ときの忘れもので個展やグループ展を開いてきた若い女性作家たちによる「９人のミューズたち」展を開催しています（2010年11月16日[火]―11月21日[日]　会期中無休）。
参加される９人に近況報告をかねたメッセージを寄せていただきました。

６人目のミューズ、繊細なタッチで深遠な心象風景を描く秋葉シスイさんからのメッセージです。

◆秋葉シスイです。
最近は、満足のいく制作ができていませんでした。思い悩んで大学時代の先生にそれを話したところ、「あーた（あなた）それは、１枚の油絵をバシっと決めて描こうとしても、すぐに行き詰まりますよ。ドローイングでも何でも、手を動かすことを続けることなんですよ。」というお話をされました。そう言われたことで、絵を描く前についつい考え込んで、ひとりで、あー、とか、うーとか言っている悪い癖に改めて気がつきました。

絵はひとりで描くものですが、それだけでは続けられることがなかなかできないので、こうして身近なひとと絵の話をできるのはありがたいことです。

それと、ここ１年くらいで知り合いの展示を見る機会が増えてきました。メディアは違えど、空間を把握して展示することは同じなので、いい刺激になります。自分だったらこうしたいなとか、こういうやり方もあるのか、と目の前の作品を見ていると自分も絵を描きたくなってきます。

またいつか、作品を見てもらえるとよいのですが、今は潜伏期間を楽しんで、色々いままでやってこなかったやり方で絵を描いてみたいと思います。(あきばしすい）
0907-013
秋葉シスイ
「向かう」
2009年　油彩・キャンバス
100.0x100.0cm（S40号） サインあり

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◆ときの忘れものは2010年11月16日[火]―11月21日[日]まで「９人のミューズたち」展を開催しています（会期中無休）。
９人のミューズたち
ときの忘れもので個展やグループ展を開いてきた９人（秋葉シスイ、永井桃子、根岸文子、矢口佳那、井村一巴、井桁裕子、渡辺貴子、若宮綾子、君島彩子）のミューズたちによる個性豊かな作品／平面、立体、オブジェ、写真等をご紹介します。