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<<ギャラリーときの忘れものだより・・・オブジェ展開催中>>
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ギャラリーでは「私の好きな4つの版画と20のオブジェ」展を開催中です。おかげさまでオブジェはご好評をいただいています。今は版画よりオブジェなのかなあ、などとときの忘れもの亭主は申しておりますがどうなのでしょうか。日本の家屋は、絵を飾るための壁面は少ないですが、どこの家にもおみやげの人形を飾るような戸棚はありますよね。日本人には小さなオブジェのほうがしっくり来るのかもしれません。新たに追加した作品もあります。3月11日までですので、ぜひお出かけください。
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<<今週の話題・・・最近の展覧会>>
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先週は、東京芸大と五美大の卒業・修了制作展を見に行ってまいりました。思ったより足の止まる作品が少なくてガッカリでした。これは!と思って作品の下に置いてあるノートに名前を書こうとすると、たいてい前にコレクターのKさんの名前があり、おかしくなってしまいました。
25日(僕の誕生日でした)の夜には、六本木のTRAUMARISというBAR主催の森美術館ナイトツアーに参加し、副館長の南條史生氏の楽しい解説付きで「東京-ベルリン展」を見てまいりました。時代背景や作家について伺いながら見ると、そういった知識なしで見るのとでは作品に対する理解が全く違ってくるので、たいへん実のある時間を過ごすことができました。
26日には、東京美術倶楽部創立100周年記念「大いなる遺産 美の伝統展」を見ました。前日にお客様のMさんがチケットを置いていってくださったのですが、本当に感謝しなければと思った展覧会で、これだけの名品を良く集めたものだというような出品作品でした。菱田春草の「柿に猫」などは、あの「黒き猫」よりずっと気に入りましたし、上村松園や鏑木清方のたおやかな女性像は、伊東深水の生身の色気と違い、普遍性を感じさせます。それにしても、清方の作品は昭和18年の戦時中に描かれたとは信じられません。そして白眉は岡田三郎助の「あやめの衣」です。ここで出会えるとは思っていなかったので、しばし立ち尽くしました。こういった次の世代に語り継がれるような作品を扱うことが出来たらと思わずにはいられない展覧会でした。
(ときの忘れものスタッフ 三浦次郎)
<<ギャラリーときの忘れものだより・・・オブジェ展開催中>>
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ギャラリーでは「私の好きな4つの版画と20のオブジェ」展を開催中です。おかげさまでオブジェはご好評をいただいています。今は版画よりオブジェなのかなあ、などとときの忘れもの亭主は申しておりますがどうなのでしょうか。日本の家屋は、絵を飾るための壁面は少ないですが、どこの家にもおみやげの人形を飾るような戸棚はありますよね。日本人には小さなオブジェのほうがしっくり来るのかもしれません。新たに追加した作品もあります。3月11日までですので、ぜひお出かけください。
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<<今週の話題・・・最近の展覧会>>
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先週は、東京芸大と五美大の卒業・修了制作展を見に行ってまいりました。思ったより足の止まる作品が少なくてガッカリでした。これは!と思って作品の下に置いてあるノートに名前を書こうとすると、たいてい前にコレクターのKさんの名前があり、おかしくなってしまいました。
25日(僕の誕生日でした)の夜には、六本木のTRAUMARISというBAR主催の森美術館ナイトツアーに参加し、副館長の南條史生氏の楽しい解説付きで「東京-ベルリン展」を見てまいりました。時代背景や作家について伺いながら見ると、そういった知識なしで見るのとでは作品に対する理解が全く違ってくるので、たいへん実のある時間を過ごすことができました。
26日には、東京美術倶楽部創立100周年記念「大いなる遺産 美の伝統展」を見ました。前日にお客様のMさんがチケットを置いていってくださったのですが、本当に感謝しなければと思った展覧会で、これだけの名品を良く集めたものだというような出品作品でした。菱田春草の「柿に猫」などは、あの「黒き猫」よりずっと気に入りましたし、上村松園や鏑木清方のたおやかな女性像は、伊東深水の生身の色気と違い、普遍性を感じさせます。それにしても、清方の作品は昭和18年の戦時中に描かれたとは信じられません。そして白眉は岡田三郎助の「あやめの衣」です。ここで出会えるとは思っていなかったので、しばし立ち尽くしました。こういった次の世代に語り継がれるような作品を扱うことが出来たらと思わずにはいられない展覧会でした。
(ときの忘れものスタッフ 三浦次郎)
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