“ときの忘れもの”今週のオークション　2007.03.17

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
＜＜ギャラリーときの忘れものだより＞＞
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
「細江英公～春本・浮世絵うつしオリジナル・プリント展」が始まりました。暗闇の中に怪しく浮かぶ光と影の織り成す30点の図像で、ギャラリーはすっかりエロスとカオスの細江ワールドとなっています。また、5点の横尾忠則氏との共作シルクスクリーンは、細江作品の力強さと横尾マジックによる鮮やかな色彩の効果が相まって素晴らしい作品として結実しています。3月31日までですので、ぜひお出かけください。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
＜＜今週の話題～ポートレート・セッション＞＞
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
いま広島市現代美術館で「ポートレート・セッション」という面白い企画の展覧会が開催されています。これは、ある現代美術コレクターの依頼により31人のアーティストが、一人のモデルのポートレートを競作した作品を展示するというものです。コレクターの発注でポートレートを制作するという古典的なパトロンとアーティストの関係性、個人コレクターと公立美術館との共同企画という二つの点から注目すべき展覧会といえます。（5月13日まで）
また、埼玉県立近代美術館では、マグリット、マン・レイ、ダリ、キリコ、ブルトンら30名の作家による「シュルレアリスム展」が25日まで開催中ですが、招待券がございますので画廊にお立ち寄りの際にお尋ねください。
（スタッフ　三浦次郎）