本日9月23日は吉田克朗(1943年9月23日~1999年9月5日)とルイーズ・ニーヴェルスン(1900年9月23日-1988年4月17日)の誕生日です。

埼玉県立近代美術館で開催されている「吉田克朗展」は本日が最終日。関係者やご子息二人を招いてのクロージングイベント(シンポジウム)が開催されます(詳細はこちら)。ときの忘れものからは『LONDON II』《WORK 46》を同展に出品しました。

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『LONDON II』より「Regent Street」

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『LONDON II』より「Eaton Gate」

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《WORK 46》
1975年、リトグラフ
イメージサイズ:44.8×29.3cm
シートサイズ :65.6×50.4cm
Ed.100、サインあり



画廊亭主がルイーズ・ニーヴェルスンを知ったのは1975年でした。
新聞社の社員だった亭主が社内企画で「版画の制作」を立案するために恩人(井上房一郎さん)の指示で南画廊の志水楠男さんを訪ねたときでした。
座らされた椅子の後ろの壁に、真っ黒な板が飾ってあり、正直それが女性作家の作品とは気づかなかったのですが、ニーヴェルスンでした。

ルイーズ・ニーヴェルスン(本名レア・ベルリャフスキー)は、ウクライナのキエフで材木を扱うユダヤ人商家に生まれ、幼少時にアメリカへと移住した作家。捨てられた家具のような日用品の廃物などを集め、これらを切り刻んで黒く塗り、黒い箱の中に入れて寄せ集めた「アサンブラージュ」などで知られています。

<創造性が私の生を形づくって来た。たとえば、窓の白いレースのカーテンは、私にとって、偉大な芸術作品と同じくらいに重要であった。カーテンのこの繊細さ、そこから漏れる陽の光り、その形態、その動き。そこから芸術について私が学んだものは、学校で学んだこと以上のものであった。私はこの部屋に10年でも坐っていることができる。眼さえ上げれば、私は奇跡をみているのだ、と感じることだってできるのだ。(ルイーズ・ニーヴェルスン)>
※『ルイーズ・ネヴェルスン展』図録(1975年、南画廊)より

ときの忘れものではニーヴェルスンの版画展を2016年7月に開催しました。
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《7302》
1973年
シルクスクリーン
イメージサイズ:86.4×50.8cm
シートサイズ:106.8×76.1cm
Ed.18
サインあり

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《7312》
1973年
シルクスクリーン
イメージサイズ:72.6×99.8cm
シートサイズ:76.1×106.8cm
Ed.18
サインあり

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《7508》
1975年
シルクスクリーン
70.8×85.4cm
Ed.40
サインあり



画廊で直接作品をご覧いただくことも可能ですので
お気軽にお問合せください。

●パリのポンピドゥーセンターで始まったシュルレアリスム展にはときの忘れものから瀧口修造のデカルコマニーを出展しています。カタログ(仏文)が到着しましたので特別頒布します。
IMG_8014『SURREALISME』(仏語版)図録 サイズ:32.8×22.8×3.5cm、344頁 頒布価格:2万円+税=22,000円

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ときの忘れものの建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS ときの忘れもの
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。