亭主の世代の感覚でいうと(一昔前だったら)、公立美術館が企画・主催する展覧会に選ばれるのは物故作家か功なり名をとげた老大家であった。
昨日紹介した岩手県立美術館での百瀬寿展(百瀬寿さんは1944年生まれで亭主と同世代)だって驚きなのに、まさか1988年生れの、しかもまだ学部の学生さんが選ばれるなんて、時代はかわりましたね。
先週から始まった「高松コンテンポラリーアート・アニュアルVol.01 -もうひとつの・カーニバル」には何と学生作家(なんて言葉があるかしら)が堂々と選ばれて出品しています。
ときの忘れものが昨年開催した「4 Winds 2009展 永井桃子・秋葉シスイ・矢口佳那・猪瀬直哉」の出品作家・猪瀬直哉さんで、しかもそのときに展示した作品が選ばれました。


「高松コンテンポラリーアート・アニュアルVol.01 -もうひとつの・カーニバル」
主催:高松市美術館
会期:2010年9月18日(土)~10月24日(日)
休館日 会期中無休
開館時間 月~土曜日・祝日(9:30~19:00)/日曜日(9:30~17:00)
出品:青木陵子、石田尚志、猪瀬直哉、カミイケタクヤ、山下残、山下香里、
■猪瀬直哉 Naoya Inose
1988年神奈川県生まれ。東京藝術大学絵画科在籍。
北方ロマン主義など古典的な絵画技法で描き出す風景画に,人類への警鐘ともいえるモチーフを挿入して問いを提示する。
09年「4 Winds 2009」(ときの忘れもの,東京),「スローガン」(オオタファインアーツ,東京),10年「G-tokyo」(森アーツセンターギャラリー)などに出品。今後を期待される新進作家。
「高松コンテンポラリーアート・アニュアル」は,独創性,将来性のある作家を発掘・紹介する年に一度のグループ展。パイロット展「Vol.00」と位置づけた昨年に続き,本年は「Vol.01」として本格開催します。
今回のテーマ「もうひとつの・カーニバル」は,瀬戸内国際芸術祭との連携と対比を意図したものです。多島・他地域に渡る広い空間を使用した芸術祭と連携しつつ,都市的・近代的な箱としての美術館という対比的な場所を活かした,もうひとつの祝祭としての展覧会を構成しました。
出品作の特長は,作品そのものにも「もうひとつ」のしかけ,「もうひとつ」の枠組みが仕込まれていることです。今回紹介する5名(+ゲストダンサー1名)の作家による,そうした複数の視点から生まれる新鮮な表現は,かつてない経験を私達に与えてくれるでしょう。
カーニバルは大勢の人々を夢中にさせ明日への活力を与えてくれますが,祭の時間はいずれ終わりを迎えます。しかし芸術表現は,展示そのものが終わっても,長くそれを体験した個人を癒しあるいは沸き立たせることができます。本展を見ることで,そうしたもうひとつの,心の中のカーニバルが出現することになれば幸いです。(高松市美術館HPより)
昨日紹介した岩手県立美術館での百瀬寿展(百瀬寿さんは1944年生まれで亭主と同世代)だって驚きなのに、まさか1988年生れの、しかもまだ学部の学生さんが選ばれるなんて、時代はかわりましたね。
先週から始まった「高松コンテンポラリーアート・アニュアルVol.01 -もうひとつの・カーニバル」には何と学生作家(なんて言葉があるかしら)が堂々と選ばれて出品しています。
ときの忘れものが昨年開催した「4 Winds 2009展 永井桃子・秋葉シスイ・矢口佳那・猪瀬直哉」の出品作家・猪瀬直哉さんで、しかもそのときに展示した作品が選ばれました。


「高松コンテンポラリーアート・アニュアルVol.01 -もうひとつの・カーニバル」
主催:高松市美術館
会期:2010年9月18日(土)~10月24日(日)
休館日 会期中無休
開館時間 月~土曜日・祝日(9:30~19:00)/日曜日(9:30~17:00)
出品:青木陵子、石田尚志、猪瀬直哉、カミイケタクヤ、山下残、山下香里、
■猪瀬直哉 Naoya Inose
1988年神奈川県生まれ。東京藝術大学絵画科在籍。
北方ロマン主義など古典的な絵画技法で描き出す風景画に,人類への警鐘ともいえるモチーフを挿入して問いを提示する。
09年「4 Winds 2009」(ときの忘れもの,東京),「スローガン」(オオタファインアーツ,東京),10年「G-tokyo」(森アーツセンターギャラリー)などに出品。今後を期待される新進作家。
「高松コンテンポラリーアート・アニュアル」は,独創性,将来性のある作家を発掘・紹介する年に一度のグループ展。パイロット展「Vol.00」と位置づけた昨年に続き,本年は「Vol.01」として本格開催します。
今回のテーマ「もうひとつの・カーニバル」は,瀬戸内国際芸術祭との連携と対比を意図したものです。多島・他地域に渡る広い空間を使用した芸術祭と連携しつつ,都市的・近代的な箱としての美術館という対比的な場所を活かした,もうひとつの祝祭としての展覧会を構成しました。
出品作の特長は,作品そのものにも「もうひとつ」のしかけ,「もうひとつ」の枠組みが仕込まれていることです。今回紹介する5名(+ゲストダンサー1名)の作家による,そうした複数の視点から生まれる新鮮な表現は,かつてない経験を私達に与えてくれるでしょう。
カーニバルは大勢の人々を夢中にさせ明日への活力を与えてくれますが,祭の時間はいずれ終わりを迎えます。しかし芸術表現は,展示そのものが終わっても,長くそれを体験した個人を癒しあるいは沸き立たせることができます。本展を見ることで,そうしたもうひとつの,心の中のカーニバルが出現することになれば幸いです。(高松市美術館HPより)
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