今日から現代美術オークションの展示作品をときの忘れもので公開した。来廊されたお客様はじっくり作品を見て入札していた。
綿貫さんと私は、柳田冨美子さんが営んでいた緑蔭小舎の展覧会開催リストの打ち合わせをした。柳田さんから預かっていた資料には、全部の展覧会のDMやパンフレットが残っているわけではなく、私が作成した緑蔭小舎の展覧会棒リストはすかすかだった。綿貫さんは展覧会期間がこんなに空いているはずはないと、以前綿貫さんが制作に携わった『資生堂ギャラリー七十五年史』を参考に、詳細リストの作り方を教えてもらった。もう一度、資料を洗い上げていくと、鉛筆でちょこちょこっと書かれた走り書きの記録を発見した。まるで全ピース揃っていなかったパズルの小片が見つかったように、1979年から始まる緑蔭小舎の展覧会が徐々に埋まっていった。綿貫さんに人物関係やその当時の背景を聞くとようやく理解ができることがあり、これって楽しい!と思って夢中になった。123