“ときの忘れもの”今週のオークション 2007.08.24------------------
<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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ジョック・スタージス展は、ご好評のうちに終了いたしました。メカスさんの展覧会のときにも多くの方がいらしてくださいましたが、もしかすると今回、ときの忘れもの史上空前のご来廊者を数えたかもしれません。そのため、充分なおもてなしができず失礼もあったかと思います。この場を借りてお礼とお詫びを申し上げます。
しばらくは、スタージスさんの作品は画廊にございますので、もう一度ご覧になりたい場合には、どうぞご遠慮なくその旨おっしゃってください。また、モノクロ作品の価格が、10月から5~6割アップしますので、もし、旧作でも欲しい作品がございましたら、ぜひ、お早めにご連絡ください。スタージスさんの展覧会を毎年開催して欲しいというお言葉も多く頂戴しました。ぜひ、ご期待にお応えできるよう、検討させていただきます。
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<<今週の話題~画商デュヴィーンをご存知ですか >>
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実は、私、あまり本を読まないのですが、先日、S.N.バーマンという方の書いた「画商デュヴィーンの優雅な商売(ちくま学芸文庫)」を読みました。翻訳しているのが、ときの忘れものとも縁の深い木下哲夫さんです。内容は、デュヴィーンという人物が画商となり、いわゆるオールド・マスターと呼ばれる絵画を、アメリカの大金持ちを教育してヨーロッパからアメリカにどんどん輸入し、彼らのコレクション収めて行きます。扱う絵といい、金額といい、今では信じられないような話しです。私たちのように絵を売買するものにとっては、いろいろと示唆に富む本で、学ぶことも多くありました。しかし、驚かされるのは、その規模です。結局は、自分のコレクションを他人のお金と国のお金を使ってナショナル・ギャラリーという美術館まで作ってしまいます。その目指すものの大きさは、どんな仕事をしてらっしゃる方にも参考になる本だと思います。ご興味の湧いた方は、ご一読なさってはいかがでしょうか。
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<<今週のオークションから>>
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今週のセールは、東京芸大カレンダーからの銅版画とアメリカで活躍した飯塚国雄の100号の油彩です。
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