新年明けましておめでとうございます。皆様にとって今年が健康で良い一年になりますようにお祈り申し上げます。そして、本年もときの忘れものをお引き立ていただきますようお願い申し上げます。
この厳しい経済状況の中、どんな新年をお迎えでしょうか。そう「おめでとう」とばかりは言っていられないかもしれません。厳しい状況は私たちも同様ですが、そういうときだからこそ、心豊かにしてくれる美術作品を大切にしていきたい、良い作品をご紹介していきたいと思っております。
今年は、基本的に第1金曜日から3週間後の土曜日までという会期で、月1回のペースで展示を行っていく予定です。
まず1月9日(金)からは、「エルンスト・ハース写真展」です。ハースは、カラー・フィルムの黎明期に斬新な作品を発表し、カラー写真を芸術の域まで高めた写真家です。そのハースのモノクロ写真から晩年の花のシリーズまで22点をご覧いただきます。
2月には、「第19回瑛九展~時を超えて」と題し、瑛九の作品のほか、彼の同時代の作家、難波田龍起、村井正誠、森芳雄、松本竣介、オノサト・トシノブ三上誠たちの作品を展示いたします。
3月は、今年のVOCA展に選ばれたスペイン在住の作家根岸文子の新作25点を交えた個展を2年ぶりに開催します。
4月の小野隆生コレクション展では、小野隆生先生の切り抜き作品などをご覧いただきます。
7月のグループ展「4Winds2009(仮称)」では、昨年に引き続き永井桃子秋葉シスイのお二人の他、猪瀬直哉、矢口佳那のお二人を新たに迎えて、若手作家の作品を楽しんでいただきます。
開催が7月から8月に変わった「ART OSAKA2009」には、今年も出展の予定です。
そして、秋には細江英公先生の「鎌鼬ニューエディション」刊行記念展も予定しておりますし、昨年に続き五味彬先生の写真展も開催予定です。
今年は、三浦が展覧会の企画を担当させていただきます。今までのときの忘れものではやらなかったような展覧会も今後開催するかもしれませんが、どうぞ長い目で見ていただければと存じます。また、私の弱点を補ってもらうように、ゲスト・キュレーターを迎えての企画も考えております。
どうぞ、今年のときの忘れものにご期待ください。(三浦次郎)