ハンス・ベルメール　Hans BELLMER
「道徳小論VI お嬢さん鷹という鳥は」
　1968 engraving
　Image Size 27.4×21.2cm
　Ed.150 Signed

ハンス・ベルメール　Hans BELLMER
「『サドに』よりNo.６」
　1961 engraving
　Image Size 20.0×14.3cm
　Ed.50 Signed

◆ときの忘れものでは29日より「ハンス・ベルメール版画展」を開催します。
会期＝2008年2月29日[金]～3月8日[土]　12:00-19:00　＊日・月・祝日休廊
ハンス・ベルメールは、私にとっては版画家であるが、最近の若い人にとっては写真家であり、人形作家のイメージが強いようだ。
先だってベルメールの写真を買ってくださった方は、版画のことはご存知なかった。
ベルメールの日本における最初のブームは1970年代の訪れたが、雑誌『GQ』で特集が組まれたりしたが、それは版画作品の紹介であった。
人形作家、写真家そして画家・版画家といういくつもの面を持っているが、彼の制作した球体人形とその写真は、のちの人形作家にはかりしれない影響を与え続けている。
その隠微なエロティシズムは、バタイユらへの挿絵の提供を端緒として、ビュランという直刻技法による珠玉の銅版画作品に昇華していった。
今回の展示では、1961年に制作された『サドに』（銅版10点連作）と1968年の『道徳小論』（銅版10点連作）を出品展示します。
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