
ル・コルビュジエ Le Corbusier 「モデュロール」
1956年 リトグラフ
70.3×52.8cm 版上サインあり
8月27日はル・コルビュジエの命日です(Le Corbusier、1887年10月6日 - 1965年8月27日)。
本名はシャルル=エドゥアール・ジャヌレ=グリ(Charles-Edouard Jeanneret-Gris)。
スイスで生まれ、フランスで活躍しル・コルビュジエは多くの絵画、彫刻、版画作品を遺したことでも知られています。
ときの忘れもののブログで「ガウディの街バルセロナより」を連載している丹下敏明先生によれば、

<ライトは生涯に七百五十の設計をこなしたといわれ、ル・コルビュジェは百の建築作品を実現させ、百七十のプロジェクトを残し、六十五の都市計画を立案し、二十の家具、五十の著作を発表したほか、四百の絵画、七の壁画、四十のタピストリー、五十の彫刻作品を残している。これに対してガウディは、二十五の建築作品、十のインテリア、二十五のプロジェクト、五の都市計画的提案、百の家具デザイン、出版物に至っては二稿というものである。
(丹下敏明『ガウディの生涯』後書きより、彰国社、1978年刊)>
いずれも亭主の好きな建築家たちですが、ファンが入手可能な版画を数多く制作したのがル・コルビュジエでした。中でも上掲の「モデュロール」が名実ともに代表作として良く知られた作品です。
ときの忘れものは建築家・阿部勤先生を追悼し、「阿部勤建築で一枚の版画(リトグラフ)を見る」を開催していますが、阿部先生の遺した版画はおそらく1点のみと思われます。
阿部先生は坂倉建築研究所出身ですからル・コルビュジエの孫弟子といってもいいでしょう。
阿部先生の建築空間を体感していただきながら、壁面にはル・コルビュジエ、安藤忠雄、磯崎新、マイケル・グレイヴス、アントニン・レーモンド、石山修武、六角鬼丈、毛綱毅曠、倉俣史朗、佐藤研吾、杉山幸一郎、光嶋裕介などの建築家の版画・ドローイングを展示していますので、どうぞご高覧ください。

●『中心のある家 建築家・阿部勤 自邸の50年』頒布中 4,400円

著:阿部勤 写真:藤塚光政
体裁:A4変・140頁
価格:4,400円(税込)+ 送料250円
発行日:2022年9月25日
装丁:加藤賢策(LABORATORIES)
発行:株式会社学芸出版社
★オンラインでのご購入はこちらからどうぞ。
◆「阿部勤建築で一枚の版画(リトグラフ)を見る」
2023年8月25日(金)~9月2日(土) 11:00-19:00 *日曜・月曜・祝日は休廊
本年1月に亡くなられた阿部勤先生(1936-2023)は2021年11月22日の日付の入ったリトグラフ「中心のある家」を制作されていました。阿部先生が設計された個人住宅Las Casas(2017年からギャラリーときの忘れもの)で、その建築空間を体感していただきながら、遺された版画作品をご覧ください。併せてル・コルビュジエ、安藤忠雄、磯崎新、マイケル・グレイヴス、アントニン・レーモンド、石山修武、六角鬼丈、毛綱毅曠、倉俣史朗、佐藤研吾、杉山幸一郎、光嶋裕介などの建築家の版画・ドローイングを展示します。
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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