写真家のドキュメンタリー映画の紹介、今日は「メイプルソープとコレクター」です。
3日前の3月9日は、ロバート・メイプルソープの20回目の命日でした。もう20年経つのかという想いです。もし、生きていたら今頃どんな写真を撮っていたのでしょうか。
この映画は、写真家ロバート・メイプルソープとコレクターのサム・ワグスタッフの関係について、二人の映像や彼らを知る人たちのインタビューなどによって構成したものです。どちらかというと、ワグスタッフに重点があるようです。ワグスタッフは、裕福な家庭に生まれ育ち、キュレーターとしてミニマルアートの展覧会を成功させるなど、独自の審美眼を持っていました。その彼が、メイプルソープと知り合ってその才能を認め、ハッセルブラッドのカメラを与えます。その2年後にはメイプルソープはロバート・ミラーの画廊で個展をするまでになりますが、その影には、ワグスタッフの力が大きく働いたのでしょう。作家とパトロンであり、恋人同志でもあった彼らは、結局二人ともHIVで亡くなります。メイプルソープは作品を遺し、ワグスタッフは写真をアートとして人々に認識させました。二人のどちらが欠けてもこうならなかったかもしれません。
メイプルソープ表メイプルソープ裏


ドラッグやセックスに溺れるティーンを写真と映画で撮り続けるラリー・クラークの作品です。この妊婦が持っているのは、注射器です。
clark_02_pregnantwomanラリー・クラーク「タルサ」より
1960年代-1970年代(1980年代プリント)
ゼラチンシルバープリント
20.6×31.1cm サインあり

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◆ときの忘れものでは、2009年3月13日(金)より28日(土)まで、今年のVOCA展に選ばれた「根岸文子展」を開催いたします。スペインで制作された新作24点を展示いたします。
初日13日17時より、作家を迎えてオープニングレセプションを行います。どうぞお出かけください。

◆ときの忘れものでは、2009年2月から新たに「WEB展覧会」と題して毎月ネット上での展覧会を開催いたします。第1回展はル・コルビュジエ展です。会期中は特別価格にて出品作品を頒布しますので、ぜひご覧になってください。

◆オリジナルプリントを挿入した「ときの忘れものアーカイヴスVol.1 五味彬Yellows」特装版を創刊しました。限定175部、挿入されたプリントは技法、サイズ、イメージなど全てが異なります。
価格7,350円(税込)です。