いま目黒区美術館で、「線の迷宮〈ラビリンス〉番外編 響きあい、連鎖するイメージの詩情-70年代の版画集を中心に-」が開催中です。
「線の迷宮〈ラビリンス〉・番外編
響きあい、連鎖するイメージの詩情―70年代の版画集を中心に」
会場:目黒区美術館
会期:2009年8月1日(土)~9月27日(日)
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
月曜休館(9月21日(月・祝)は開館)
観覧料:一般600(450)円、大高生・65歳以上450(350)円、小中生無料


この「線の迷宮」のシリーズは、今まで「細密版画の魅力」(2002年)、「鉛筆と黒鉛の旋律」(2007年)と開催されて、今回で3回目です。出品されている版画集、詩画集は、美術館の所蔵作品で、ほとんどが70年代の出版だそうです。70年代から80年代は、版画が最も輝いていて国際的な版画のコンクールやビエンナーレが多く開催されるなど、世界的に版画がアートの中での地位が上がり、さまざまな試みがなされる先端のメディアだった時代と言えます。そして、ギャラリーにも力があり、こういったエディションを発行することができたのです。翻って、現在は、ギャラリーは疲弊して、エディションを出す余裕のあるところは減り、何より、版画が売れない時代になってしまいました。
出品作家は、駒井哲郎、若林奮、柄澤齊、草間彌生、黒崎彰、小作青史、日和崎尊夫、深沢幸雄ら30作家。44タイトルの版画集、詩画集が展示されています。版画集は、それを入れるタトウもデザイナーによるものがあり、重要な展示物になっています。作品は、額にいれたもの、アクリルケースに入れたもの、木製のケースの抽斗に収められたものと、展示にも工夫がされています。
詩人との共作である詩画集は、額に入れるより、卓上芸術として楽しみたいものです。日和崎尊夫の「卵」は、日和崎の良い時期の作品で質が高い。
草間彌生の版画集は、最初から版画集として制作されたものではなく、あとからまとめたポートフォリオタイプでしたが、1980年代のドットは、今のようにきれいな丸ではなく、手書きを感じるいびつな丸で、素朴な魅力があります。
駒井哲郎 Tetsuro KOMAI
「顔(びっくりしている少女)」
1975年 銅版
23.0×21.0cm
限定60部
※レゾネNo.312(美術出版社)
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「線の迷宮〈ラビリンス〉・番外編
響きあい、連鎖するイメージの詩情―70年代の版画集を中心に」
会場:目黒区美術館
会期:2009年8月1日(土)~9月27日(日)
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
月曜休館(9月21日(月・祝)は開館)
観覧料:一般600(450)円、大高生・65歳以上450(350)円、小中生無料


この「線の迷宮」のシリーズは、今まで「細密版画の魅力」(2002年)、「鉛筆と黒鉛の旋律」(2007年)と開催されて、今回で3回目です。出品されている版画集、詩画集は、美術館の所蔵作品で、ほとんどが70年代の出版だそうです。70年代から80年代は、版画が最も輝いていて国際的な版画のコンクールやビエンナーレが多く開催されるなど、世界的に版画がアートの中での地位が上がり、さまざまな試みがなされる先端のメディアだった時代と言えます。そして、ギャラリーにも力があり、こういったエディションを発行することができたのです。翻って、現在は、ギャラリーは疲弊して、エディションを出す余裕のあるところは減り、何より、版画が売れない時代になってしまいました。
出品作家は、駒井哲郎、若林奮、柄澤齊、草間彌生、黒崎彰、小作青史、日和崎尊夫、深沢幸雄ら30作家。44タイトルの版画集、詩画集が展示されています。版画集は、それを入れるタトウもデザイナーによるものがあり、重要な展示物になっています。作品は、額にいれたもの、アクリルケースに入れたもの、木製のケースの抽斗に収められたものと、展示にも工夫がされています。
詩人との共作である詩画集は、額に入れるより、卓上芸術として楽しみたいものです。日和崎尊夫の「卵」は、日和崎の良い時期の作品で質が高い。
草間彌生の版画集は、最初から版画集として制作されたものではなく、あとからまとめたポートフォリオタイプでしたが、1980年代のドットは、今のようにきれいな丸ではなく、手書きを感じるいびつな丸で、素朴な魅力があります。
駒井哲郎 Tetsuro KOMAI「顔(びっくりしている少女)」
1975年 銅版
23.0×21.0cm
限定60部
※レゾネNo.312(美術出版社)
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