ときの忘れものの全ての出版物の編集に協力していただいている和光大学教授の三上豊先生が来廊された。三上先生に、谷川渥先生に執筆していただいた原稿と、芸術専門の翻訳家木下哲夫さんが翻訳したジョナス・メカスさんの原稿を見て戴いていたので、その原稿を持って来てくださった。「編集者の仕事とは何か」というものを教わった。 編集者は、原稿の一つ一つが事実であるかどうかを調べなければない。引用された原典にも直接あたり確認することなど、原稿には私の知らないコトが散乱している。無知な私にとっては調べる量が多すぎるのだが、強制的に調べないといけなく、嫌でも自動的に身に付くのだ。