気づけば今年もあと数日となりました。街ゆく人がようやくマスクをとりはじめた2023年、ときの忘れものは10回の企画展と5回のコレクション展 / 特別展を画廊で開催し、2つの建築ツアーを敢行、4つのアートフェアに参加しました。本ブログでは、今年の活動を前半と後半にわけて振り返ります。
●2023年1月20日[金]~2月4日[土] 「関根伸夫展―旅する人」
多摩美術大学絵画科油画の学生時代に描いた油彩など、《位相―大地》以前の初期作品を中心にご覧いただきました。ご子息・関根光才様のFacebookで本展を知ったという方も多くいらっしゃり、いつもは静かな画廊がときならぬ賑わいを見せました。展示にあわせて制作したカタログには、出品作品22点の図版のほか、現代版画センター機関誌『版画センターニュース第17号』より関根伸夫のテキスト「<発想>について」(1976年執筆)を再録しました(デザイン:岡本一宣デザイン事務所)。

●2023年2月8日[水]~2月10日[金] 「コレクション展」
「関根伸夫展」の余韻さめやらぬ中、画廊では3日限りのコレクション展も行いました。
出品作家:尾川宏、オノサト・トシノブ、草間彌生、倉俣史朗、関根伸夫、堀内正和、宮脇愛子、アンディ・ウォーホル、サム・フランシス、李禹煥

●2023年2月15日[水]~2月25日[土]「春の小展示/松本竣介と駒井哲郎」
松本竣介による素描と、駒井哲郎の銅版画をご覧いただきました。 駒井哲郎が28歳ころの若かりし頃に制作された銅版画《思い出》や、フランス留学の前年1953年に資生堂画廊の初個展のために制作されたビュランによる意欲作《フューグ・ソムナンビュール(夢遊病者のフーガ)》など超レアな作品も。

◆2023年2月25日[土] 「福井県勝山・磯崎建築ツアー -中上邸イソザキホールとS邸-」
まだ雪の残る福井県・勝山へ、磯崎新先生による二つの住宅「中上邸イソザキホール」「S邸」を見学に行きました。中上邸を管理している荒井由泰様や当時磯崎アトリエで「中上邸」を担当された稲川直樹先生にもご協力いただき、大充実の旅に。300年以上の歴史があるという「勝山左義長まつり」を楽しみ、帰路金沢21世紀美術館にも立ち寄りました。

●2023年3月小展示「瑛九と内間安瑆」
海外から来訪するお客様のリクエストに応えて急遽、瑛九・内間安瑆の作品を展示しました。この時期は雑誌の取材に対応するべく磯崎先生の初期から晩年までの作品を大急ぎで展示し、その日のうちに撤去したりと、画廊の展示も日替わり状態に。

◆2023年3月9日[木]~3月12日[日]「ART FAIR TOKYO 2023 ― 倉俣史朗/葉栗剛/瑛九」
会場:東京国際フォーラム ホールE/ロビーギャラリー
葉栗剛先生による過去最大サイズ(高さ2m25cm)の新作木彫《男気-魂》ほか、倉俣史朗によるキャビネットやフラワーベース、瑛九の点描画とフォト・デッサンに手彩色された珍しい作品などをご紹介しました。

●2023年3月14日[火]~3月25日[土]「葉栗剛新作展」
葉栗剛先生の新作を中心に木彫〈男気〉シリーズ10点を展示しました。木彫に精緻に施された刺青は、葉栗先生のお弟子さんの木彫作家・長崎美希先生によるものです。

◆2023年4月1日[土] 「群馬 磯崎建築ツアー」
2月の福井に続き、群馬でも磯崎建築ツアーを敢行。「原美術館ARC」「群馬県立近代美術館」へとバスで向かいました。当日は1989年から磯崎新アトリエに在籍された大野幸様や各館の学芸員の皆様に大いにご協力いただき、満開の桜を眺めながらの気持ちのよい旅となりました。本ブログでは王聖美様がレポート記事を執筆くださっています。

◆2023年4月27日[木]~11月23日[木] 軽井沢現代美術館「倉俣史朗展 カイエ」
「倉俣史朗 Shiro Kuramata Cahier」1集2集3集を中心に構成され、約7か月続いた軽井沢の倉俣史朗展。ときの忘れものもお手伝いしました。中村惠一様にご執筆いただいたレポート記事はこちらからお読みください。

●2023年5月11日[木]~5月13日[土]「倉俣史朗の本とポスター」
3月に刊行した倉俣史朗の限定本『倉俣史朗 カイエ Shiro Kuramata Cahier 1-2』(365部、監修・倉俣美恵子・植田実、アートディレクション&デザイン・岡本一宣デザイン事務所)を手に取ってご覧いただくため、3日間だけの展示を開催いたしました。倉俣作品(シルクスクリーン)の刷りを担当された石田了一さん(左)と画廊亭主。

●2023年5月25日[木]~5月27日[土]「特集展示/ル・コルビュジエ」
《モデュロール》や《トーテム》はじめ、新しく入荷したル・コルビュジエの代表的なカラーリトグラフを中心にご紹介しました。

●前期=2023年6月2日[金]~6月17日[土]/後期=6月20日[火]~6月24日[土]「第33回瑛九展/湯浅コレクション」
新発掘の湯浅英夫旧蔵のフォト・デッサンと油彩、ドローイング、湯浅英夫が撮影した瑛九の肖像写真など約50点を前期と後期の2期に分けてご紹介しました。カタログには、東京国立近代美術館の大谷省吾先生、宮崎県立美術館の小林美紀先生、横須賀美術館の工藤香澄先生にご寄稿いただいています(編集・デザイン:Curio Editors Studio/柴田卓様)。

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本日は2023年1月~6月までの催しをご紹介しました。
明日は2023年後半を振り返ります。
(いどぬま きみ)
●冬季休暇のお知らせ
2023年12月29日(金)~2024年1月4日(木)まで、冬季休暇のため休廊いたします。
新年の営業は2024年1月5日(金)からです。
ご理解いただけますようお願い申し上げます。
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

●2023年1月20日[金]~2月4日[土] 「関根伸夫展―旅する人」
多摩美術大学絵画科油画の学生時代に描いた油彩など、《位相―大地》以前の初期作品を中心にご覧いただきました。ご子息・関根光才様のFacebookで本展を知ったという方も多くいらっしゃり、いつもは静かな画廊がときならぬ賑わいを見せました。展示にあわせて制作したカタログには、出品作品22点の図版のほか、現代版画センター機関誌『版画センターニュース第17号』より関根伸夫のテキスト「<発想>について」(1976年執筆)を再録しました(デザイン:岡本一宣デザイン事務所)。

●2023年2月8日[水]~2月10日[金] 「コレクション展」
「関根伸夫展」の余韻さめやらぬ中、画廊では3日限りのコレクション展も行いました。
出品作家:尾川宏、オノサト・トシノブ、草間彌生、倉俣史朗、関根伸夫、堀内正和、宮脇愛子、アンディ・ウォーホル、サム・フランシス、李禹煥

●2023年2月15日[水]~2月25日[土]「春の小展示/松本竣介と駒井哲郎」
松本竣介による素描と、駒井哲郎の銅版画をご覧いただきました。 駒井哲郎が28歳ころの若かりし頃に制作された銅版画《思い出》や、フランス留学の前年1953年に資生堂画廊の初個展のために制作されたビュランによる意欲作《フューグ・ソムナンビュール(夢遊病者のフーガ)》など超レアな作品も。

◆2023年2月25日[土] 「福井県勝山・磯崎建築ツアー -中上邸イソザキホールとS邸-」
まだ雪の残る福井県・勝山へ、磯崎新先生による二つの住宅「中上邸イソザキホール」「S邸」を見学に行きました。中上邸を管理している荒井由泰様や当時磯崎アトリエで「中上邸」を担当された稲川直樹先生にもご協力いただき、大充実の旅に。300年以上の歴史があるという「勝山左義長まつり」を楽しみ、帰路金沢21世紀美術館にも立ち寄りました。

●2023年3月小展示「瑛九と内間安瑆」
海外から来訪するお客様のリクエストに応えて急遽、瑛九・内間安瑆の作品を展示しました。この時期は雑誌の取材に対応するべく磯崎先生の初期から晩年までの作品を大急ぎで展示し、その日のうちに撤去したりと、画廊の展示も日替わり状態に。

◆2023年3月9日[木]~3月12日[日]「ART FAIR TOKYO 2023 ― 倉俣史朗/葉栗剛/瑛九」
会場:東京国際フォーラム ホールE/ロビーギャラリー
葉栗剛先生による過去最大サイズ(高さ2m25cm)の新作木彫《男気-魂》ほか、倉俣史朗によるキャビネットやフラワーベース、瑛九の点描画とフォト・デッサンに手彩色された珍しい作品などをご紹介しました。

●2023年3月14日[火]~3月25日[土]「葉栗剛新作展」
葉栗剛先生の新作を中心に木彫〈男気〉シリーズ10点を展示しました。木彫に精緻に施された刺青は、葉栗先生のお弟子さんの木彫作家・長崎美希先生によるものです。

◆2023年4月1日[土] 「群馬 磯崎建築ツアー」
2月の福井に続き、群馬でも磯崎建築ツアーを敢行。「原美術館ARC」「群馬県立近代美術館」へとバスで向かいました。当日は1989年から磯崎新アトリエに在籍された大野幸様や各館の学芸員の皆様に大いにご協力いただき、満開の桜を眺めながらの気持ちのよい旅となりました。本ブログでは王聖美様がレポート記事を執筆くださっています。

◆2023年4月27日[木]~11月23日[木] 軽井沢現代美術館「倉俣史朗展 カイエ」
「倉俣史朗 Shiro Kuramata Cahier」1集2集3集を中心に構成され、約7か月続いた軽井沢の倉俣史朗展。ときの忘れものもお手伝いしました。中村惠一様にご執筆いただいたレポート記事はこちらからお読みください。

●2023年5月11日[木]~5月13日[土]「倉俣史朗の本とポスター」
3月に刊行した倉俣史朗の限定本『倉俣史朗 カイエ Shiro Kuramata Cahier 1-2』(365部、監修・倉俣美恵子・植田実、アートディレクション&デザイン・岡本一宣デザイン事務所)を手に取ってご覧いただくため、3日間だけの展示を開催いたしました。倉俣作品(シルクスクリーン)の刷りを担当された石田了一さん(左)と画廊亭主。

●2023年5月25日[木]~5月27日[土]「特集展示/ル・コルビュジエ」
《モデュロール》や《トーテム》はじめ、新しく入荷したル・コルビュジエの代表的なカラーリトグラフを中心にご紹介しました。

●前期=2023年6月2日[金]~6月17日[土]/後期=6月20日[火]~6月24日[土]「第33回瑛九展/湯浅コレクション」
新発掘の湯浅英夫旧蔵のフォト・デッサンと油彩、ドローイング、湯浅英夫が撮影した瑛九の肖像写真など約50点を前期と後期の2期に分けてご紹介しました。カタログには、東京国立近代美術館の大谷省吾先生、宮崎県立美術館の小林美紀先生、横須賀美術館の工藤香澄先生にご寄稿いただいています(編集・デザイン:Curio Editors Studio/柴田卓様)。

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本日は2023年1月~6月までの催しをご紹介しました。
明日は2023年後半を振り返ります。
(いどぬま きみ)
●冬季休暇のお知らせ
2023年12月29日(金)~2024年1月4日(木)まで、冬季休暇のため休廊いたします。
新年の営業は2024年1月5日(金)からです。
ご理解いただけますようお願い申し上げます。
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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