今日は、エルンスト・ハースが日本で撮影した2点の作品をご紹介します。
1点目は、「赤いチューリップ、日本」です。
ハースは、生前5度来日しているそうですが、この作品は、富士通の招きで1980年に来日した時に撮影されたようです。漆黒のバックに水滴を湛えたチューリップの真っ赤な色がたいへん強烈に目に飛び込んできます。一度見たら忘れられないくらいの強いイメージで、自分でもこういう写真を撮ってみたいと思わせる作品です。
haas_05_tulip「赤いチューリップ、日本」
1980 printed in 1993
Dye-transfer Print
30.4x44.7cm Ed.50
estate stamp

もう1点は、この「都をどり、京都」です。都をどりは、毎年4月に京都・祇園甲部歌舞練場で開催される祇園甲部の舞妓・芸妓による舞踊公演で、1872年以来130年以上の歴史があります。ハースの目には、この着物姿の踊り子たちのマスダンスは、きっときらびやかで美しく見えたことでしょう。
都をどり「都をどり、京都」
1983 printed in 1992
Dye-transfer Print
30.3x44.5cm Ed.30
estate stamp

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