「小石川植物祭2023/命名~牧野富太郎へのオマージュ」
文京区の小石川植物園で11月3日~5日に第二回小石川植物祭2023が開催され、ときの忘れものは園外企画の一環として参加、11月3日~11日まで無休で開催しています。
11月4日(土)、小石川植物園にて小石川植物祭2023を見学してきたので、報告いたします。
園内は親子連れや年配のご夫婦で非常に込み合っていました。
広い園内に(1週で約2㎞、南北で高低差があるため坂がきつい場所あり)展示スペースが点在しており、全て見て回ると2時間程度はかかります。
園内の展示内容は、主に ①食べ物系 ②体験型ワークショップ ③ガイドツアーやレクチャーの3種類です。
アートに特化した展示は木彫り彫刻の展示スペース以外は見当たらず、ときの忘れものもホームページに載っているだけで、園内のスペースは無いのかな?と思っていたら一応ありました。かなりひどかったです(後述)。

園内マップ。黒丸の番号が各展示スペースです。ときの忘れものは左上の5番です。

入り口を入ってすぐ、本館前で「花はなぜ香るのか?」というテーマでレクチャーが行われていました。レクチャーは内容を変えて、毎日3講演あり。
●各種展示内容

植物園のハーブを使ったローストポークサンドのスタンド



文京区の印刷博物館の展示スペース。可愛らしい植物形の活字の展示と、植物の学名を印刷してオリジナルしおりが作れるワークショップが行われていました。



植物性の紐で作ったコースター?の展示

本屋さんのスペース。植物関連の本がたくさん置いてあります。



園内唯一のアート作品の展示スペース。作者の高橋瑠璃さんは、普段は石彫を専門とされているそうですが、今回は園内の伐採木を再利用して木彫り彫刻に初挑戦されたとのこと。
●ときの忘れもの
ときの忘れもののスペースは園の一番奥まった場所にありました。


森の小道に入る手前、唐突にときの忘れものの看板だけがポツンと置かれています。
看板には、園外の企画であり、駒込“でも”展示が行われているという旨が一応書いてありますが、“でも”という書き方のせいで、園内にも作品があるのかと思う方が続出。
皆さんキョロキョロしながら先に進まれます。

小道を歩いていくと、一応作品らしき一角があり、

右手の木には虫眼鏡が取り付けられています。それを覗くと、、

小さく「ときの忘れもの」と書かれたメモが。。。
ここで皆さん「これで終わり?」みたいな反応をされます。遠目に見ながら居たたまれなかったです。

一応木の傍には「ご自由にお取りください」のメモと共にギャラリーの案内状が置かれていますが、虫眼鏡を覗いて「??」となった後に手に取る方は少なかったです。。

せめて展示会場がギャラリーであることが分かりやすいようにと、
勝手ながら園内で作品展示はしていないことを看板に手書きで追記し、ポストカードの一部を看板の下に置きました。
来年もし同じような企画をするのなら、「園内展示無し、駒込にあるギャラリーでの展示のみ」という旨をはっきり看板に記載してもらわないと困ります。

案内状を手に取ってくださる方も見受けられました。
看板の加工中、大塚理司先生のお弟子さん2名(ご年配の女性)からお声がけいただきました。大塚先生の作品を探して、ときの忘れものと間違えて植物園の方に来てしまったとのことです。神奈川からお越しで、今日はもう疲れたのでギャラリーは諦めますとのことでした。
また、駒込にお住まいで、ギャラリーのことは知っているけれどまだ行ったことがない、という方ともお話しできました。今回の展覧会の内容をご説明したところ興味を持っていただけて、今度伺いますとのことでした。
この他にも、看板だけ眺めてよく分からなそうにされている方も、ギャラリーの展示内容を説明すると興味を持たれる方が何人かいらっしゃいました。
小石川植物園はギャラリーとの距離が比較的近く、潜在的なお客様は多いと思うので、せっかくなら植物園に来た方をもっとギャラリーに誘導できる何か(展覧会の大きなポスターなど?)を看板の傍に置いた方が良かったのにと思いました。
●植物
ときの忘れものスペースは散々ですが、園内の植物は本当に素晴らしいです。




立派な温室には、小笠原諸島などの温かい地域の植物が育てられています。



園内を歩くだけでも、珍しい植物にたくさん遭遇します。池の景色もきれいです。
以上、小石川植物園で開催されている小石川植物祭2023のレポートでした。
(じんの もえ)
小石川植物園での催事は5日で終了しましたが、画廊では今週一杯11日(土)まで「小石川植物祭2023/命名~牧野富太郎へのオマージュ」展を開催しています。

玄関

大塚理司

大塚理司

大塚理司

二階

戸村茂樹

戸村茂樹

戸村茂樹

杉山幸一郎

杉山幸一郎

杉山幸一郎

佐藤研吾

佐藤研吾

佐藤研吾

佐藤研吾

藤江民

藤江民

藤江民

二階図書室

杉山幸一郎

仁添まりな

仁添まりな

仁添まりな

仁添まりな

牧野富太郎の関連書籍も多数

階段

藤江民

3階

3階

夜の展示風景(大塚理司)

夜の展示風景(大塚理司)

夜の展示風景(藤江民)

夜の展示風景(藤江民)

夜の展示風景(藤江民)
●大塚理司先生のインスタレーション≪宙(そら)≫展示は11月11日(土)まで
ときの忘れもののエントランスでは現在、大塚理司先生が『小石川植物祭2023/命名~牧野富太郎へのオマージュ』展のために制作してくださったインスタレーション≪宙(そら)≫を展示しています。
竹を用いて、大塚先生がギャラリー内で制作してくださった今回の作品。時間帯によって表情を変える「影」に魅了されるお客様もいらっしゃいます。11月11日(土)までの展示です。会期終了後は解体されますので、どうぞお見逃しなく。
◆小石川植物祭2023/命名~牧野富太郎へのオマージュ
会期:2023年11月3日(金)~11月11日(土) ※会期中無休
会場:ときの忘れもの
参加作家:大塚理司、佐藤研吾、杉山幸一郎、戸村茂樹、仁添まりな、藤江民
作家在廊予定日:
11月3日(金、祝日)藤江民
11月5日(日)大塚理司(12:00~17:00ごろ)
11月11日(土)戸村茂樹

文京区の小石川植物園で11月3日~5日に第二回小石川植物祭2023が開催され、ときの忘れものは園外企画の一環として参加しています。
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

文京区の小石川植物園で11月3日~5日に第二回小石川植物祭2023が開催され、ときの忘れものは園外企画の一環として参加、11月3日~11日まで無休で開催しています。
11月4日(土)、小石川植物園にて小石川植物祭2023を見学してきたので、報告いたします。
園内は親子連れや年配のご夫婦で非常に込み合っていました。
広い園内に(1週で約2㎞、南北で高低差があるため坂がきつい場所あり)展示スペースが点在しており、全て見て回ると2時間程度はかかります。
園内の展示内容は、主に ①食べ物系 ②体験型ワークショップ ③ガイドツアーやレクチャーの3種類です。
アートに特化した展示は木彫り彫刻の展示スペース以外は見当たらず、ときの忘れものもホームページに載っているだけで、園内のスペースは無いのかな?と思っていたら一応ありました。かなりひどかったです(後述)。

園内マップ。黒丸の番号が各展示スペースです。ときの忘れものは左上の5番です。

入り口を入ってすぐ、本館前で「花はなぜ香るのか?」というテーマでレクチャーが行われていました。レクチャーは内容を変えて、毎日3講演あり。
●各種展示内容

植物園のハーブを使ったローストポークサンドのスタンド



文京区の印刷博物館の展示スペース。可愛らしい植物形の活字の展示と、植物の学名を印刷してオリジナルしおりが作れるワークショップが行われていました。



植物性の紐で作ったコースター?の展示

本屋さんのスペース。植物関連の本がたくさん置いてあります。



園内唯一のアート作品の展示スペース。作者の高橋瑠璃さんは、普段は石彫を専門とされているそうですが、今回は園内の伐採木を再利用して木彫り彫刻に初挑戦されたとのこと。
●ときの忘れもの
ときの忘れもののスペースは園の一番奥まった場所にありました。


森の小道に入る手前、唐突にときの忘れものの看板だけがポツンと置かれています。
看板には、園外の企画であり、駒込“でも”展示が行われているという旨が一応書いてありますが、“でも”という書き方のせいで、園内にも作品があるのかと思う方が続出。
皆さんキョロキョロしながら先に進まれます。

小道を歩いていくと、一応作品らしき一角があり、

右手の木には虫眼鏡が取り付けられています。それを覗くと、、

小さく「ときの忘れもの」と書かれたメモが。。。
ここで皆さん「これで終わり?」みたいな反応をされます。遠目に見ながら居たたまれなかったです。

一応木の傍には「ご自由にお取りください」のメモと共にギャラリーの案内状が置かれていますが、虫眼鏡を覗いて「??」となった後に手に取る方は少なかったです。。

せめて展示会場がギャラリーであることが分かりやすいようにと、
勝手ながら園内で作品展示はしていないことを看板に手書きで追記し、ポストカードの一部を看板の下に置きました。
来年もし同じような企画をするのなら、「園内展示無し、駒込にあるギャラリーでの展示のみ」という旨をはっきり看板に記載してもらわないと困ります。

案内状を手に取ってくださる方も見受けられました。
看板の加工中、大塚理司先生のお弟子さん2名(ご年配の女性)からお声がけいただきました。大塚先生の作品を探して、ときの忘れものと間違えて植物園の方に来てしまったとのことです。神奈川からお越しで、今日はもう疲れたのでギャラリーは諦めますとのことでした。
また、駒込にお住まいで、ギャラリーのことは知っているけれどまだ行ったことがない、という方ともお話しできました。今回の展覧会の内容をご説明したところ興味を持っていただけて、今度伺いますとのことでした。
この他にも、看板だけ眺めてよく分からなそうにされている方も、ギャラリーの展示内容を説明すると興味を持たれる方が何人かいらっしゃいました。
小石川植物園はギャラリーとの距離が比較的近く、潜在的なお客様は多いと思うので、せっかくなら植物園に来た方をもっとギャラリーに誘導できる何か(展覧会の大きなポスターなど?)を看板の傍に置いた方が良かったのにと思いました。
●植物
ときの忘れものスペースは散々ですが、園内の植物は本当に素晴らしいです。




立派な温室には、小笠原諸島などの温かい地域の植物が育てられています。



園内を歩くだけでも、珍しい植物にたくさん遭遇します。池の景色もきれいです。
以上、小石川植物園で開催されている小石川植物祭2023のレポートでした。
(じんの もえ)
小石川植物園での催事は5日で終了しましたが、画廊では今週一杯11日(土)まで「小石川植物祭2023/命名~牧野富太郎へのオマージュ」展を開催しています。


































●大塚理司先生のインスタレーション≪宙(そら)≫展示は11月11日(土)まで
ときの忘れもののエントランスでは現在、大塚理司先生が『小石川植物祭2023/命名~牧野富太郎へのオマージュ』展のために制作してくださったインスタレーション≪宙(そら)≫を展示しています。
※大塚先生が撮影された展示動画
竹を用いて、大塚先生がギャラリー内で制作してくださった今回の作品。時間帯によって表情を変える「影」に魅了されるお客様もいらっしゃいます。11月11日(土)までの展示です。会期終了後は解体されますので、どうぞお見逃しなく。
◆小石川植物祭2023/命名~牧野富太郎へのオマージュ
会期:2023年11月3日(金)~11月11日(土) ※会期中無休
会場:ときの忘れもの
参加作家:大塚理司、佐藤研吾、杉山幸一郎、戸村茂樹、仁添まりな、藤江民
作家在廊予定日:
11月3日(金、祝日)藤江民
11月5日(日)大塚理司(12:00~17:00ごろ)
11月11日(土)戸村茂樹

文京区の小石川植物園で11月3日~5日に第二回小石川植物祭2023が開催され、ときの忘れものは園外企画の一環として参加しています。
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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