「S氏コレクション 駒井哲郎PART II展」が昨日終了しました。
出品者のSさん、そしてご来廊いただいた皆さんには厚く御礼を申し上げます。
駒井哲郎先生が初個展を開いたのは1953年1月、会場は現存するものとしては日本で最も長い歴史を誇る銀座の資生堂ギャラリーでした。
そのゆかりの資生堂ギャラリーと掛川の資生堂アートハウスの2会場で福原義春さんのコレクションによる大規模な駒井哲郎展が始まりました。
銀座の資生堂ギャラリーを訪れた駒井ファンの方は、そこに展示された「今まで見たことのない駒井作品」の華麗な色彩群に驚かれ、戸惑うかも知れません。
有名な(駒井ファンなら誰でも知っている)「束の間の幻影」も、「丸の内風景」も「海底の祭」も「教会の横」「R夫人像」「詩画集 からんどりえ」「詩画集 人それを呼んで反歌という」も一切展示されていません(それらは全て掛川会場に展示されている)。
人々が駒井哲郎の代表作と思っているものが何もない!
それでもそこには確かな駒井哲郎の世界があります。集める人のポリシーによってこれほど印象が変わる。画期的な展覧会です。
下手な講釈はよしましょう。まずは銀座に行ってご覧ください。
『駒井哲郎作品展 福原コレクション 生誕90年ー闇と光のあわいに』

●2010年10月26日(火)~12月19日(日)銀座・資生堂ギャラリー
●2010年10月29日(金)~12月19日(日)掛川・資生堂アートハウス
同時に刊行された図録(別記参照)には、50年かけて集めた500点を超える福原コレクションの全貌が収録されており(収録図版485点!)、圧巻です。
その中から選りすぐった作品を銀座と、掛川の資生堂アートハウスの2会場で展示しているわけですが、亭主も少しお手伝いした関係で10月25日夕刻のオープニングには社長以下揃ってお祝いにかけつけました。

主催者挨拶をする資生堂の前田新造社長

資生堂ギャラリーでの初個展(1953年)の思い出を語る駒井美子夫人

福原コレクションの寄託先であり、2012年には大規模な駒井哲郎展開催を予定してる世田谷美術館の酒井忠康館長

駒井哲郎との生涯ただ一度の出会いと、自身のコレクションを語る福原義春さん


レセプションの様子

左から、駒井美子夫人、粟津則雄さん、亭主、Sさん

左から、柳澤紀子さん、伯夫さんご夫妻、中林忠良さん(柳澤紀子さん、中林さんは駒井先生の東京藝大でのお弟子さんです)

左から、舟越桂さん、亭主、社長

堀江敏幸さんに、亭主は愛読書『彼女のいる背表紙』(マガジンハウス)にサインしていただきました。
左から、亭主、堀江さん、社長、尾立麗子

駒井哲郎先生の美術学校時代の同級生だった野見山暁治さん。当日の参会者の中では恐らく最年長、お元気な様子で何よりでした。

左から、堀江敏幸さん、林洋子さん(ともに今回の図録の執筆者です)

初めて対面する二大コレクター。左がSさん、右が福原義春さん
後ろに駒井美子さん、野村二郎さん(駒井哲郎先生がフランス留学時、往復の船で同室だった)、ご子息の駒井亜里さん

福原義春さんと渡辺達正さん(駒井哲郎先生の最後の闘病生活を車椅子を押して支えたのが多摩美での教え子だった渡辺さんです)
■今年は駒井哲郎の生誕90年にあたります。
銀座の資生堂ギャラリー、及び静岡県掛川の資生堂アートハウスで福原義春コレクションによる駒井哲郎展が開催されています。
2010年10月26日(火)~12月19日(日)銀座・資生堂ギャラリー
2010年10月29日(金)~12月19日(日)掛川・資生堂アートハウス
■駒井哲郎 Tetsuro KOMAI
1920年東京生まれ。35年西田武雄に銅版画を学び始める。42年東京美術学校卒。50年春陽会賞、翌年第1回サンパウロ・ビエンナ-レで受賞。木版の棟方志功とともにいち早く世界の舞台で高い評価を獲得し、戦後の美術界に鮮烈なデビューを飾る。53年資生堂ギャラリーで初個展。54年渡仏。56年南画廊の開廊展は駒井哲郎展だった。72年東京芸術大学教授。銅版画のパイオニアとして大きな足跡を残す。1976年永逝(享年56)。
◆ときの忘れものでは駒井哲郎展の各種カタログを販売しています。お申し込みはメールにてどうぞ。
●『駒井哲郎作品展 福原コレクション 生誕90年ー闇と光のあわいに』図録
発行日:2010年10月25日
発行・編集:資生堂企業文化部
印刷・製本:光村印刷㈱
サイズほか:29.5x22.5cm 241ページ
収録図版:485点
執筆:堀江敏幸、駒井美子、福原義春、林洋子、清水真砂、福島昌子、
桑原規子、三上豊、横山勝彦、西澤晴美、中島理壽(年譜)
編集協力:桜井裕子、三上豊、綿貫不二夫
●『没後15年 銅版画の詩人 駒井哲郎回顧展』図録
●『福原コレクション 駒井哲郎作品展/未だ果てぬ夢のかたち-』図録
●『ときの忘れものアーカイブス vol.4/S氏コレクション駒井哲郎 PART I 展』
出品者のSさん、そしてご来廊いただいた皆さんには厚く御礼を申し上げます。
駒井哲郎先生が初個展を開いたのは1953年1月、会場は現存するものとしては日本で最も長い歴史を誇る銀座の資生堂ギャラリーでした。
そのゆかりの資生堂ギャラリーと掛川の資生堂アートハウスの2会場で福原義春さんのコレクションによる大規模な駒井哲郎展が始まりました。
銀座の資生堂ギャラリーを訪れた駒井ファンの方は、そこに展示された「今まで見たことのない駒井作品」の華麗な色彩群に驚かれ、戸惑うかも知れません。
有名な(駒井ファンなら誰でも知っている)「束の間の幻影」も、「丸の内風景」も「海底の祭」も「教会の横」「R夫人像」「詩画集 からんどりえ」「詩画集 人それを呼んで反歌という」も一切展示されていません(それらは全て掛川会場に展示されている)。
人々が駒井哲郎の代表作と思っているものが何もない!
それでもそこには確かな駒井哲郎の世界があります。集める人のポリシーによってこれほど印象が変わる。画期的な展覧会です。
下手な講釈はよしましょう。まずは銀座に行ってご覧ください。
『駒井哲郎作品展 福原コレクション 生誕90年ー闇と光のあわいに』

●2010年10月26日(火)~12月19日(日)銀座・資生堂ギャラリー●2010年10月29日(金)~12月19日(日)掛川・資生堂アートハウス
同時に刊行された図録(別記参照)には、50年かけて集めた500点を超える福原コレクションの全貌が収録されており(収録図版485点!)、圧巻です。
その中から選りすぐった作品を銀座と、掛川の資生堂アートハウスの2会場で展示しているわけですが、亭主も少しお手伝いした関係で10月25日夕刻のオープニングには社長以下揃ってお祝いにかけつけました。

主催者挨拶をする資生堂の前田新造社長

資生堂ギャラリーでの初個展(1953年)の思い出を語る駒井美子夫人

福原コレクションの寄託先であり、2012年には大規模な駒井哲郎展開催を予定してる世田谷美術館の酒井忠康館長

駒井哲郎との生涯ただ一度の出会いと、自身のコレクションを語る福原義春さん


レセプションの様子

左から、駒井美子夫人、粟津則雄さん、亭主、Sさん

左から、柳澤紀子さん、伯夫さんご夫妻、中林忠良さん(柳澤紀子さん、中林さんは駒井先生の東京藝大でのお弟子さんです)

左から、舟越桂さん、亭主、社長

堀江敏幸さんに、亭主は愛読書『彼女のいる背表紙』(マガジンハウス)にサインしていただきました。
左から、亭主、堀江さん、社長、尾立麗子

駒井哲郎先生の美術学校時代の同級生だった野見山暁治さん。当日の参会者の中では恐らく最年長、お元気な様子で何よりでした。

左から、堀江敏幸さん、林洋子さん(ともに今回の図録の執筆者です)

初めて対面する二大コレクター。左がSさん、右が福原義春さん
後ろに駒井美子さん、野村二郎さん(駒井哲郎先生がフランス留学時、往復の船で同室だった)、ご子息の駒井亜里さん

福原義春さんと渡辺達正さん(駒井哲郎先生の最後の闘病生活を車椅子を押して支えたのが多摩美での教え子だった渡辺さんです)
■今年は駒井哲郎の生誕90年にあたります。
銀座の資生堂ギャラリー、及び静岡県掛川の資生堂アートハウスで福原義春コレクションによる駒井哲郎展が開催されています。
2010年10月26日(火)~12月19日(日)銀座・資生堂ギャラリー
2010年10月29日(金)~12月19日(日)掛川・資生堂アートハウス
■駒井哲郎 Tetsuro KOMAI
1920年東京生まれ。35年西田武雄に銅版画を学び始める。42年東京美術学校卒。50年春陽会賞、翌年第1回サンパウロ・ビエンナ-レで受賞。木版の棟方志功とともにいち早く世界の舞台で高い評価を獲得し、戦後の美術界に鮮烈なデビューを飾る。53年資生堂ギャラリーで初個展。54年渡仏。56年南画廊の開廊展は駒井哲郎展だった。72年東京芸術大学教授。銅版画のパイオニアとして大きな足跡を残す。1976年永逝(享年56)。
◆ときの忘れものでは駒井哲郎展の各種カタログを販売しています。お申し込みはメールにてどうぞ。
●『駒井哲郎作品展 福原コレクション 生誕90年ー闇と光のあわいに』図録
発行日:2010年10月25日
発行・編集:資生堂企業文化部
印刷・製本:光村印刷㈱
サイズほか:29.5x22.5cm 241ページ
収録図版:485点
執筆:堀江敏幸、駒井美子、福原義春、林洋子、清水真砂、福島昌子、
桑原規子、三上豊、横山勝彦、西澤晴美、中島理壽(年譜)
編集協力:桜井裕子、三上豊、綿貫不二夫
●『没後15年 銅版画の詩人 駒井哲郎回顧展』図録
●『福原コレクション 駒井哲郎作品展/未だ果てぬ夢のかたち-』図録
●『ときの忘れものアーカイブス vol.4/S氏コレクション駒井哲郎 PART I 展』
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