山本夏彦さんの雑誌『室内』は異色の書き手をたくさん世に送り出した。
石山修武先生しかり、安部譲二さんしかり。
加えて編集部に在職した才色兼備の女性たちはいまも各分野で大活躍している。
きっといい教育者だったんでしょうね。
亭主もあるとき山本さんにある原稿を依頼したことがあります。
もし書いてくだされば、日本の画商史に貴重な証言となったはずなんですが・・・
ファックスで丁重にお断りされてしまった。
縁がないなあ、と思っていたら、ある日「室内という雑誌の編集部のシオノです」という好青年があらわれた。おやおや室内には男性もいたのか、と驚きました。
山本さんの文章には「●●嬢」しか出てこなかった気がする。

山本夏彦さんが育てた最後の男性編集者・塩野哲也さんが『室内』亡き後、Webマガジンのパイオニアとして刊行し続ける月刊フリーWebマガジン Colla:J(コラージ)がめでたく50号を迎えました。
美しいデザイン、簡潔で無駄のない文章、なにより写真が素晴らしい。
ぜひお読みください。
以下、塩野さんからの案内を引用します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 Colla:J コラージ 2月号特集「気になるふたり」
 今月は50号記念特集としてコラージの特集から
 「気になるふたり」をピックアップ。
 過去と未来をつなげ、歴史を築いてきた人々の足跡を見つめ直しました。
 皆様のご支援によりコラージも5年目に入ることができました。
 今後ともよろしくお願い申し上げます。

[ 目次 ]
 特集 気になるふたり
 伊勢の御師とブルーノ・タウト
 ヴィクトリア女王とシャーロック・ホームズ
 葛飾北斎と高井鴻山
 前川國男と堀江佐吉
 尾崎紅葉と泉 鏡花
 淀屋 と安宅英一
 澁澤栄一と澁澤敬三
 ■ 工房楽記 180日の「老人と椅子」 BC工房 主人 鈴木 惠三
 ■ それでも 地球は回ってる3 夏姫 野田 豪
 ■ ケノシュタインの相対性 私とマッキントッシュ 2
 ■ 卓上のきら星たち 銀ざくざくヴァイキング 大原千晴
 
 [ページのめくり方]
 TOPページの写真をクリックするとwindowが開きます。
 TOPページ左側の各項目をクリックすると各ページにジャンプします
 ページの右側をクリックするとページが進みます。
 ページの左側をクリックするとページが戻ります。
 なお一部のブラウザではご覧になれない場合がございます。
 その際は、collaj@collaj.jpまでご連絡くださいませ。

http://collaj.jp/
(もしご覧になれない場合は、下記をクリックください)
 http://www.collaj.jp/data/magazine/2012-02/

[ Colla:J(コラボレーション・ジャパン)のコンセプト ]
 めまぐるしく変容する世界情勢の中で、ともすれば見失いがちになる日本人
 としての生き方。「Colla:J」は、人々が築いてきた暮らしの価値観を丁寧
 に観察し、これからのライフスタイルをより豊かにするための情報を、豊富
 なヴィジュアルと資料によってお届けしていきます。閲覧は無料です。
 運営につきましては、インテリア・デザイン業界ほか諸氏のご支援を頂いて
 おります。今後ともご愛読頂ければ幸いです。

 編集思考室シオング「Colla:J」編集局
 編集兼発行人 塩野哲也
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

上掲のColla:J(コラージ)2月号でご注目いただきたいのは、「ヴィクトリア女王とシャーロック・ホームズ」という記事です。
掲載された挿画は卯野木憲二さんによるドローイングです。
ときの忘れものでも2008年9月に個展を開催しました。
ときの忘れもののコレクションから卯野木憲二作品をご紹介します。
02
卯野木憲二 Kenji UNOKI
「ボッパルトチェア Ⅰ」

(ミハエル・トーネット 1836-40年)
2008年 ドローイング
29.7×21.1cm サインあり

◆トーネットが曲げ木と成型合板の融合に取り組んだ記念すべきチェア。

04卯野木憲二 Kenji UNOKI
「ボッパルトチェア Ⅱ」

(ミハエル・トーネット 1840-42年)
2008年 ドローイング
29.7×21.1cm
サインあり

◆トーネットの曲げ木と成型合板のチェア。背部の曲線がモダンデザインの到来を予感させる。

08卯野木憲二 Kenji UNOKI
「テーベチェア」

(ホールマン・ハント 1857年)
2008年 ドローイング
29.7×21.1cm
サインあり

◆古代エジプトをイメージした独創的チェア。ヴィクトリア朝の時代にはエジプト文化も流行した。

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから