ジョナス・メカスさんの親しい詩人である吉増剛造さんをお招きして5日、ギャラリートークを開催しました。予想通り、予約が殺到し、多くの方をお断りしなければならなかったことをこの場を借りてお詫び申し上げます。
GT06吉増さんは、この日のために4日間かけてメカスさんへの思いを綴ったメモを作ってくださいました。いくつかの色を使い、細かな字でびっしりと書かれたなかでも「MEKAS」の文字はピンク色で一際鮮やかです。このメモのカラーコピーに、吉増さんが限定35部のナンバリングを入れてくださり、参加者の皆さんに配布されました。ちなみに、1/35は、セバスチャンさんがメカスさんに持ち帰ってくださいました。

セバスチャン吉増剛造200909


セバスチャン200909


セバスチャンと大野慶人20090905セバスチャン(右)と大野慶人(左)

吉増、栗原敦 20090905栗原敦(右)と吉増剛造(左)

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ひとつひとつの言葉をどういう気持ちで選んだかを詩を詠むようにお話いただき、参加者の中には「音楽を聴いているようだった。」とおっしゃる方もいらっしゃいました。また、舞踏家大野慶人さんがご参加くださったのは、望外の喜びでした。
GT03途中から、吉増さんがセレクトなさった秘蔵のビデオの断片を壁に投影しながら、それらの映像に込めた想いを話して下さいました。メカスさんが手で廻す編集機を使っている場面など、ひじょうに貴重なものです。その映像を投影するプロジェクターが最初うまく作動せず、トーク終了後に吉増さんに謝罪したのですが「いやいや、パーフェクトでしたよ。」と人柄の大きさを感じさせるお言葉をいただきました。
また、うまく画像の出ないプロジェクターを、たまたま居合わせた五味彬先生が、これは放っておけないと、いろいろとご協力くださり、助けていただきました。これもまた、五味先生のお人柄を感じさせる出来事でした。感謝申し上げます。
セバスチャン20090905

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場所を二次会のレストランに移し、恒例の自己紹介を行いましたが、吉増さんは、ひとりひとりの言葉にコメントをくださり、その時、その場所の出会いをひじょうに大切になさっているのをあらためて感じました。参加した方に「良い会でした。」と言っていただけたのがまた喜びです。ありがとうございました。

この作品は、1991年にメカスさんと吉増さんが北海道十勝を訪れた時のもので、地元の彫刻家の熊代弘法さんも一緒に映っています。
0909-33ジョナス・メカス
吉増剛造と熊代弘法、十勝、1991
CIBA print
35.4×27.5cm
signed

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◆ときの忘れものは、9月1日(火)~19日(土)まで、「ジョナス・メカス新作写真展」を開催しています。
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