
ハインリヒ・フォーゲラー「いばら姫」
1897年 銅版画 27.0×25.0cm(紙51×35cm)
版上サイン
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フォーゲラーが白樺派によっていち早く日本に紹介されたのは1910年(明治43年)のことでした。その影響は大きく、詩人そして建築家だった立原道造はフォーゲラーに捧げた詩まで書いています。
真冬のかたみに・・・・
Heinrich Vogeler gewidmet
追ひもせずに 追はれもせずに 枯木のかげに
立つて 見つめてゐる まつ白い雪の
おもてに ながされた 私の影をーー
(かなしく 青い形は 見えて来る)
私はきいてゐる さう! たしかに
私は きいてゐる その影の うたつてゐるのを・・
それは涙ぐんだ鼻声に かへらない
昔の過ぎた夏花のしらべを うたふ
・・・・・・
ご紹介する「いばら姫」はグリム童話に題材をとった銅版の秀作です。
6月9日から始まる「フォーゲラーとヴォルプスヴェーデ展」に代表作「春」他とともに出品しますので、ぜひご覧になってください。
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