今日はよく働いた。そして、いっぱい編集のことを学んだ。
13時前に三上豊さんが来廊され、『トリシャ・ブラウン―思考というモーション』の75頁以降のゲラに赤を入れてもらい、ぱくきょんみさんから送られてきた参考文献と執筆者紹介にも赤を入れて戴いた。わからないことは三上さんに聞いた。恥ずかしながら、「訳注」や「編集者注」などの「注」が分別されていることをはじめて知った。「コピーライトを書かないと。」と三上さんに言われたのだが、さっぱり何のこっちゃわからない・・・。三上さんが本棚から見本となる本を取り出し、それを参考にコピーライトの書き方やルールを教わった。私もまねして書いてみた。
19時過ぎにぱくきょんみさんが来廊された。執筆者と翻訳者から戻ってきたそれぞれのゲラをぱくさんが1つにまとめて持ってきてくださり、三上さんが校正してくださったものを合わせて、本ゲラに手分けして赤を入れた。今まで使用したことのなかった校正記号を教わりながら書き込んだ。ぱくさんは手と思考を休めることはなかった。本当に熱心だ。ぱくさんが編集者で良かったとぱくさんに会うたびに思う。なにはともあれ腹ごしらえ・・・令子さんが買って来てくれた大好きなアンデルセンのパンたちをほお張った。11時を回り、本ゲラの校正が完成したので、ディスハウスの北澤敏彦さんを呼び出し、こんな遅い時刻にもかかわらずすっ飛んで来てくれた。それから校正内容の説明と次の段階の打ち合わせを行った。作業が終わったのは日が変わる数分前だった。みんなみんな、本当に時間と身を粉にしてこの本を作っている。本を作る楽しさや面倒くささを知った上で、それでも作ることが好きだと思えるから、全然苦ではない。商売になっているかなっていないかは別にして、綿貫さんが作ることを止められない理由がなんとなく、わかる。令子さんと綿貫さんは、ぱくさんと私の作業が終わるまで待っていてくれた。ありがとうございました。

1