橋本凌一のフォトエッセイ「メモランダム東京百景」
第6回「東京 路地・小路・横丁の街」
建物密集が創り出した空間 魔界の通路あるいは魔界そのもの説 “ろじはゆうがお さきかかり はすにちゃっとよけ とおりゃんせ” 路地は朝はちゃっとよけずに近道と化して通勤・通学の足音で充満 路地でもある小路・横丁は暮れれば魔界と化すのにあえて踏み込むヒト多数 細い空は朝な夕なの路地だけの色 その不思議感を楽しむでもなく
2024年5月21日
月曜日午後なのに雑踏の浅草中央通りから覗く ながくってまあっつぐな路地 突き当りは仲見世 幅は赤いコーンと比べりゃわかる 商売と暮らしが見える両側 浅草ってこういうとこ

2024年7月7日
銀座八丁目 渡辺版画店(渡邊木版美術画舗)脇の路地 両手を広げられぬ銀座路地のひとつ あの空隙から物理に反して熱気が降り来る もう少し広い路地もあって銀座1~8丁目は路地密集の「路地銀座」

2021年11月15日
神楽坂の善國寺真ん前の路地 1.5m程から僅かに幅を拡げつつ 粋な空気を濃くしつつ うねうねくねくねしつつ ぶつかるのは齢千二百年の筑土八幡神社 暗くて急な石段を黙って登る

2021年9月1日
高輪三丁目の崖の下に幾筋か広がる路地 「丘の上の豪邸街vs・・・・・・・・・」という古今東西を貫く法則 この路地は貧民窟ではない為念 しっとりいい空気

2022年1月13日
築地場外市場 2022年1月11日午後3時半頃 慎太郎・百合子・コロナ・「わたしたちみんな」

2024年3月17日
歌舞伎町 「カナガワ花道通り」(あの交番の前のくねった道路) 不規則に流れを作る少年少女群と青年男女群と大量外国人群 通り直面ビルのスキマが路地化してこの佇まい 時代遅れの自分なんでほっとする

2024年3月27日
3月22日(金)午後6時過ぎ 五番街 ゴールデン街はいまどこも外国人が6~8割の雑踏 その一画なのにここだけこうなのだ 偶然のひと時? マリーが棲んでいるから?

2024年5月19日
道路両側に広がる路地 そこはこんな盛り上がりポイントが密集・無数 三社祭3日目の浅草六丁目=旧猿若町(幕府は歌舞伎と人形芝居の小屋と住居をここに強制移転・移住 現在と同じ排除・集中・囲い込みの政策)

2024年6月26日
銀座八丁目 ウォータータワービルの”路地“←ビル中央に扉無しで24時間通行自由の並木通りと見番通りを結ぶ“通路” かつてここは両側が小さな呑み屋の路地 それを意識してビルを建てた=いなせな“路地”の粋

2024年3月26日
歌舞伎町 「新宿センター街」出入口のひとつ 我が背後はあの風林会館 新聞が読める明るさの海にこの暗がり こんな回路があっちにもこっちにもある空間が新宿 少年時代からずっとそう感じて来た

2021年1月7日
改札口も「メトハナ」なのに コロナ禍の前から気になってたんだ余白の広さ なきゃいけないとこなんだってこんなとこ

2021年10月10日
池袋東口 土曜の夜の賑わいはよそごと 栄町通り商店会 漂うのは美久仁小路(真向かいにある)やゴールデン街やのんべい横丁とおんなじ濃密な空気

2023年8月22日
銀座四丁目交差点の喧騒は指呼の間 無人の日曜日夕刻 漂う粋の空気 それを吸って落ち着かないのは自分がイナカモンだからである 自認 が ここの粋はソフィスティケーション=喧騒なのだと他己責任化してみた

2023年8月21日
18時過ぎたがゆうに30℃超 外国人だらけの銀座四丁目交差点から100m 旧三原橋辺り 晴海通り”ほぼ“直面 名称不明の袋小路 ほっとさせられる佇まい 日曜日ゆえの休業店はあるが目視確認では現役飲食店6軒

2023年4月29日
道路が店内通路「初音小路」暮色 ここもどこもがいつもよりずっと薄い人影 今日の浅草はヘン! 「コロナ後」初のGWのせい? おびただしい黄色人種ではない外国人 日本人より多い印象 合羽橋なんか7~8割

2024年3月24日
新宿2丁目 「新千鳥街」 旧千鳥街は改正道路(死語?)にされてしまった この横丁にもある凄く高い不可視の敷居=この相貌とこの空気 もうひとつ 誘ってくれる友がみな逝って不在 どの横丁だって

2023年3月5日
神田 ”遺跡“にまた来た さらに草臥れてきた銘板 粘着テープは文字に迫るほど貼り重なって何層? 剥がれ落ちる兆し微塵も無し 「我には何時にても起つことを得る準備あり」(石川啄木「墓碑銘」)ということ?

・連載・橋本凌一のフォトエッセイ「メモランダム東京百景」は毎月6日の更新です。次回更新は2025年3月6日です。どうぞお楽しみに。
※この連載は橋本さんのFacebook投稿により構成されています。「徘徊日=投稿日」ではないため、日付と文中の曜日が異なる場合がございますこと、あらかじめご了承ください。
●本日のお勧め作品は、難波田史男です。
《少年の夢》
1973年
紙、水彩、インク
イメージサイズ:21.0×32.0cm
シートサイズ:27.0×38.0cm
裏に龍起証明あり
作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ときの忘れものの建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。

〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS ときの忘れもの
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
第6回「東京 路地・小路・横丁の街」
建物密集が創り出した空間 魔界の通路あるいは魔界そのもの説 “ろじはゆうがお さきかかり はすにちゃっとよけ とおりゃんせ” 路地は朝はちゃっとよけずに近道と化して通勤・通学の足音で充満 路地でもある小路・横丁は暮れれば魔界と化すのにあえて踏み込むヒト多数 細い空は朝な夕なの路地だけの色 その不思議感を楽しむでもなく
2024年5月21日
月曜日午後なのに雑踏の浅草中央通りから覗く ながくってまあっつぐな路地 突き当りは仲見世 幅は赤いコーンと比べりゃわかる 商売と暮らしが見える両側 浅草ってこういうとこ

2024年7月7日
銀座八丁目 渡辺版画店(渡邊木版美術画舗)脇の路地 両手を広げられぬ銀座路地のひとつ あの空隙から物理に反して熱気が降り来る もう少し広い路地もあって銀座1~8丁目は路地密集の「路地銀座」

2021年11月15日
神楽坂の善國寺真ん前の路地 1.5m程から僅かに幅を拡げつつ 粋な空気を濃くしつつ うねうねくねくねしつつ ぶつかるのは齢千二百年の筑土八幡神社 暗くて急な石段を黙って登る

2021年9月1日
高輪三丁目の崖の下に幾筋か広がる路地 「丘の上の豪邸街vs・・・・・・・・・」という古今東西を貫く法則 この路地は貧民窟ではない為念 しっとりいい空気

2022年1月13日
築地場外市場 2022年1月11日午後3時半頃 慎太郎・百合子・コロナ・「わたしたちみんな」

2024年3月17日
歌舞伎町 「カナガワ花道通り」(あの交番の前のくねった道路) 不規則に流れを作る少年少女群と青年男女群と大量外国人群 通り直面ビルのスキマが路地化してこの佇まい 時代遅れの自分なんでほっとする

2024年3月27日
3月22日(金)午後6時過ぎ 五番街 ゴールデン街はいまどこも外国人が6~8割の雑踏 その一画なのにここだけこうなのだ 偶然のひと時? マリーが棲んでいるから?

2024年5月19日
道路両側に広がる路地 そこはこんな盛り上がりポイントが密集・無数 三社祭3日目の浅草六丁目=旧猿若町(幕府は歌舞伎と人形芝居の小屋と住居をここに強制移転・移住 現在と同じ排除・集中・囲い込みの政策)

2024年6月26日
銀座八丁目 ウォータータワービルの”路地“←ビル中央に扉無しで24時間通行自由の並木通りと見番通りを結ぶ“通路” かつてここは両側が小さな呑み屋の路地 それを意識してビルを建てた=いなせな“路地”の粋

2024年3月26日
歌舞伎町 「新宿センター街」出入口のひとつ 我が背後はあの風林会館 新聞が読める明るさの海にこの暗がり こんな回路があっちにもこっちにもある空間が新宿 少年時代からずっとそう感じて来た

2021年1月7日
改札口も「メトハナ」なのに コロナ禍の前から気になってたんだ余白の広さ なきゃいけないとこなんだってこんなとこ

2021年10月10日
池袋東口 土曜の夜の賑わいはよそごと 栄町通り商店会 漂うのは美久仁小路(真向かいにある)やゴールデン街やのんべい横丁とおんなじ濃密な空気

2023年8月22日
銀座四丁目交差点の喧騒は指呼の間 無人の日曜日夕刻 漂う粋の空気 それを吸って落ち着かないのは自分がイナカモンだからである 自認 が ここの粋はソフィスティケーション=喧騒なのだと他己責任化してみた

2023年8月21日
18時過ぎたがゆうに30℃超 外国人だらけの銀座四丁目交差点から100m 旧三原橋辺り 晴海通り”ほぼ“直面 名称不明の袋小路 ほっとさせられる佇まい 日曜日ゆえの休業店はあるが目視確認では現役飲食店6軒

2023年4月29日
道路が店内通路「初音小路」暮色 ここもどこもがいつもよりずっと薄い人影 今日の浅草はヘン! 「コロナ後」初のGWのせい? おびただしい黄色人種ではない外国人 日本人より多い印象 合羽橋なんか7~8割

2024年3月24日
新宿2丁目 「新千鳥街」 旧千鳥街は改正道路(死語?)にされてしまった この横丁にもある凄く高い不可視の敷居=この相貌とこの空気 もうひとつ 誘ってくれる友がみな逝って不在 どの横丁だって

2023年3月5日
神田 ”遺跡“にまた来た さらに草臥れてきた銘板 粘着テープは文字に迫るほど貼り重なって何層? 剥がれ落ちる兆し微塵も無し 「我には何時にても起つことを得る準備あり」(石川啄木「墓碑銘」)ということ?

・連載・橋本凌一のフォトエッセイ「メモランダム東京百景」は毎月6日の更新です。次回更新は2025年3月6日です。どうぞお楽しみに。
※この連載は橋本さんのFacebook投稿により構成されています。「徘徊日=投稿日」ではないため、日付と文中の曜日が異なる場合がございますこと、あらかじめご了承ください。
●本日のお勧め作品は、難波田史男です。
《少年の夢》1973年
紙、水彩、インク
イメージサイズ:21.0×32.0cm
シートサイズ:27.0×38.0cm
裏に龍起証明あり
作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ときの忘れものの建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。

〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS ときの忘れもの
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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