先ほど、大阪から戻りました。
堂島ホテルの4フロアを使い、内外47画廊が集まり開催した「ART OSAKA 2008」は、お天気にも恵まれ(それにしても暑かった)、昨年を大幅に上回る大勢のお客様で賑わいました。
堂島6堂島5私は、最終日に社長と駆けつけたのですが、余りの人の多さに「人酔い」してしまいました。
事務局の速報によれば、「入場者数は予想以上の来場者を迎え、初日1530名、2日目1380名、最終日1560名、3日合計4470名でした。」とのこと。
有楽町の東京国際フォーラムのようなイベント会場でなら、この数字はたいしたことはないでしょうが、エレベータが二基のシティ・ホテルの8~11階までが会場とすれば、これはもうパニック寸前、もちろん堂島ホテル始まって以来の入館者だったようです。
さて、その成果ですが、ときの忘れものは昨年ビキナーズラックというべき幸運に恵まれ、草間彌生作品が大量に売れたりしたのですが、今年は展示を写真に切り替えたこともあり、昨年のようには参りませんでした。
それでも、ジョナス・メカス、ジョック・スタージス、草間彌生などの商談がまとまり、細江英公や小野隆生、瑛九などに興味を持っていただけたことは、それなりに成果があったというべきでしょう。
堂島4堂島3特に、関西方面のお客さまが大勢、案内の封筒を持参してくれ、それによってスタッフたちが初めてお話できたことはとても嬉しいことでした。
昨年は封筒ご持参のお客様は数人でしたが、今回は大幅に増え、プレゼント用に25冊持っていった池田20世紀美術館の小野隆生展図録も最終日にはなくなってしまい、慌てて後からお送りする手配をするはめに。
お酒、お饅頭、ゼンザイ、ケーキ、などなど皆さんからの差し入れは、終了後の仲間の画商さんたちとの打ち上げでおいしくいただきました。ありがとうございました。
アートフェアの意義は、第一に自社のラインナップを広く世間に訴えることができること。
第二に、他の画廊、作家の傾向、広く言えば世界の潮流を同じ地平で実感することができ、時代の流れを汲みとることができる。
そして第三に、私たち自身のセレクションや見せ方を客観的に観ることができる、というようなことでしょうか。
スタッフたちと反省点をよく点検し、今後の指針にしたいと思います。

さて、終了翌日の昨28日は搬出だったのですが、頼んだトラックが待てど暮らせど来ない。
冷房のない、駐車場(ホテルの搬入搬出口)で2時間あまり待ちぼうけで汗だくになりました。
お昼頃、やっとトラックが到着し、搬出完了。
せっかくの大阪なので、近々閉館となるらしい朝比奈隆ゆかりのフェスティバルホール、原広司設計の梅田スカイタワーなど、見たいと思っていた建築をいくつか見て回りました。
美術館は休みなので、じゃまあ映画でも観るかと、是枝裕和監督の「歩いても歩いても」を梅田スカイタワーで観ました。平日なのに中高年の人たちで満席、床に座って観る人がいるのには愕きました。それに大阪のお客さんはよく笑う。東京の映画館ではちょっと見られない風景でした。
さて、今週末からはいよいよジョック・スタージスの新作写真展です。8月は休み無し、益々忙しいときの忘れものです。