“ときの忘れもの”今週のオークション 2009.06.05
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<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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いつもですと、ときの忘れものの企画展は金曜日が初日ですが、今年は多少不規則となりますのでどうぞご留意ください。
というわけで、次回企画展「銀塩写真の魅力 Gelatin Silver YES!」は、週明けの9日(火)から月末27日(土)までの開催となります。コレクターG氏の写真コレクションを中心に、ときの忘れもののコレクションを加えたモノクローム写真17点を展示いたします。エドワード・ウェストン、ウィン・バロック、ハーブ・リッツ、アンセル・アダムス、植田正治、中島秀雄らの正統派をはじめに、レスリー・クリムス、ルイス・キャロル、ジェリー・ユルズマン、アレン・ダットンらの少し変わった作品をご覧いただきます。どうぞお出かけください。
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<<今週の話題~ネオテニー・ジャパン >>
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上野の森美術館で開催中の「ネオテニー・ジャパン-高橋龍太郎コレクション」展を見て参りました(7月15日まで)。高橋龍太郎さんは、1946年生まれの精神科医です。ほんの十数年で1,000点以上の、それも日本を代表する現代アート作家の代表作といえる作品を収集した、日本有数のコンテンポラリー・アート・コレクターです。収集した作品を美術館に寄託したり、日比谷にコレクションを展示するためのスペースをオープンしたりと、今や美術界でその名を知らないものはおりません。雑誌で現代アートの特集をやれば、コレクター代表として必ずインタビューが掲載されます。しかし、ときの忘れものとは今のところご縁がないのが残念です。
展覧会の内容は、奈良美智さん、村上隆さんを始めとする現代アートの見本市といえるもので、後世、この展覧会カタログは、21世紀初頭の日本のアート状況として教科書的なものとなるかもしれません。会田誠さんや山口晃さんの作品など、まだ画廊で売っている状況で見た作品が、こうして美術館で展示されているというのは不思議な気分です。まかり間違えば(お金があったら)、自分の家に飾ってあるかもしれなかったわけですから。お金があれば、良いコレクションを形成するのはそう難しいことではないでしょう。お金がなかったら、自分の足で、まだ他の人に見つけられていない作家を探すのが一番です。一流の作家は、双葉の頃から芳しいものです。
何はともあれ、この展示を見て、自分もコレクションをしたいと思う人が出てきてくれたら嬉しいかぎりです。
(スタッフ 三浦次郎)
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<<今週のオークションから>>
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◎写真特集
◎アンドレ・ケルテス展「その生涯の鏡像」図録
◎「植田正治展~砂丘劇場」1992年図録
◎アルス「寫眞雑誌 カメラ」1巻11号 大正11年
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<<ギャラリーときの忘れものだより>>
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いつもですと、ときの忘れものの企画展は金曜日が初日ですが、今年は多少不規則となりますのでどうぞご留意ください。
というわけで、次回企画展「銀塩写真の魅力 Gelatin Silver YES!」は、週明けの9日(火)から月末27日(土)までの開催となります。コレクターG氏の写真コレクションを中心に、ときの忘れもののコレクションを加えたモノクローム写真17点を展示いたします。エドワード・ウェストン、ウィン・バロック、ハーブ・リッツ、アンセル・アダムス、植田正治、中島秀雄らの正統派をはじめに、レスリー・クリムス、ルイス・キャロル、ジェリー・ユルズマン、アレン・ダットンらの少し変わった作品をご覧いただきます。どうぞお出かけください。
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<<今週の話題~ネオテニー・ジャパン >>
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上野の森美術館で開催中の「ネオテニー・ジャパン-高橋龍太郎コレクション」展を見て参りました(7月15日まで)。高橋龍太郎さんは、1946年生まれの精神科医です。ほんの十数年で1,000点以上の、それも日本を代表する現代アート作家の代表作といえる作品を収集した、日本有数のコンテンポラリー・アート・コレクターです。収集した作品を美術館に寄託したり、日比谷にコレクションを展示するためのスペースをオープンしたりと、今や美術界でその名を知らないものはおりません。雑誌で現代アートの特集をやれば、コレクター代表として必ずインタビューが掲載されます。しかし、ときの忘れものとは今のところご縁がないのが残念です。
展覧会の内容は、奈良美智さん、村上隆さんを始めとする現代アートの見本市といえるもので、後世、この展覧会カタログは、21世紀初頭の日本のアート状況として教科書的なものとなるかもしれません。会田誠さんや山口晃さんの作品など、まだ画廊で売っている状況で見た作品が、こうして美術館で展示されているというのは不思議な気分です。まかり間違えば(お金があったら)、自分の家に飾ってあるかもしれなかったわけですから。お金があれば、良いコレクションを形成するのはそう難しいことではないでしょう。お金がなかったら、自分の足で、まだ他の人に見つけられていない作家を探すのが一番です。一流の作家は、双葉の頃から芳しいものです。
何はともあれ、この展示を見て、自分もコレクションをしたいと思う人が出てきてくれたら嬉しいかぎりです。
(スタッフ 三浦次郎)
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◎写真特集
◎アンドレ・ケルテス展「その生涯の鏡像」図録
◎「植田正治展~砂丘劇場」1992年図録
◎アルス「寫眞雑誌 カメラ」1巻11号 大正11年
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