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<<ギャラリーときの忘れものだより>>

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10日から「都市への視線」と題した写真展が始まりました。13名の写真家による30点(組)の作品が所狭しと展示されています。時を経た写真は、その時代の空気を封じ込めていて、見るものにそれを伝えてくれます。あるものは優しく、あるものは強烈なまなざしを向けてきます。それは、被写体と写真家のギリギリのところでのせめぎ合いによって生まれるのでしょう。本物の持つ力を確かめにいらしてください。

またコレクター放出の古書セールも引き続き開催しています。

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<<今週の話題~226億円>>

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先日、ジャクソン・ポロックの絵画が165億円で売却されて、史上最高額の取引と話題になりましたが、今度はクリムトの絵画が4点で226億円の値が付いたそうです。ニューヨークのクリスティーズでのオークションの話ですが、さすがに海外のお金持ちは桁が違います。日本のお金持ちの方は、あまり美術には興味がないようで、国内のオークションでは、なかなかそういった景気の良い話は聞こえてきません。景気は上向きだそうですが、美術界にその波が届く頃には、ほんのさざ波になってしまうのでしょう。しかし、そのさざ波でも届いてくれたら、と思ってしまいます。

(スタッフ 三浦次郎)