“ときの忘れもの”今週のオークション 2008.06.13
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<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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開催中のグループ展「4 Winds 2008」は、作家が若いせいか、お客様も若い方が多く、個性的な作品を楽しんでいただいております。作品の価格も数万円からの設定で、「え、この価格でいいんですか?」という声もあるくらいで、価格以上の充足感を得ていただけると信じております。どうぞこの機会に新しい才能をご自分の目でお確かめください。投機ではなく、ご自分自身のために。
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<<今週の話題~小野隆生展>>
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ときの忘れものの重要な作家の一人であります小野隆生先生の待望の回顧展が「描かれた影の記憶 小野隆生展 イタリアでの活動 30年」と題して、6月26日より伊東市にあります池田20世紀美術館で開催されます。ときの忘れものは、図録の編集ほか多くの面で協力していますが、それもいまや最終段階に差し掛かっています。小野先生にとって初めての美術館での個展で、1993~2007年の15年間の仕事に絞り、約70点を自選されました。交通至便とは行きませんが、夏季の3ヶ月間開催していますので、ドライブがてらお出かけいただければと思います。また、プライマリ画廊としては、この展覧会が小野先生にとって大ブレイクのきっかけとなることを祈っております。(スタッフ 三浦次郎)
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<<今週の一点>>
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◎川口軌外 リトグラフ「牛」マット付
川口軌外は、1892年和歌山県生まれ、中村不折や安井曾太郎に師事したあと渡仏し、レジェにも学ぶなど、先端を行く画家でした。吸収したものを自分の中で消化し、独自の画風を築き、二科会、独立美術協会、国画会などで活躍し、1966年に亡くなるまでその実験的な姿勢は変わりませんでした。この作品は、1961年の丑年にちなんだもので、ユーモラスな牛の顔に、年号や自分のイニシャルを組み合わせて面白い作品になっています。

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<<今週のオークションから>>
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いま開催中のグループ展「4 Winds 2008」にも出品中の永井桃子さんのドローイング2点です。
◎光を描く・永井桃子 「光途2006-ドローイング4」マット付