.4cm
個人蔵
松本竣介
《子ども》
1942(昭和17)年5月
コンテ・紙
45.5×36.5cm
個人蔵
●本展覧会の図録
松本竣介の孫・松本浩介さんと、画家の堀江栞さんのテキストは必読です。
『生誕110年記念 松本竣介デッサン50』図録
編集：公益財団法人 大川美術館
小此木美代子 大谷明子
翻訳：小川紀久子
デザイン：斉藤紀久美
変形B5サイズ、カラー全88ページ
価格：1,600円（税込）
ときの忘れもので扱っています。
梱包送料：250円は別途ご負担ください。
＜目次＞
テキスト
「序―松本竣介デッサン50」 田中 淳
「祖父と、父と、アトリエと」 松本浩介
「書くように描いたひと 松本竣介のデッサン」 堀江 栞
「街で描くということ」 堀越達人
図版・章解説
第1章 都会／郊外
第2章 建物
第3章 自画像
第4章 女性像
第5章 少年像
第6章 構図
竣介のアトリエ再見プロジェクト
松本竣介略年譜
出品リスト
＊「当館で、2018-19年にかけて開催した松本竣介の4つのテーマからなる企画展「アトリエの時間」（2018年10月）「読書の時間」（2019年1月）、「子供の時間」（2019年4月）「街歩きの時間」（2019年10月）シリーズを継ぐ展覧会カタログです。本展では、優れた素描家でもあったこの画家の魅力あふれる多彩なデッサン50点を精選しました。関連した油彩画16点とあわせ構成しています。出品作全点を図版掲載。松本竣介の孫・松本浩介氏と、松本竣介の作品に魅了されてきた近年注目される若手アーティスト・堀江栞氏、堀越達人氏によるエッセイを収録。これまでにない視点によって、松本竣介の人と作品にアプローチします。」（大川美術館HPより引用）
展覧会を観た後、版画センター時代からお付き合いがあるという桐生の古書店「奈良書店」の奈良彰一さんに街を案内していただきました。
「自在庵」という器のギャラリーとカフェでは旬菜を堪能できます。隣には大正9年に建てられたのこぎり屋根の工場跡地があり、現在はベーカリーになっています。桐生には、昔、繊維工場だったというのこぎり屋根の建物がいくつか残っており、若い方がその建物を利用してカフェやギャラリーなどお店を出しているそうです。
古書店「奈良書店」にもお邪魔してきました。1階は書店、2階は美術品や織物を販売しています。
左から奈良彰一さん、社長、亭主
壁には桐生を代表する作家オノサト・トシノブの油彩
大川美術館に行かれる方は、是非桐生の街にも足を延ばしてみてください。
※クリックして拡大できます。
●本日のお勧め作品は松本竣介です。
松本竣介
（作品 1946.2）
※『松本竣介素描』（1977年 株式会社綜合工房）口絵
1946年
紙にペン、水彩、コラージュ
Image size: 23.5x30.0cm
Sheet size: 24.2x32.7cm
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先（住所）」を明記してください。
◆「春の小展示／松本竣介と駒井哲郎」は本日最終日です。
会期：2023年2月15日（水）～2月25日（土）＊日・月・祝日休廊
出品作品の画像とデータは２月9日ブログに掲載しています。
挿画本やカタログについては２月15日のブログ「松本竣介の画集・カタログ」と、２月16日のブログ「駒井哲郎の挿画本とカタログ」をご参照ください。
会期：2023年1月14日（土）～3月12日（日）
会場：大川美術館
展覧会初日に桐生市の大川美術館へ行ってきました。
「デッサン50」とタイトルにあるので、デッサンのみの展示と思って訪ねたら、油彩が16点もあり、2018年から展示している「松本竣介のアトリエ再見」も再び拝見でき、とても満足感のある展示でした。
松本竣介は、デッサンは油彩を描く前の「腕ならしの習作」ではなく、「計画であり、決意決心を意味している」と文章に残している通り、作品として成立しているかなり描き込まれたモンタージュ手法のデッサンを多数見られました。
また、松本竣介が影響を受けたという20世紀最大の風刺画家・ジョージ・グロスの人物模写もあり、描写の技術を学んだり、外国人の顔の特徴を習得していたのだなと感じました。
松本竣介《街 》
1938(昭和13)年8月
油彩・合板
131.0×163.0cm
大川美術館所蔵
松本竣介《都会》
1938(昭和13)年9月
油彩・板
31.7×41.0cm
個人蔵
松本竣介《街の人々》
1940(昭和15)年6月
インク、墨、水彩・紙
32.0×37.6cm
個人蔵
松本竣介《グロス模写》
1938(昭和13)年
インク・紙
27.2×36.5cm
大川美術館所蔵
松本竣介《都会》
1939(昭和14)年頃
コンテ、鉛筆・紙
24.0×31.5cm
大川美術館所蔵
松本竣介《都会》
1938-39(昭和13-14)年
コンテ、鉛筆・紙
39.2×27.4cm
個人蔵
松本竣介《子ども》
1942(昭和17)年5月
コンテ・紙
45.5×36.5cm
個人蔵
●本展覧会の図録
松本竣介の孫・松本浩介さんと、画家の堀江栞さんのテキストは必読です。
『生誕110年記念 松本竣介デッサン50』図録編集：公益財団法人 大川美術館
小此木美代子 大谷明子
翻訳：小川紀久子
デザイン：斉藤紀久美
変形B5サイズ、カラー全88ページ
価格：1,600円（税込）
ときの忘れもので扱っています。
梱包送料：250円は別途ご負担ください。
＜目次＞
テキスト
「序―松本竣介デッサン50」 田中 淳
「祖父と、父と、アトリエと」 松本浩介
「書くように描いたひと 松本竣介のデッサン」 堀江 栞
「街で描くということ」 堀越達人
図版・章解説
第1章 都会／郊外
第2章 建物
第3章 自画像
第4章 女性像
第5章 少年像
第6章 構図
竣介のアトリエ再見プロジェクト
松本竣介略年譜
出品リスト
＊「当館で、2018-19年にかけて開催した松本竣介の4つのテーマからなる企画展「アトリエの時間」（2018年10月）「読書の時間」（2019年1月）、「子供の時間」（2019年4月）「街歩きの時間」（2019年10月）シリーズを継ぐ展覧会カタログです。本展では、優れた素描家でもあったこの画家の魅力あふれる多彩なデッサン50点を精選しました。関連した油彩画16点とあわせ構成しています。出品作全点を図版掲載。松本竣介の孫・松本浩介氏と、松本竣介の作品に魅了されてきた近年注目される若手アーティスト・堀江栞氏、堀越達人氏によるエッセイを収録。これまでにない視点によって、松本竣介の人と作品にアプローチします。」（大川美術館HPより引用）
展覧会を観た後、版画センター時代からお付き合いがあるという桐生の古書店「奈良書店」の奈良彰一さんに街を案内していただきました。
「自在庵」という器のギャラリーとカフェでは旬菜を堪能できます。隣には大正9年に建てられたのこぎり屋根の工場跡地があり、現在はベーカリーになっています。桐生には、昔、繊維工場だったというのこぎり屋根の建物がいくつか残っており、若い方がその建物を利用してカフェやギャラリーなどお店を出しているそうです。
古書店「奈良書店」にもお邪魔してきました。1階は書店、2階は美術品や織物を販売しています。
左から奈良彰一さん、社長、亭主
壁には桐生を代表する作家オノサト・トシノブの油彩
大川美術館に行かれる方は、是非桐生の街にも足を延ばしてみてください。
※クリックして拡大できます。
●本日のお勧め作品は松本竣介です。
松本竣介（作品 1946.2）
※『松本竣介素描』（1977年 株式会社綜合工房）口絵
1946年
紙にペン、水彩、コラージュ
Image size: 23.5x30.0cm
Sheet size: 24.2x32.7cm
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先（住所）」を明記してください。
◆「春の小展示／松本竣介と駒井哲郎」は本日最終日です。
会期：2023年2月15日（水）～2月25日（土）＊日・月・祝日休廊
出品作品の画像とデータは２月9日ブログに掲載しています。
挿画本やカタログについては２月15日のブログ「松本竣介の画集・カタログ」と、２月16日のブログ「駒井哲郎の挿画本とカタログ」をご参照ください。
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