昨日から始まった特別セールThe Gift ~あなたへ、わたしへにはたくさんのお客様にご来廊いただき、いつもは閑散としているときの忘れものも珍しくにぎやかな一日でした。
美味しいお菓子を持ってきてくださったNさん、Iさんありがとう。
嬉しかったのは、先月下旬にご自宅でピアノ&オルガンコンサートを開かれた山口勝敏さんご夫妻が見えられたこと。春5月のコンサート(兼山口文象邸見学会)にはときの忘れものの音楽好き、建築好きのお客様を募って大挙して参加しました。今回はテグのアートフェアと重なり、私たちは参加できませんでしたが、春のときに訪れたNKさんたち何人かが参加して楽しまれたようです。
山口さんは、軽井沢の大賀ホールでもコンサートを開催されており、次回はぜひコンサート&建築&蕎麦&美術館&温泉のツアーを計画したいものです。
亭主もご存知の通り母校の高崎高校マンドリン・オーケストラで今でも演奏を楽しんでいるものですから、山口さんと音楽の話で盛り上がりました。

海外からのお客様もみえられました。まだお若い方なのですが、既にときの忘れものから細江英公、イケムラレイコ、オノサト・トシノブ、村上友晴などをお買いになっており(いずれも事前の知識など全くなく、名前も知らずに見た印象だけで決断!)、知名度にばかりこだわり、知識で選択しようとする日本の多くのコレクターと比べて、随分と違うなあと溜め息が出ます。今回も当初は瑛九を狙ってこられたようなのですが、驚くべき買い物をされてゆきました(今は内緒です)。

作品はおかげさまで順調に売れております。
今回は「The Gift」と銘打った通り、贈り物に最適な価格を可能な限り追求し、なおかつコレクターズアイテムとしての逸品を選びました。

お問合せを多数いただきました竣介や白髪一雄のほかにも、亭主としてはお勧めの逸品があります。
ベロック「ストーリービル・ポートレイト」です。
べロック「ストーリービル~」
54)ベロック「ストーリービル・ポートレイト」
c.1911 ゼラチン・シルバー・プリント
(リー・フリードランダーによるプリント、金調色P.O.P.プリント)
20.2x25.2cm リー・フリード・ランダーのサイン シート

E. J. Bellocq [1873-1949] の生涯は謎に満ちています。ニューオーリンズのカメラマンとして過ごしましたが、不器用で、偏屈、人付き合いも悪かったようです
脚光を浴びたのは死後、100枚ほどのガラス乾板が机の引き出しから発見されます。
そこに写っていたのは、1912年から撮影されていた、ニューオーリンズの娼婦たちのポートレート。この娼婦たちの写真だけが、ベロックの作品として現存しています。
それは彼の死から15年後、リー・フリードランダーが発見し、衝撃を受けた彼が遺された乾板を買取り、フリードランダーがプリントし、現代に甦らせたのでした。


昨日もご紹介しましたが、セール開始直前に緊急入荷した植田正治とともに、ベロックと細江英公作品は、別格の存在感を発揮しています。
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植田正治「砂丘モード」より『砂丘D』
1989年 ゼラチン・シルバー・プリント
25.0×23.3cm(額サイズ:55.7×43.5cm)
鉛筆サインあり

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The Gift案内状600
会期:2010年12月4日[土]・5日[日]の2日間 12:00-19:00