ときの忘れもので個展やグループ展を開いてきた若い女性作家たちによる「9人のミューズたち」展を、2010年11月16日[火]―11月21日[日]に開催します(会期中無休)。
参加される9人に近況報告をかねたメッセージを寄せていただきました。
二人目の今日は、時間が作り出した有機的な形をレリーフで表現する若宮綾子さんからのメッセージです。
◆若宮綾子です。
秋もすっかり深まり、街路樹が黄金色にきらきら輝き始め、今年も残す所2ヶ月を切ってしまいました。
7月のときの忘れものでの3人展「Tricolore2010」を終え、暑い暑い8.9月は10月の個展の準備に追われていました。2ヶ月という短期間で、全部新作を作るのは本当に大変で、かさむ電気代に気をもみながら、クーラーをガンガンかけて弾丸制作した今年の夏は、ある意味有意義でもありました。今は疲れがどっと押し寄せ、しばらくアトリエに入りたくない気分だったりして。
この10年程、画廊空間が一つの作品として成立してくれたらという願いから、個展では毎回タイトルをつけています。
今回のタイトルは「ただいま」
「ただいま」とは挨拶の「ただいま帰りました」です。例えば誰もいない部屋に「ただいま」と帰って来ると、人の息吹で部屋の空気が震えだし、人が存在する事によって部屋という空間が生き生きとしてくる瞬間を、画廊の空間に作り出したいと思いました。また、「ただいま」とは「只今ここにいます」という事で、自分の存在を確かめる言葉にも通じるのではないかと考えます。「只」という字には「口から息が吹き出る」と言う風に、呼吸すると言う意味もあり、まさに生きている「今」を実感させる瞬間でもあります。そんな些細な挨拶には、とりわけ目先の忙しさに捕われがちな私に取って、当たり前の事を大切にしながら過ごすという難しさを教えてくれているようでもあります。
今出来る事を大切にする。
物質的に豊かになりすぎた昨今、「ただいま」といって帰り着く、生活の拠点となる場所だけには、そんなささやかで豊かな空気が流れていたいものです。
今自分に出来る事を改めて確かめてみる。
さて、そろそろ新作に向けて私が出来る事はなんでしょう。秋の夜長にドローイングでも始めてみましょうか‥。(わかみやあやこ)
若宮綾子
「ischium」
2010年 スタイロフォーム、トリコット(布)
H12.0×W38.0×D14.0cm
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
7月の「Tricolore2010」展の折に書いていただいた「若宮綾子のエッセイ」もあわせてお読みください。
◆ときの忘れものは2010年11月16日[火]―11月21日[日]まで「9人のミューズたち」展を開催します(会期中無休)。

ときの忘れもので個展やグループ展を開いてきた9人(秋葉シスイ、永井桃子、根岸文子、矢口佳那、井村一巴、井桁裕子、渡辺貴子、若宮綾子、君島彩子)のミューズたちによる個性豊かな作品/平面、立体、オブジェ、写真等をご紹介します。
◆宮脇愛子の新作エディション『マン・レイへのオマージュ』

マン・レイの折本仕立ての「回転扉(Pain Peint)」にインスパイアーされ、宮脇愛子がマン・レイへのオマージュとして制作した新作エディション、シルクスクリーン入り小冊子『Hommage a Man Ray マン・レイへのオマージュ』(DVD付き、限定25部)をぜひご購入ください。
内容については、マン・レイ・イストの石原さんがご自身のブログで紹介してくださっていますのでお読みください。
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参加される9人に近況報告をかねたメッセージを寄せていただきました。
二人目の今日は、時間が作り出した有機的な形をレリーフで表現する若宮綾子さんからのメッセージです。
◆若宮綾子です。
秋もすっかり深まり、街路樹が黄金色にきらきら輝き始め、今年も残す所2ヶ月を切ってしまいました。
7月のときの忘れものでの3人展「Tricolore2010」を終え、暑い暑い8.9月は10月の個展の準備に追われていました。2ヶ月という短期間で、全部新作を作るのは本当に大変で、かさむ電気代に気をもみながら、クーラーをガンガンかけて弾丸制作した今年の夏は、ある意味有意義でもありました。今は疲れがどっと押し寄せ、しばらくアトリエに入りたくない気分だったりして。
この10年程、画廊空間が一つの作品として成立してくれたらという願いから、個展では毎回タイトルをつけています。
今回のタイトルは「ただいま」
「ただいま」とは挨拶の「ただいま帰りました」です。例えば誰もいない部屋に「ただいま」と帰って来ると、人の息吹で部屋の空気が震えだし、人が存在する事によって部屋という空間が生き生きとしてくる瞬間を、画廊の空間に作り出したいと思いました。また、「ただいま」とは「只今ここにいます」という事で、自分の存在を確かめる言葉にも通じるのではないかと考えます。「只」という字には「口から息が吹き出る」と言う風に、呼吸すると言う意味もあり、まさに生きている「今」を実感させる瞬間でもあります。そんな些細な挨拶には、とりわけ目先の忙しさに捕われがちな私に取って、当たり前の事を大切にしながら過ごすという難しさを教えてくれているようでもあります。
今出来る事を大切にする。
物質的に豊かになりすぎた昨今、「ただいま」といって帰り着く、生活の拠点となる場所だけには、そんなささやかで豊かな空気が流れていたいものです。
今自分に出来る事を改めて確かめてみる。
さて、そろそろ新作に向けて私が出来る事はなんでしょう。秋の夜長にドローイングでも始めてみましょうか‥。(わかみやあやこ)
若宮綾子「ischium」
2010年 スタイロフォーム、トリコット(布)
H12.0×W38.0×D14.0cm
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7月の「Tricolore2010」展の折に書いていただいた「若宮綾子のエッセイ」もあわせてお読みください。
◆ときの忘れものは2010年11月16日[火]―11月21日[日]まで「9人のミューズたち」展を開催します(会期中無休)。

ときの忘れもので個展やグループ展を開いてきた9人(秋葉シスイ、永井桃子、根岸文子、矢口佳那、井村一巴、井桁裕子、渡辺貴子、若宮綾子、君島彩子)のミューズたちによる個性豊かな作品/平面、立体、オブジェ、写真等をご紹介します。
◆宮脇愛子の新作エディション『マン・レイへのオマージュ』

マン・レイの折本仕立ての「回転扉(Pain Peint)」にインスパイアーされ、宮脇愛子がマン・レイへのオマージュとして制作した新作エディション、シルクスクリーン入り小冊子『Hommage a Man Ray マン・レイへのオマージュ』(DVD付き、限定25部)をぜひご購入ください。
内容については、マン・レイ・イストの石原さんがご自身のブログで紹介してくださっていますのでお読みください。
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