“ときの忘れもの”今週のオークション　2009.10.30
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＜＜ギャラリーときの忘れものだより＞＞
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いま、ときの忘れものでは、「磯崎新ブックアーカイブスI ― TSUKUBA1983」を開催中です。浜田宏司（Booklayer）氏による企画・選書で、磯崎新氏のポスト・モダン（モダニズム）ムーブメント最盛期の代表作「つくばセンタービル」（1983年）に焦点を当て、版画作品〈TSUKUBA〉や旧・筑波第一ホテルで使用されていた倉俣史朗デザインの家具を出品しています。また、83年以降10年間に出版された著作及び何らかのかたちで作品やテキストが掲載された書籍や雑誌など500冊を展示販売中です。今週末、明治神宮外苑で行なわれる「東京デザイナーズウィーク」（10月31日［土］～11月3日［日・祝日］）に合わせて無休で行ないます。秋の青山に散歩がてらお出かけになってはいかがでしょうか。
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＜＜今週の話題～新装なった美術館＞＞
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10月に二つの美術館が新装オープンしました。ひとつは山種美術館です。茅場町から九段に移り、今回広尾に定住の地を見つけました。オープニングは、「速水御舟展」で、代表作である「炎舞」「名樹散椿」を目玉とした山種美術館の御舟コレクションを中心に、40歳で亡くなった御舟の画業を辿る展示になっています。展示室は地下にあり、導線は分かりやすく、見やすい展示です。
もうひとつは、根津美術館で、3年半のリニューアル期間を経て、「国宝那智瀧図と自然の造形」展で新創開館しました。当初の１年間は豊富なコレクションを新しい展示空間で見てもらうような企画になっています。双方とも企業のトップであった山崎種ニと根津嘉一郎のコレクションで形成された美術館です。このような美術館を遺してくれた二人に感謝しなければなりません。いまの企業のトップにいる人たちには、このようなことは期待出来そうにないだけに。
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＜＜今週のオークションから＞＞
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◆創作版画特集／今週は「創作版画」を特集いたします。
◎北村今三　木版画「ドック」