KIAF 2012・ソウルより報告1~新澤悠

読者の皆様ご無沙汰しております、出張イベントレポート係の新澤でございます。
今回は3回に渡って、アジア圏でも有数のアートイベント、Korea International Art Fair 2012、通称「KIAF」のレポートをお届けします。毎度の雑文ではありますが、今回もよろしければお付き合いください。
半年以上前から準備していたにも関わらず、例によってあれが足りないこれはどうしたと出発前日までドタバタしどおしで、先行き不安なことしきり。取りあえず移動用日の天候に恵まれたことだけは喜ばしいことです。
早朝の通勤ラッシュに揺られて都心に向かい、成田エクスプレスで一路空港へ。
お約束に重量制限オーバーしていたスーツケースの中身を機内持ち込みのリュックに詰め替えて、チェックインを完了し、社長夫妻と合流。
飛行機の離陸が少々遅れるも、特に問題なく韓国に到着し、下調べしたものとは違うものの、バスも間違わずに会場であるCOEXに到着。ブース中央に鎮座していた木箱に入っていた作品を取り出して並べた所で、毎度の助っ人、Book Gallery CAUTIONの浜田さんと、出展作家の野口琢郎さんも合流。作者名にばかり気が行き、ギャラリー名のカッティングシールがない、というなんとも言えないミスもありましたが、それ以外は上手くいきそうということで、時間も20時を廻っていた事もあり、本日の作業は終了。まずはホテルに荷物を置いて、それから夕食にくり出そう、としていた時、まさかの出来事が!
何と綿貫さんが乗り込んでいる最中にタクシーが発車してしまい、綿貫さんが道路に落ちるという事故が起きてしまったのです。結果から言うと、外傷は擦り傷くらいで(というには出血が酷かったですが)綿貫さんの意識もハッキリしていたため、病院へ行こうと急かす運転手を押さえてまずは警察へ。そんなに時間もかからないだろうとたかをくくっていたのですが、韓国語を理解出来るメンバーが一人もいないということが、思わぬ足枷に。結局電話で日本語が分かる警察関係者に繋いでもらい、警察が翻訳者に質問して受話器を我々に渡す→翻訳者が日本語で質問→我々が日本語で翻訳者に回答して警察に受話器返す→翻訳者が警察に韓国語で回答、という迂遠な方法を数回繰り返し、どうにか調書が完成。この時点で時刻は22:30。痛みが強くなってきたという綿貫さんと、付き添いの自分でタクシー会社御用達の外科病院へ。警察でのやり取りから、さてこちらはいつまでかかるか…と内心嘆息していたのですが、ありがたいことに当直の医師は英語に堪能で、驚くほどあっさりと診察は進行。痛み止めの注射をうってもらい、処方箋をもらって本日できることは終了。加害者(と書くと聞こえが悪いですが)のタクシーにホテルまで送ってもらい、警察で分かれた令子さん、浜田さんと合流(野口さんも警察までご一緒していただいていたのですが、流石に遅い時間なので先にお帰りいただきました)し、ようやく緊張が緩んで空腹を訴えはじめた腹をホテルの隣のコンビニの総菜パンとおにぎりで満たして、ようやく一段落。長い一日でした…。
今回はこれで区切りとさせていただき、完成した展示風景などは次回のレポートでお見せしたいと思います。


(しんざわ ゆう)
◆ときの忘れものは韓国・ソウルのアートフェア「KIAF 2012」に出展しています。
会期=9月13日[木]―9月17日[月]
会場:COEX Korea Exhibition Center ときの忘れものブースNo.A-43

出展作家:安藤忠雄、磯崎新、宮脇愛子、草間彌生、根岸文子、野口琢郎、君島彩子

読者の皆様ご無沙汰しております、出張イベントレポート係の新澤でございます。
今回は3回に渡って、アジア圏でも有数のアートイベント、Korea International Art Fair 2012、通称「KIAF」のレポートをお届けします。毎度の雑文ではありますが、今回もよろしければお付き合いください。
半年以上前から準備していたにも関わらず、例によってあれが足りないこれはどうしたと出発前日までドタバタしどおしで、先行き不安なことしきり。取りあえず移動用日の天候に恵まれたことだけは喜ばしいことです。
早朝の通勤ラッシュに揺られて都心に向かい、成田エクスプレスで一路空港へ。
お約束に重量制限オーバーしていたスーツケースの中身を機内持ち込みのリュックに詰め替えて、チェックインを完了し、社長夫妻と合流。
飛行機の離陸が少々遅れるも、特に問題なく韓国に到着し、下調べしたものとは違うものの、バスも間違わずに会場であるCOEXに到着。ブース中央に鎮座していた木箱に入っていた作品を取り出して並べた所で、毎度の助っ人、Book Gallery CAUTIONの浜田さんと、出展作家の野口琢郎さんも合流。作者名にばかり気が行き、ギャラリー名のカッティングシールがない、というなんとも言えないミスもありましたが、それ以外は上手くいきそうということで、時間も20時を廻っていた事もあり、本日の作業は終了。まずはホテルに荷物を置いて、それから夕食にくり出そう、としていた時、まさかの出来事が!
何と綿貫さんが乗り込んでいる最中にタクシーが発車してしまい、綿貫さんが道路に落ちるという事故が起きてしまったのです。結果から言うと、外傷は擦り傷くらいで(というには出血が酷かったですが)綿貫さんの意識もハッキリしていたため、病院へ行こうと急かす運転手を押さえてまずは警察へ。そんなに時間もかからないだろうとたかをくくっていたのですが、韓国語を理解出来るメンバーが一人もいないということが、思わぬ足枷に。結局電話で日本語が分かる警察関係者に繋いでもらい、警察が翻訳者に質問して受話器を我々に渡す→翻訳者が日本語で質問→我々が日本語で翻訳者に回答して警察に受話器返す→翻訳者が警察に韓国語で回答、という迂遠な方法を数回繰り返し、どうにか調書が完成。この時点で時刻は22:30。痛みが強くなってきたという綿貫さんと、付き添いの自分でタクシー会社御用達の外科病院へ。警察でのやり取りから、さてこちらはいつまでかかるか…と内心嘆息していたのですが、ありがたいことに当直の医師は英語に堪能で、驚くほどあっさりと診察は進行。痛み止めの注射をうってもらい、処方箋をもらって本日できることは終了。加害者(と書くと聞こえが悪いですが)のタクシーにホテルまで送ってもらい、警察で分かれた令子さん、浜田さんと合流(野口さんも警察までご一緒していただいていたのですが、流石に遅い時間なので先にお帰りいただきました)し、ようやく緊張が緩んで空腹を訴えはじめた腹をホテルの隣のコンビニの総菜パンとおにぎりで満たして、ようやく一段落。長い一日でした…。
今回はこれで区切りとさせていただき、完成した展示風景などは次回のレポートでお見せしたいと思います。


(しんざわ ゆう)
◆ときの忘れものは韓国・ソウルのアートフェア「KIAF 2012」に出展しています。
会期=9月13日[木]―9月17日[月]
会場:COEX Korea Exhibition Center ときの忘れものブースNo.A-43

出展作家:安藤忠雄、磯崎新、宮脇愛子、草間彌生、根岸文子、野口琢郎、君島彩子
コメント