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<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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来週の2月22日は、1987年にアンディ・ウォーホルが亡くなって20回目の命日となります。また、2001年2月22日に亡くなった史上最強のウォーホル・ウォッチャー栗山豊さんの7回忌でもあります。そこで、お二人を偲び、22日(木)より3月3日(土)まで、ウォーホルの代表作「マリリン」「毛沢東」「キャンベル・スープ缶」「魔女」「花」と栗山さんの収集した資料などを展示します。
また、3月17日(土)の「細江英公~春本・浮世絵うつしオリジナル・プリント展」特別イベント、細江英公氏と美術評論家ヨシダ・ヨシエ氏によるギャラリー・トークは好評受付中です。(ワンドリンク付きで1000円)お早めにどうぞ。
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<<今週の話題~靉嘔展>>
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いま、埼玉県立近代美術館の常設で「靉嘔 AY-O:感覚のスペクトル」と題した特集展示が行われています(4月22日まで)。出品点数は22点ながら、珍しいフォトグラム作品、油彩、版画、インスタレーションなど、デモクラート~エンヴァイラメント~触覚~虹のスペクトル~オブジェクトと各時代の特徴の出た作品を展示していてコンパクトながら靉嘔の軌跡をたどれるものになっています。私は、その名も「軌跡」という作品が気に入りました。無数の小さい穴が空けられ、表面に多くの引っ掻いた傷が付けられたアルミニウムの太い筒が、内側にある電球の熱で回転する(お盆のときに飾る回り灯篭の要領です)というもので、表面の傷のラインがなぜか浮いて見え、穴から洩れる光と相まって非常に幻想的な空間を作り出しています。ぜひ実物をご覧下さい。
先日、東京藝大で話題の日本画家松井冬子さんの博士論文発表を聞かせていただきました。そういうところに一般人が入れるとは知りませんでしたので、初めての体験です。松井さんのミステリアスな作品の裏にある意識を垣間見ることができました。18日まで絵画棟で作品の展示も行われています。
(スタッフ 三浦次郎)