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オノサト・トシノブ
《作品》(黒とグレー)
1958年
水彩
18.8x28.2cm
サインあり

オノサト・トシノブ「銀河 Galaxy 」
オノサト・トシノブ「銀河 Galaxy
1981年
シルクスクリーン(刷り・岡部徳三)
イメージサイズ:43.7×100.0cm
シートサイズ:54.8×111.0cm
Ed.150 サインあり
※レゾネNo.174   

本日11月30日はオノサト・トシノブ先生(本名:小野里 利信、1912年6月8日 - 1986年11月30日)の命日です。
亭主が<会員制による共同版元>として現代版画センターを設立したのが1974年、初年度の会員プレミアム作品として制作したのがオノサト先生の10cm角の「GHC1(黄)」と「GHC2(青)」の小品2点でした。
オノサト先生の盟友だった瑛九(本名:杉田秀夫、1911年4月28日 - 1960年3月10日)は既に亡くなっており、亭主は間に合わなかった。
しかし、版画センター創立時のメンバーには尾崎正教、高森俊、岡部徳三、大野元明のいわゆる「オノサト版画の4人組」がおり、彼らはしょっちゅう「エイキュウ」と叫び、しかも瑛九の作品を次から次へと出してくる。自然とオノサト&瑛九が日本の現代美術史の中で最も重要な作家であると確信するに至りました。

1995年にときの忘れものを開廊してからもオノサト&瑛九を企画のメインにしてきましたが、展覧会の開催数は圧倒的に瑛九です。
ときの忘れものが開催してきたオノサト・トシノブ展は28年間でたった7回。
それに対して瑛九展は、同じ28年間に33回も開催してきました。
不運なオノサト、強運の瑛九」とこのブログで書いてきた通り、市場での評価は瑛九に軍配があがります。

先日の某オークションで、瑛九の10号の油彩が1,100万円で落札されました。
人気の点描より前の作品でしたが、手数料、消費税を加えると1,300万円ほど、まさか私たちが落とせない時代がこようとは夢にも思いませんでした。
盟友オノサトの10号の名品が出てきても、おそらくはその半分も行かないでしょう(涙)。
愚痴はやめて、オノサトがいかにいい作家か、ときの忘れものがいかにオノサトの名品を展示してきたか(自画自賛)、下記の記録をどうぞご参照ください。

第1回オノサト・トシノブ展/1996年1月10日~1月27日
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第2回オノサト・トシノブ展/1997年1月10日~ 1月25日
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第3回オノサト・トシノブ展/1999年11月19日~11月27日
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≪64-A≫

第4回オノサト・トシノブ展/2000年9月25日~10月7日
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≪Silk-10≫

第5回オノサト・トシノブ展―初期具象から晩年まで/2015年7月25日~8月8日
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第6回オノサトトシノブ展/2020年1月10日―2月1日
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第7回オノサトトシノブ展/2020年3月18日~3月25日/Art Basel Online Viewing Rooms 2020
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《白い大小の円》

亭主は幸いにも1974年からオノサト先生の知遇を得て桐生のアトリエを何度も訪ねてその謦咳に接することができました。
ブログ7月24日_2_6001978年3月15日
桐生のアトリエにて
オノサト・トシノブ先生

市場の評価はなかなか定まりませんが、
来年のお正月は捲土重来、8回目となる「オノサト・トシノブ展」を開催します。
どうぞご期待ください。

●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
photo (2)
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。