おすすめ新着作品紹介の第2弾は彫刻家・舟越保武の美しいリトグラフ作品です。

作家名 舟越保武
作品名 「聖セシリア」
制作年 1982年
技 法  リトグラフ
作品サイズ  24.5×22.5cm
シートサイズ  42×33cm
サイン  鉛筆サイン
限 定 Ed.200 (E.A.)
備 考  シート


◆作家の紹介/舟越保武(ふなこし やすたけ)1912年(大正元)岩手県生まれ、39年東京美術学校卒業、新制作派協会の創立に参加。独学で大理石の直彫り彫刻をはじめる。戦後、カトリックの洗礼を受け、信仰に支えられた崇高で清潔な人間像を作り続けた。58年「長崎二十六殉教者記念像」に着手し、5年の歳月をかけて62年に完成し、高村光太郎賞を受賞。以後、大理石やブロンズによる具象彫刻で中原悌二郎賞、芸術選奨文部大臣賞などを受賞し、文字通り現代彫刻の巨匠として活躍した。80年前後から版画制作にも取り組み、石版(リトグラフ)や銅版に秀作をのこしたが、87年脳硬塞に倒れた。車椅子による不自由な体をおして左手だけで制作を再開し、99年には文化功労者として顕彰された。香気あふれるエッセイでも知られ、著書「巨岩と花びら」で日本エッセイスト・クラブ賞も受賞している。2002年2月5日死去、奇しくも長崎で26聖人が昇天した日だった。享年89。舟越桂、直木の息子たちも立体作家として活躍している。

◆作品のワンポイント/敬虔なカトリック教徒だった舟越先生は、彫刻はもとより、版画でも多くの聖女を制作しています。この作品もその1点ですが、繊細なタッチで描かれた絵から、献身的でストイックなまでの気高い精神性が感じられる佳作です。

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