ドローイングの魅力「サマーセール★美しきもの見し人は」より

ドローイングの魅力
「サマーセール★美しきもの見し人は」より

いよいよ明日と明後日の二日間、「サマーセール★美しきもの見し人は」を開催します。
油彩、水彩、オブジェ、版画、写真など厳選47点を出品しますので、ぜひご来廊ください。

ドローイング、素描、デッサン、いわゆるタブロー（本画）ではない主に紙に描いた作品にはキャンバス作品や版画とは違った魅力があるのですが、日本ではなぜか「下絵」のイメージが強くて、価格も安いというのが一般的です。
しかし、作家の本質をあらわすものとしてもっと評価されていい。
前々回昨年12月のセールに、松本竣介の画集にも掲載されているペン画を僅かン十万円で出品したところ、日本中から問合せが殺到したのですが、結局どなたも注文しなかった。
安すぎたのかしらと落込んでいたら、最終日にひょこり現われた外国のコレクターが「妻が素描を集めているからプレゼントに」という理由であっさり買われていきました。もちろん竣介のシの字も知らない。
売れたのは嬉しいのですが、重要美術品の海外流出はこのようにして起こったのね、とほろ苦い味でした。

今週末6月25日[土]―26日[日]の２日間開催する「サマーセール★美しきもの見し人は」には、見逃せないドローイング作品がいくつもあります。
ぜひ、コレクションに加えてください。

出品番号１.のアントニン・レーモンドは先日紹介しました。