先週終わった「奈良美智24歳×瑛九24歳 画家の出発」展の撤収・後片付けと、来週始まる「マン・レイと宮脇愛子展」の準備で今週は戦場並みの忙しさだ。
「奈良美智24歳×瑛九24歳 画家の出発」展はおかげでたくさん見て来ていただいたが、瑛九の故郷の新聞、宮崎日日新聞に写真入りで紹介されました。
来年が生誕100年なので同紙が瑛九大キャンペーンをはっていることは先日お伝えしましたが、東京の小さな展覧会を紹介して下さったのもそのせいでしょう。記事は電話取材だったので一部不正確(特に奈良さんについて)です、奈良さんごめんなさい。

さて、来週からの企画は重量級です。
親交の厚かったマン・レイと宮脇愛子さんの交流の軌跡を作品や手紙、資料などで展示したいのだが、狭い会場なのであれもこれもはできない。
マン・レイから宮脇さんに贈られた本やカタログ、案内状だけでも一つ展覧会ができてしまう。
また亭主がエディションした宮脇愛子作品だけでも20点は優に超す。さてどうしたものか・・・
それらを見ながら、亭主も過ぎこし方を思う次第です。

亭主が現代版画センターをつくったのは1974年でしたが、版画の版元がエディション作品一枚一枚に捺すエンボス(空押し)のマークは吉原英雄先生にお願いしました。
ご承知の通り、吉原先生も瑛九の周辺にいた作家です。
高槻の吉原先生のお宅に初めて伺ったとき、大勢の学生さんが集まっていました。
その中に山本容子さんがいました。
山本さんのその後の活躍は目を瞠るばかりですが、新装なった銀座三越で「山本容子の劇場 鏡の国」展が開催されます。

20100922山本容子展 表20100922山本容子展 裏
山本容子の劇場 鏡の国
会場:銀座三越8階催物会場
会期:2010年9月22日(水)~27日(月)10時~19時半
入場料:500円

テーマは山本容子が1994年から描きはじめたルイス・キャロル作『不思議の国のアリス』の続編『鏡の国のアリス』です。この物語では、アリスはチェスというゲームのルールに則って「鏡の国」で自分を発見する旅に出ます。考えてみると鏡というのは、薄い平面なのに奥行きをもっている不思議な空間です。
アリスの見た世界を体験して、今までの自分をShaking-揺さぶり、Waking-目覚めさせ、そして「目覚めてみる夢」に出会いましょう。
新作版画、油彩画と共に「不思議の国」と「鏡の国」ふたつの冒険世界の全貌を絵で読み解く展覧会をお楽しみ下さい。(山本容子のHPより)