スペイン在住の作家、根岸文子が今年のVOCA展の出品作家に選ばれました。VOCA（ヴォーカ）展は、1994年に始まり今回で16回目を迎えます。全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などにより推薦された40才以下の作家の、それも平面に限った作品が出品されます。
スペインに住む根岸さんにとっては、限られた日本での展示で、自分の作品を評価してくださって推薦していただけたことを「まるで宝くじにあたったよう」と喜んでいます。根岸さんは、今回このVOCA展のために1.3ｘ3.38mという大作を制作しました。板にアクリルの作品ですが、私たちもまだ見ておりません。ですので、会場で対面するのを楽しみにしております。
今年は他に、先日佐藤美術館で個展を開催した三瀬夏之介さん、不敵な笑みを浮かべる少女を描く櫻井りえこさんら35名の作家の作品が展示されます。

現代美術の展望「VOCA展2009 －新しい平面の作家たち－」
会　場：上野の森美術館
会　期：2009年3月15日（日）～3月30日（月）〔16日間／会期中無休〕
開館時間：10：00～17：00（金曜日のみ19：00閉館）


VOCA展にあわせ、ときの忘れものでは、根岸文子の新作展を開催いたします。新作24点を携えて作家も帰国致します。初日の13日17時より、作家を迎えてオープニングを行いますので、ぜひお出かけください。お待ちしております。出品作品はこちらをご覧下さい。


◆ 根岸文子展
会期＝2009年3月13日[金]―3月28日[土]
　　　12:00-19:00　＊日・月・祝日休廊

■根岸文子（Fumiko NEGISHI）
1970年東京に生まれる。1993年女子美術大学絵画科版画コース卒業後、スペインに渡る。スペイン美術大学の版画工房で学ぶ。スペイン国内版画展で新人賞、モハカ絵画奨学コース（スペイン）等を受ける。1999,2001,2004,2007年ときの忘れもので個展。2002年エガン画廊(マドリッド)で個展、またマドリッド国際アートフェアに同画廊より出展、GENERACION 2002,2005グループ展に参加(カッハマドリッド)。2006年ギャラリーすどうで二人展開催。2008年ときの忘れもののグループ展に出品。現在、スペインで制作を続ける。